あれから1年、2020年大学入試改革の今は?

inter-edu’s eye
発表から注目を集め続けている「2020年大学入試改革」。エデュでも「今さらだけど今知っておきたい!2020年大学入試改革って?」でリサーチをしましたが、それももう1年前の話。当然色々なことが決まってきています。そこで今回は現段階で決まっていることを見ていきたいと思います。

名称は大学入学共通テストに変更

大学入学共通テスト

「2020年大学入試改革」。改めて説明すると、今まで大学に入学するうえで行っていた、「大学入試センター試験」を2020年に廃止し、新しい試験を導入しようという文部科学省がすすめる高大接続改革の一環のことです。これを「2020年大学入試改革」という名称で呼んでいます。

気になるその内容ですが、今までのマークシート式の問題だけでなく記述式の問題を取り入れ、「思考力・判断力・表現力」を問う内容が想定されています。
これは、問題を解く側にとっても、そして出願する側にとってもまさに「改革」と言えるほど大きな変化をもたらすのではと、教育業界では注目を浴び続けています。詳しい内容を見ていく前に、まずは概要を見ていきましょう。

大学入学共通テストの概要(2017年9月現在)

名称 大学入学共通テスト(1年前は大学入学希望者学力評価テストという名称)
実施年度 2020年度(2021年度入学者対象)
実施時期 1月中旬の2日間
出願科目 現行と同じ30科目。新学習指導要領の下での科目構成見直しに合わせ、2024年度以降は簡素化を図る
試験内容 マークシート式に加え記述式を導入。(現時点では国語、数学について具体的な発表あり)

※文部科学省:「高大接続改革の進捗状況について」を元に作成


1年前と比べると名称は「大学入学共通テスト」に変わり、試験内容も国語・数学で記述問題を加えることなどが発表されています。

国語・数学の記述式問題の導入、そして英語にも変化が

次に、具体的にどういう問題内容になるのかを見ていきましょう。

【国語】
・作問、出題、採点は大学入試センターが実施
・段階別評価を検討
・試験時間は現在の80分から100分程度へ
・記述式はマークシート式とは大問を分け、80~120字程度で答えさせる3問程度を出題

【数学】
・作問、出題、採点は大学入試センターが実施
・段階別評価を検討
・試験時間は現在の60分から70分程度へ
・大問の中にマークシート式と記述式3問程度を混在させる

どちらの教科にも共通していえることは、マークシート式が完全になくなるわけではなく、新たに記述式問題を3問ほど取り入れる点です。これにより今まで「知識」を問う形であったものから、記述が入ることで、「思考力・判断力・表現力」も問われるようになってきます。

さらに英語では、今までの大学入試センター試験で求められていた「読む・聞く」の2技能評価から、「話す・書く」を加えた4技能の評価に変わります。この4技能を評価するために、民間資格・検定試験が導入されます。この民間資格・検定試験は高校3年生の4~12月に2回まで受験可能で、2024年度には1本化される予定ですが、2020年度~23年度は大学入学共通テストと民間資格・検定試験が併存していく予定になっています。

入試対策は何をすればいいの?

親御さんが考えておきたいこと

最後に親御さんが最も気になる、入試対策は何をすればいいのかを見ていきましょう。
数か月前に公開したエデュママアンケート「新大学入試」小学生が入試を迎えるころはどうなっている?」では2割のお母さまが、大学入試改革についての「対策について分からない」と答えています。

しかしその一方、「私立中高一貫校への進学」、「アクティブラーニングを重視する学校への進学」、「英会話教室に通う」など具体的に答えを出されているお母さまもいます。

まだ2020年大学入試改革の全容が見えていないので、私立中高一貫校への進学が必ずしも入試対策のために正しいとはいいきれません。ただ1ついえることは、アクティブラーニングを通して身につく、能動的な学習の姿勢や、思考力・判断力・表現力を身につけることは将来社会に出た時に決して無駄にはならないという点です。ここは意識しておきたいところです。

エデュナビでは、教育・受験に関するお悩み・ご意見を募集します!
日頃感じる疑問などをお寄せください。コンテンツ作りの参考にさせていだきます。

メールアドレス:edunavi-contact@inter-edu.com
※@マーク以下は小文字にしてください。またメールの返信はいたしませんので、ご了承ください。

また記事への感想もお待ちしております!