消費増税の秋!お子さまの大学進学への備えはこれからどうする…?

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2019年10月から、ついに消費増税がスタートしました。食料品や生活必需品の税率は据え置きとはいえ、それ以外のものの税率は10%に上がりました。家計を預かる者として「これからは財布の紐を引き締めなければ!」と考えているエデュママも多いことでしょう。
そこで今回の大学リサーチでは、大学進学にかかる費用について、それを無理なく捻出するための賢い方法について、お金の専門家にお話を伺ってみました。

自らも男の子の母であるFPママが伝授する、賢いマネープランとは…?

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日本生命保険相互会社 営業教育部FPコンサルティング主任 上津原清佳(こうづはら さやか)さん

日本FP(ファイナンシャル・プランナー)協会認定の上位資格であるAFPに加え、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」であるCFP®資格も取得しているFP。

FPコンサルティングチームの主任*として、もうすぐ2歳になるご長男を出産するまでは、毎週のように全国を飛び回り、各地の日本生命営業職員向けの研修や一般のお客さまに向けたセミナーの講師を務めていた。産休・育休を経て復帰した現在も、月に一度は出張で各地に赴いている。*取材当時(2019年9月下旬)

大学受験のためには、なるべく多くのお金を備えておきたい

インターエデュ(以下、エデュ):上津原さんが、お子さまを将来的には大学まで進学させたいと考えているご家庭に、最もアドバイスしたいことは何でしょうか?

上津原さん:こう言ってしまうと身も蓋もなくて申し訳ないのですが、とにかく、多めのお金を備えておきたいということですね。
と言うのも、お子さまの大学進学にかかる費用には、意外と盲点が多いのです。また、お子さまが大学進学を迎える時期には、ライフステージとして、お子さまの進学費用以外の想定外の出費が発生するケースも多くなっています。
経済的な事情でお子さまの夢を諦めさせてしまったり、選択肢を狭めてしまったりするようなことがあったら、親としても本当に不本意ですよね。ですから、備えておくお金は多ければ多いに越したことはありません。

エデュ:そうですね。では、大学進学にかかるお金の「盲点」とは具体的にはどのようなお金なのでしょうか?

上津原さん:どのご家庭でも、「学費」や「受験料」といった目に見えやすいお金についてはしっかりと認識していらっしゃいます。でも、意外な盲点になるのは「下宿費用」や「留学費用」、学部によっては学費の負担年数が4年では終わらないことなどですね。
特に1都3県にお住まいですと、首都圏には大学が多くあることもあり、「我が家の場合、自宅から大学に通えるし…」とすっかり安心しきっているケースが多いのですが、思いがけず下宿が必要になることは意外とあります。お子さまが行きたい大学が地方だったり、意外と毎日通うには負担が大きかったり、というパターンですね。

エデュ:確かに。それに、医歯薬系や理工系の学部、看護医療系学部の場合だと、学年が上がるにつれて実験や研究、実習が遅い時間までかかってしまいますよね。そうすると、自宅からの通学が負担になってくることもありそうです。

上津原さん:さらに就学年限も、医学部や歯学部、薬学部はもともと6年制ですし、理系学部の場合、多くの学生は大学院修士課程まで進学しますよね。また、最近はカリキュラムに交換留学が組み込まれている大学も多いです。そうするとその費用も発生します。
お子さまが自宅から大学に通う場合と下宿をしながら大学に通う場合とでは、1人あたりにかかる教育費は後者の方が倍近くになることが見込まれます。下宿をすることでかかるお金は家賃だけでなく、光熱費、食費などの生活費もありますから。

エデュ:もう1点、想定外の出費とは、どういったものでしょうか?

上津原さん:現在、特に都市部では晩婚化が進んでいます。そうすると、今はある程度の年収があるご家庭でも、お子さまが大学に進学する頃に保護者の方が定年を迎えることになり、一番お金がかかるタイミングで世帯収入が大きくダウンするということが起こります。
さらに、それくらいのタイミングでちょうど親御さんの身体が弱ってきたり、介護が必要になったり…という可能性も低くはありません。

エデュ:なるほど。たった今からでも貯金を始めなければ、という気持ちになってきました。

「意志の力での貯金」は、あまりあてにできない

上津原さん:貯金というと、毎月の収入の中からやりくりをして、残ったお金を貯金に回す、というやり方をする方も多いと思います。でも、そのやり方で目標額に到達させるのはかなり難しいのです。

エデュ:では、どうすれば良いのでしょうか?

上津原さん:目標額とそのお金が必要になるタイミングまでの期間を逆算して、「毎月○万円」などと額を決め、計画的に貯蓄をすることが大切です。その時に大事なのが、「○万円残しておく」ではなくて、月々の収入から最初に貯金をしてしまうことです。残ったお金だと、「まだこんなに残っているから、今月は自分へのご褒美」などと、ついつい自分を甘やかしてしまいがちです。

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エデュ:耳が痛いですね(笑)。

上津原さん:私自身もそうですよ。なので、半強制的に教育資金を貯められるような学資保険をおすすめしているのです。

万一のときにもお子さまの笑顔を守るために

上津原さん:加えて、学資保険にはもう一つ、大きなメリットがあります。縁起でもない話ですが、万が一保護者の方に不幸があったときにも、保険に入っていればお子さまの教育費は確保できます。学資保険には保障機能がありますので、そこから先の保険料を支払うことなく、契約通りの教育資金を受け取ることができるのです。

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エデュ:…なるほど。学資保険を選ぶ際のポイントは何でしょうか?

上津原さん:実は、学資保険の保障内容に関しては、正直申し上げてどこの会社のものも大差はないのです。ですから、
・信頼できる担当者がいるか
・保障内容や保険料以外の独自サービスにはどのようなものがあるか
というような観点でお選びいただければと思います。

エデュ:ありがとうございます。将来、お子さまの大学進学を考えているのなら、学資保険を検討してみることは大切ですね。

上津原さん:そうですね。それも、「長期的な目で備える」という観点からは、できることなら出産前からのご加入をおすすめします。お誕生の後、万が一お子さまに重篤な疾病が見つかると、保険に加入できないことがあるからです。お子さまに特別なサポートが必要、となった場合など、ますます意志の力だけでの貯蓄は難しくなりますから。

エデュ:妊娠中から学資保険に入れるというのは初耳でした。周りのプレママにも教えてあげたい情報ですね。

上津原さん:もちろん、お子さまがある程度大きくなっていても、お金の準備は思い立ったときから始めることができます。大切なお子さまの将来のために、準備を始めていただきたいと思います。

エデュ:最後に、エデュナビ読者へのメッセージをお願いいたします。

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上津原さん:私の方がママになって日が浅いので、むしろ読者の方に色々教えていただきたいくらいなのですが…。子育てって、日々、色々なことがあって、子どもから逆に教わるようなことも多いですよね。子どもは愛おしいし、子育てを楽しみたいと思いつつも、何か心配事があったりして自分に余裕がないと、思うような子育てができなくて落ち込んだり、自己嫌悪に陥ってしまいそうになったりすることもあると思います。
子育てに心配は尽きませんが、「お金の心配」は、保険をうまく使うことでなくすことができます。そうすれば、子育てを笑顔で楽しめる時間が少しでも増えるのではないでしょうか。

エデュ:ご自身もママということで、とても説得力のあるお話をありがとうございます。

【編集者の目】

わが子を愛しているからこそ、子育てをしていると幸せな時間だけではなく、悩みや心配事も次々と出てきます。でも、さまざまな不安や悩みの中でも、お金の心配は保護者の備えで軽減しておくことができるのです。そしてその分、少し心にゆとりをもってお子さまに接することができる…。
そう考えると、学資保険は単にお金の面だけでなく、心の面でも子育てする親をサポートしてくれる存在なのではないかと感じました。