中学受験に役立つ「小学生新聞」継続のコツとメリットとは?

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「小学生新聞は中学入試の時事問題対策に役立つはず」と、購読を始めたご家庭は多いでしょう。ところが、読む時間がない、長続きしない、などの理由でやめてしまうご家庭も少なくないようです。中学受験対策だけでなく、子どもがさまざまな興味を持つきっかけにもなる小学生新聞。中学受験を目指すご家庭はどのくらい読んでいるのかアンケートし、その結果購読率が最も高かった新聞社に、継続のコツと学年別の活用方法、どのようなメリットがあるのかをうかがってきました。

小学生新聞、小学6年生で購読が減る傾向に…その理由は?

中学受験予定の方、小学生新聞を購読していますか?

中学受験をやめようと思ったことはありますか?

アンケート結果は小学1~3年生で約44%、小学4年生で約57%、小学5年生で約67%、小学6年生で約64%が小学生新聞を購読していることが分かりました。小学5年生では、3人に2人とかなり高い割合です。しかし小学6年生では、少し減っています。なぜでしょうか?

小学生新聞を以前購読していた方、やめた理由は何ですか?

中学受験をやめようと思ったことはありますか?

上位3つは、「子どもに読む時間がなくなった」…41%、「子どもが興味を示さなくなった」…20%、「小学生新聞では物足りなくなった」…15%という結果になりました。「子どもに読む時間がなくなった」理由の一つは、中学受験の勉強で忙しいことが考えられます。「子どもが興味を示さなくなった」理由は、読むことへのモチベーションが下がったためでしょう。「小学生新聞では物足りなくなった」理由には、「子どもが政治やスポーツ記事を読みたくなった」「中高生新聞に移行した」という声もありました。

新聞に興味を持つ声かけと長い目で見ることが「継続のコツ」—1.

どの理由にしても、工夫次第で新聞を読み続けられそうですね。そこで、購読率が最も高かった、朝日学生新聞社、「朝日小学生新聞(朝小)」広報・教育メセナ部の今野さん、記者の沢辺さん、山本さんに「継続のコツ」についてうかがいました。

新聞を取り始めてまもない頃は、興味をもって新聞を開いてくれないということも多いと思います。活字が多いので、開くという動作につながるまで、実は結構な時間がかかるのです。その場合は、たとえば、まんがのページを見えるように置いて、「まんがが載っているよ。」と声かけしたり、写真のところを見せて、「パンダの赤ちゃん、かわいいね。」とか「おたまじゃくしがいるよ!」などと新聞に目がいく声かけをすると、見てくれたりします。

また、新聞はすぐに効果が表れるものではないので、長い目で見ていただけたらと思います。開く、読むようになるまでに時間がかかりますから、1か月、2か月と、まずは目に見えるところに置いておき、目にする機会を増やすことから始め、開く、眺める、読むというステップを少しずつ踏んでいくことが大切かと思います。

新聞を全部読まないといけないと思っていると、なかなか長続きしません。最初は、興味あるところだけをパッと見るだけにして、無理に全部読ませなくてもよいと思います。興味あるものから少しづつ広げていくと、次第に読む習慣もついてくるのではないでしょうか。

新聞のすべてに目を通さないと意味がないと思われがちですが、「時事ネタ・季節ネタを取り扱う4コマまんがを読むだけでも、また、見出しだけを見るだけでも、知識となります。」とのことで、それだけでも新聞を続ける価値はありそうです。

子どもの年齢に応じた活用をすることが「継続のコツ」—2.

次に、活用方法についてうかがいましたので、学年別にまとめました。

【1・2年生の活用方法】

ブルックの写真日記

●「ブルックのしゃしん日記」というコーナーは、主に1・2年生で習う漢字だけを使っているので、大変読みやすいです。最初はここだけ、まんがのコーナーだけでもよいと思います。
●4コマまんがのオチは、1・2年生は分からないこともあるので、親がそのオチを解説することで、知識も親子の会話も増えます。

【3・4年生の活用方法】

●比較的時間に余裕がある3・4年生時は、夏休みの課題に新聞スクラップを作ったり、「天声こども語」や「ニュースあれこれ」といったコーナーの書き写しがおすすめです。書き写すことで言葉を覚えたり、集中力を養えます。
●専用の「朝小活用ノート」には要約や感想を書く欄、自分でタイトルをつけたり、分からない単語を調べて書く欄もあるので、国語力向上に役立ちます。

中学受験をやめようと思ったことはありますか?

【5・6年生の活用方法】

●6年生になると読む時間が取れないので、朝10分読むだけ、塾への移動時間中の電車や車の中で読んだという声を聞きました。隙間時間に少し読むだけでも見出しが記憶に残り、これも時事問題対策の一つとなります。
●受験に役立つから読みなさいと強いてしまうとストレスにもなってしまいます。小学生新聞は気分転換のために眺めるというように、新聞を読む動機を変えるのも一つです。
●秋に、1年間の重大ニュースをまとめた紙面が連載がスタートします。入試に出そうな話題をおさらいできます。また読者限定で重大ニュースのまとめ冊子や時事問題対策のポイントをメールでも配信します。

お子さんの年齢や状況に合わせて、活用法を工夫することも「継続のコツ」ですね。さらに親御さん向けの活用方法もあります。

【親御さんの活用方法】

●一般紙は取っていないけれど、朝小だけ取っているというご家庭が最近増えています。親御さんでも最近のニュースをチェックするのに十分な内容です。
●朝日学生新聞社のサイトから、6か月の一括クレジット決済申し込み限定で、スマホでも紙面が読めるサービスがあり、親御さんが通勤の途中で読んで、家に帰ってから記事について話すといった活用法もあります。
●子ども向けの体験イベントや塾の摸試の情報など、有益な情報がたくさんあるので、広告欄が情報源になるといった声もありました。

他にも、「朝小は『古新聞にならない新聞』で、少し前の記事でも面白く読めます。過去のものを取っておくと、時間があるときに読めるので、すぐに捨てないで長く置いておくこともおすすめです。1か月分でもA4の書類立てに収まるぐらいなので場所を取りません。」とのこと。置くスペースがなくなることが新聞を敬遠してしまう理由の一つですが、これなら子どもの本棚にも置いておけますね。

中学受験はもちろん、高校受験、大学受験と先を見据えた「朝小」

朝小は、中学受験のためというイメージがありますが、実は高校受験、大学受験と先を見据えて、基礎力を養うのにも優れているようです。詳しくうかがいました。

大学受験対策を前面に出しているわけではないですが、大学入試改革で導入される記述問題をイメージし、毎週「記述力アップ講座」のコーナーを用意しています。投稿者の文章や塾の先生の講評を読むだけでも身になります。

社会問題に関する記事を読んだとき、どうしたらよいのだろうと、記事を読んでちょっと考える習慣がつくことも期待できます。大学入試改革で問われる「思考力」をじわじわ身につけることができ、先々に活きてくるのではと思います。

新聞にはグラフなどの図版がたくさんあります。公立中高一貫校の適性検査や今後の大学入試では、図など、いくつかの資料を読みといて答えを出す力が求められます。小学生のうちから慣れておくと、そういった問題への抵抗感がなくなると思います。眺めるだけでもだいぶ違うと思います。何気なく目にした見出しが記憶に残ったり、グラフや地図など図版に慣れたりします。継続していくと差が出てくるのではないでしょうか。

大学入学共通ですとでは、「思考力・判断力・表現力」 が問われるため、この3つの力を育てるためには新聞は格好の素材ですね。

最後に小学生新聞を読み続けるメリットについておうかがいしました。

広報・教育メセナ部 今野さん: 小学生新聞の購読は即効性のあるものではないので、回り道のように見えますが、案外近道なのではとも思っています。小学生のうちに新聞への親しみを持つだけでも、中学、高校、大学、社会人になったときに新聞を読む習慣ができると思います。

記者 沢辺さん: 両親とも文系のお子さんが、朝小を読んで魚に興味を持ち、将来大学に行って海洋学を学びたいと思うようになり、そのためには中学受験が必要と、自ら受験をしたいと言ったそうです。新聞でいろんな話題に触れることによって、親が想定もしていなかったことが、子どもの心に響く場合があります。それがいい方向に転がっていくというのもメリットの一つだと思います。

記者 山本さん: やはり新聞は、オールラウンドなメディアであることがメリットだと思います。今はインターネットで自分の興味のあることを深掘りできたりと、便利ではありますが、自分の興味があること以外の情報も目にすることで、多角的な視点を持つことができるのではないでしょうか。

~編集部からのひとこと~

小学生新聞には、このような活用方法があったのかと正直驚きました。中学受験の時事問題対策のためだけに読むのはもったいないですね。社会への関心が広がり、やりたいことも見つかる可能性をも秘めた「朝日小学生新聞」。サイトにはサンプルや読者の声なども掲載していますので、気になった方はぜひ訪れてみてください!


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