大学における奨学金制度問題の裏には何がある?

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大学に進学したいけど、学費が高く通いたい大学に通うことができない…。そんなときの救世主として「特待生制度」や「奨学金制度」があります。しかし、近年奨学金を受けたまでは良かったが返すことができずにいる学生が増えています。なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか? 今回はこの問題をリサーチしました。

特待生制度・奨学金制度のそれぞれの特徴

特待生制度・奨学金制度の特徴

まず、奨学金制度問題を見ていく前に、特待生制度と奨学金制度のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

特待生制度とは各大学が基準を設け、その条件を満たした入学生に対し、授業料の減免や全額免除などをするものです。

選抜方法は大きく2種類あります。1つ目は、一般入試の成績上位者から若干名特待生を選ぶ方法。
2つ目は、あらかじめ数十人の特待生枠を設け、一般入試とは別の試験で行う方法です。
仮に4年間授業料相当額が給付の場合には、年間の授業料が70万円だとすると合計280万円の免除となりますので、非常に大きい金額といえます。

対して、奨学金制度は学力のある入学生に対し学費の給付、貸与をする制度です。大きく分けると「地方自治体の奨学金」、「教育ローン」、「民間団体の奨学金(新聞奨学生制度)」、「大学独自の奨学金制度」の4つがあり、給付型と貸与型の2つに分類されます。給付型の場合には返還する必要はありませんが、貸与型の場合には返還する義務があります。

上記のように学費の援助を受けられるという点では同じですが、特待生制度と奨学金制度は似て非なるものであることが分かります。次に利用者が多い、奨学金制度のメリット・デメリットを見ていきましょう。

奨学金制度を利用するメリットとデメリットとは?

特待生制度・奨学金制度のメリット・デメリット

【メリット】
1.経済的に苦しい学生でも進学することができる
2.教育ローンと違い、卒業後から返済することができる
  ※教育ローンは借りた翌月から返還義務が発生
3.借金ではあるが、勉強のために借りたお金であるため、社会的に受け入れられやすい
4.低金利 ※最高でも3%
5.入学の門戸を広げるため、ほぼどの大学にも設けられている

【デメリット】
1.返済が長期にわたる。日本学生支援機構の第一種奨学金を受け、4年制大学に進学した場合、返済期間は約13~18年(条件によって年数は異なる)
2.留学・休学してしまうと、支給が受けられない。多くの場合、奨学金を受け取れる期間は「卒業までの最短修業年限」

メリットが多くあり、賢く使えば学費補助になる奨学金制度。しかし、近年奨学金を返済できない学生が増え、卒業後の生活を圧迫しているという社会問題にまで発展しています。では、なぜこのようなことが起きてしまうのかを見ていきましょう。

マネープランの立てにくさが要因の一つ

マネープラン

大学入学前に、卒業後自分がどの職業について、いくらぐらい稼いでいるのかを予測するのは、職業が明確に決定していないと、なかなか難しいのが現実です。こうならないためには、ある程度卒業後の返済プランを立てておくことと、万が一返済できなくなってしまったときの対応策を考えておく必要があります。失業や病気の際に利用できる「減額返還制度」などもあるので、お子さまとしっかり確認しておくといいでしょう。

大学に限らず私立中高一貫校でも、優秀な学力を持ち、さらに高い学習意欲を持つ学生が、学費面で進学を諦めてしまう、これほどもったいないことはありません。しっかり受給条件や返済プランを立て、ご活用ください。

■参照サイト

日本学生支援機構

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