第131回 中学受験生ママの4大心配事とは?

inter-edu’s eye
中学受験生を持つ親御さんが心配している子どもの傾向とは? 「忘れ物が多い」「勉強が大嫌い」など17項目を選択肢にしたアンケートを実施しました。結果はなるほど納得!

◆中学受験生も、やっぱり小学生

スマホ,携帯電話,アンケート結果

今回は、ママたちがよく口にすること17項目を選択肢にして、そこから3つほど選んでいただくアンケートにしてみました。その結果は左図のとおりです。それぞれの円は、回答数に比例して大きくしてあります。左図を眺めていただくと、なんとなく全体的な傾向がわかると思います。多くの人がチェックをいれたのは、「忘れ物が多い」「集中力がない」「ゲームやスマホに夢中」「怠けぐせ」の4つです。

この4大心配事をあわせて見ると、親御さんが心配に思うのは当然のこととしても、“今どきの小学生”そのものと言えるのではないでしょうか。第三者的に見るとほほえましささえ感じられる結果です。もちろんこの結果からは心配の深刻度はわかりませんから個々のお子さまのことは何も語れません。ただ、全体的に見て多くの中学受験生は元気にやっているのかなと想像しました。

そしてふと気づきました。「ゲームやスマホに夢中」だけど「集中力がない」とは? 「夢中」って集中していることですから、「集中力がない」のは勉強のほうですね。ゲームに集中するくらい、勉強にも集中してほしいと願う親心がしのばれます。そして、「怠けぐせ」に多くのチェックが入ったのも、おそらく“もっとしっかり勉強してほしい”という思いの表れなのでしょうね。でもつい怠けてしまうのは、大人も同じですから、なかなか難しいですよね。

◆忘れ物は、ほめて予防しよう!

ところで「忘れ物が多い」というのは何か他のことに気をとられているからで、成長途上の子どもにはありがちなことだと教育の専門家から聞いたことがあります。また、以前エデュママブックでご紹介した『やらかし男子がみるみる変わる育て方』によると、男の子の脳は、女の子に比べて同時並行的に2つのことをやるのが苦手だそうです。だから忘れ物を予防するには、忘れなかったときにほめてほめてほめまくるのがいい、と著者はアドバイスしていました。試してみてはいかがでしょうか?

さて、この4大心配事に続くのが、ほぼ同数で「人の話を聞かない」「言うことを聞かない」「落ち着きがない」です。さらに「運動が不得意」「理屈っぽい」「キレやすい」「リーダーシップが弱い」などが続きます。上図のいちばん下に小さな文字で示した「友達がいない」「勉強が大嫌い」「引っ込み思案」「おとなしすぎる」などはごく少数でした。全体的に見ても、“少しわがままだけど元気な小学生”というイメージが浮かんできます。

それにしても、「勉強が大嫌い」が少数なのに、「集中力がない」や「怠けぐせ」が多数ということは、やっぱり中学受験生のママは、“あなたはもっと頑張ればもっと上に行けるはず”という大いなる期待をわが子に抱いているということでしょう。これもまた健全な親の姿なのでしょうね。


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