行動が遅い娘、その性格を変えたい母。どうしたら?

inter-edu’s eye
おおたとしまささんが、「中学受験を家族にとっていい経験にする」というコンセプトで、中学受験のさまざまな相談にアドバイス! 今回のお悩みは…?

Q

何でも時間がかかる娘。てきぱき動けるようになって受験勉強にも反映させたいです。どうしたらよいでしょうか。

一人っ子の娘がいます。時間を守れない、守らない、 行動が遅い、何でも時間がかかる。それについて子どもはまずいとは思ってないのです。

2歳半~5歳半まで海外で暮らしていましたが、そのときから時間内にご飯を終わらせるなど、私はだいぶ口うるさくいっていました。日本に帰ったら苦労しないようにとしてきました。

小学校に入っても何ら変わらずのろのろ。4年生の今も朝ごはんで40分位かけたりするときもあり、毎朝私だけが怒鳴っている感じです。

問題なのは娘もそうなのですが、主人が何にも言わない。私が言えば「うるさい」といいます。たまに言ってくれると思ったら、「ママがまた怒るから早くして」と私が悪いことになっています。怒るから早くするのではなく、遅いと後で大変だから急ぐの!と言い直しています。

勉強もそうで、嫌な教科は後回し。あとでやるってなって結局「やだ」と反抗。それに対して私も怒鳴って、という悪循環。最近はすぐ怒らないように言い方を変えてやっていますが、とにかく守らない。また、それが悪いと言うことを知っていながら直さない。

どうすればもっとてきぱき効率的に動いて、受験勉強に反映させられるか、悩んでいます。 どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに中学受験を考えていて、娘もそうしたいそうです。 (地元の公立中学には行きたくない、とこれは親子で同じ気持ち) (あこたん)

A

本人が変われるように環境を整えることが親の役割であり、子どもを変えることが親の役割ではありません。

きっとあこたんさんは、いつも時間を守り、行動が早く、なんでもてきぱきとできてしまうひとなのですね。だからなおさらにお子さまののんびりした行動が気になってしまう。

幼児のころから口うるさく言っているのに娘さんの行動は変わらないとのこと。もう8年くらい毎朝怒鳴っているわけですね。

うーん。あこたんさんらしくないですね。

何度やっても効果がないということは、そもそもそのやり方が間違っているということではないでしょうか。「何度言ったらわかるの!」と言っているあこたんさん自身が、何度も同じ間違いをくり返しているということでしょう。最近はすぐに怒らないように言い方を変えているとのことですが、相手を操作しようとしている時点で同じことです。

あこたんさんらしく、さっさとやり方を変えてみませんか?

あこたんさんがイメージする理想の子どもの姿に娘さんをいきなりおしこむのではなく、一つひとつのことを、どうやったらできるようになるのか、いろんな仕掛けを考えてみる。
たとえば朝食を早く食べてほしいのならば、極端に言えば、娘さんの大好物をほんの少しだけにするという方法もあります。

それで早く食べられたら、「今日は早く食べられたから学校に行くまで余裕があるね!」なんて励ますこともできますよね。それが娘さんにとっての成功体験になります。

失敗体験をいくら積んでもひとは自分を変えられません。小さな成功体験を積み重ねてこそ、ひとは成長できます。子どもだって同じです。むしろ子どもこそ、そういうものです。

過去と他人は変えられません。本人が変われるように環境を整えることが親の役割であり、子どもを変えることが親の役割ではありません。

朝食以外にも、できないことがまだたくさんあるでしょう。10歳ですから。大人だってそんな完璧なひとはいないのですから、大人になってもできていないことを少しずつできるようにみんな努力しているのですから。焦らないでください。

「嫌な教科は後まわし」なんて「嫌な仕事は後まわし」とまったく同じです。私もいまだにそうですから。

日常生活で娘さんが成功体験を積むことができるようになれば、きっと中学受験もいい経験になるでしょう。

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