受験直前「塾をやめたい」と言い出した娘

inter-edu’s eye
おおたとしまささんが、「中学受験を家族にとっていい経験にする」というコンセプトで、中学受験のさまざまな相談にアドバイス! 今回のお悩みは…?

Q

受験本番まであとわずかなのに、塾の男子生徒から嫌がらせやいじめが続き「塾をやめたい」と言い出した娘。どうしたらよいのでしょうか。

本番まであと2か月と言う大事なこの時期に、塾をやめると言い出しました。 塾の男児生徒からの嫌がらせやいじめが原因です。

以前より、担任には訴えていたのですが、真剣にとってもらえず、「お宅のお嬢さんも、仕返ししている」と言い返されて終わらせられました。

上長の講師にも訴えて、その上長が、「迷惑をかける行為はよくない、他からもそういう声が上がっていたので、その男児を、自習室通塾禁止1週間とします。(授業は週3日出ます)」と電話があり、いない間だけは、娘も安心して通っていたのですが、その禁止が解除されての翌週、何の反省もない男児は、さらに嫌がらせもパワーアップしてきたとのこと。
それを味わった月曜は、何もなかったかのように過ごし、次の日は塾を休みました。

自宅で、問い詰めると、上記のような結果に、担任や上長なども、もう見てみぬふり状態で、子どもの中で、ああ、もう自分を守ってくれる先生は居ないんだ、ここに…と、なってしまったようです。

いままでも成績不振で紆余曲折あった塾生活ですが、一度もやめるといったことがなかったのに、今回は、大人への不信感が募り、言葉や行動のいじめに耐えかねて、やめるとなってしまったようです。

「ああ、やめると言えて、ほっとした」と一言娘からこぼれたときは、余程、辛かったのかなと、親として反省しました。塾長には、その夜お電話し、そのように言っているがどうしたらよいのか分からないとお伝えしました。

後わずかで本番、この時期の転塾は、相当な負担とストレスがあるのはわかりきっているので、他の個別塾への転塾も躊躇します。 私たち母娘は、どうしたらよいのでしょうか。

「塾はやめたいほどいやだけど、受験は必ず受かりたい」と娘はとても前向きです。だから、なおさら、今この時期の親の判断が大事かと、夜も眠れず悩んでおります。
塾には教室を別にしてもらえるようお願いしましたが、結局全く配慮してくださいませんでした。(青い花ママ)

A

なんともつらい状況ですが、娘さんは「自分の人生は誰にも邪魔させない」という強い気持ちを持ち、神様からの試練だと思って、親子で乗り越えてください。

入試本番まであと2か月を切って、塾を舞台にしたいじめ問題というのはなんともつらい状況ですね。せっかく今まで頑張ってきたのに、なぜこのタイミングで…。お母さまが夜も眠れず悩んでしまうのも無理はありません。娘さんはそんな中、中学受験への気持ちだけは前向きに保っているとのこと、立派です。

大切な時期に他の生徒の邪魔をするのであれば、それがしかもいじめという形なのであれば、その男子生徒のほうに退塾を求めるのが筋かと思います。1週間の通塾禁止というのが、本人の態度改善を促すための警告だったのでしょう。

それでも事態が改善するどころか悪化したのであれば、再度塾に対処をお願いするしかありませんね。それでどこまで動いてくれるのかは分かりませんが。

いずれにしてもこの大切な時期に、娘さんにはそんなことにエネルギーを使わせたくないですよね。

塾は勉強をしに行くところです。しかも中学受験という明確な目的のための勉強です。そのことに集中するように、声がけをしてあげる必要があると思います。
「自分の受験に集中できないかわいそうなお友達からの嫌がらせは無視しちゃいなさい」とやさしく言ってあげてください。

塾が適切な対処をしてくれるといいのですが、そこに期待して一喜一憂するのも危険です。厳しい状況ではありますが、これも神様からの試練だと思って、親子で乗り越えてください。

娘さんが「自分の人生は誰にも邪魔させない」という強い気持ちをもってくれれば、怪我の功名になるかもしれません。

※本記事は12月初旬にいただいた相談を元に構成いたしました。