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投稿者: どうすれば? (ID:U4zH5FFIIu2) 投稿日時:2010年 09月 24日 22:23
唐突にすみませんが、父が転移性の肝臓癌再発となりました。
経過としましては、5年前に大腸がん→2年後に肝臓転移が見つかり手術。
そして今回また肝臓に1センチ大の癌が見つかりました。
悩んでいるのは治療法をめぐってです。
当初かかっていた病院では、癌が肝臓の中心でしかも血管の近くにあるようなので、
手術だと負担が大きい。そのため2泊入院の抗がん剤点滴治療により病巣を小さくしてから、
ラジオ波で切り取る。という治療法を薦められました。
5年前よりお世話になっている病院だったのですが、
うちからの距離が結構遠く、父はまだ仕事をしており、
この治療は何サイクル受けるか分からない治療ということで、
家から通いやすい、この病の専門病院に紹介状を書いていただき、先日行ってきました。
もちろん内科に受診予定だったのですが、待っている間に看護士さんより、
「只今内科で画像等を見せていただいたところ、外科で対応できるのではないかという見解になったので、外科の方で対応しますね」というお話になりました。
実際、外科の先生と話をしてみると、
あくまでも肝機能検査の結果が良ければというのが前提で、手術を勧められました。
私が「前の病院では(上記のような治療法)という見解だったのですが、手術というのは何故ですか?」とお聞きしたところ、「根絶やしとなる可能性もあるからです。でもそういった治療法が良いのでしたら、それでも構いませんよ」とのこと。
じつは父は、「何回も抗がん剤治療に通うより、手術で取ってしまいたい。」と言っていたため、私たち家族も、「手術できるものならそのほうがいいね」と、思わぬ展開に驚きながらも、ある意味良かったねと言って帰宅したのです。
現在は、MRIや肝機能検査等を受けている最中です。
ところが、海外に住む兄弟から「がん細胞は空気に触れると増殖するし、体中に散らばる!
(それで亡くなった人が周りにいるそうで。)開腹してなんぼと、患者を実験台のように扱う医者も多くいるのだから、手術以外の治療法で行くべきだ!」と言われました。
空気に触れる事によってがん細胞が増殖するということは、私たちは初耳でして
驚いてしまい、ネットなどで調べてみると、やはりそのような事が書いてありました。
もちろん医者の見解ではありませんが、一般にそう言われている・・と。
でも前回一度手術しているし、そんなことを言っていたら
癌で手術はできない事になってしまいます。
そう思う反面、大事な父なので、もしそのような事が原因で亡くなってしまったらと思うと
今一度考えた方が良いのか、分からなくなってしまいました。
取り留めなく、分かりづらい文章で申し訳ありませんが、
経験者の方、治療法に詳しい医療関係の方など、ご存知なことがありましたら
是非教えていただけると幸いです。
よろしくお願い致します。
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【1866562】 投稿者: 築地 (ID:2X08BnHMtdk) 投稿日時:2010年 09月 29日 18:37
うちの母も、大腸がん手術→肝転移手術→再発の経過をたどり、残念ながら
亡くなりました。
私も、当時藁をもつかむ思いで、情報収集し、最善の道は、何かと探っていました。
肝臓手術後、再発したときは、肝転移とともに、皮下転移もあり、手術は不可能ということで、
抗がん剤治療となりました。残念ながら、抗がん剤の効きが悪く、半年ほどで亡くなりました。
「母は、切ってくれたらいいのに」と言っていました。やはり、手術ができないということは、
根治は望めないということですから、つらかったのだと思います。
なんとか、手術ができないものかと、セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めて、その世界の
権威と呼ばれる先生の元をたずねました。
その上で、抗がん剤治療しかないということで、その治療に臨みました。
母も、当初から、国立がんセンターに診ていただいていました。
私は、国立がんセンターなら間違いないと思っていました。
しかし、今は、そうとも言い切れないという思いが残っています。
大腸がん手術後、リンパ節転移があったことを、本人含め、家族も教えていただいていなかったのです。
再発して、初めて、知らされました。
大腸の病巣を取り除いたあと、併せて、抗がん剤は必要ないのですか、とたずねたところ、ひとこと、
「必要ありません。」とのことだったので、勝手に、ああ、リンパ節転移はなかったのだと思っていました。
再再発後、国立がんセンター以外の先生に、セカンドオピニオンを聞きに行って、聞かされたことは、
「大腸手術後、リンパ節転移があった場合、抗がん剤治療をする方が良いのかどうかは意見が分かれる
ところでした。そこで、がんセンターは、リンパ節転移のあった患者を二つのグループに分けて、
一方には、抗がん剤を投与、一方には抗がん剤を投与しない、という実験を行って、抗がん剤を投与した
方が、再発率が低いということを、つい最近、アメリカの学会で発表したんですよ。
お母さまは、投与しないグループに組み込まれてしまったのですね。リンパ節転移を知らされず
抗がん剤投与をするかどうかの選択肢を与えられなかったのは、やや非人道的な感じがします。」
ということでした。
それを聞かされたとき、愕然としました。国立がんセンターは、最先端の治療ができますし、
抗がん剤の種類も多いのは確かですが、やはり、白い巨頭、白い実験センターであるという面も否めない
のだと思います。そして、それは、がん治療の進歩のためには、いたしかたのないことでもあるのだと思います。
私が、この経験で感じたことは、がん治療については、お任せという受け身の姿勢ではなく、
患者も家族も必死で、勉強し、少しでも疑問点があれば、質問し、また都度、セカンドオピニオンを
取るべきだということです。
最初の手術後、きちんと「リンパ節転移は、いくつありましたか。あったのなら、抗がん剤を
希望します。」と言えたなら、抗がん剤投与のグループに入れてもらえたかもしれません。
同じ時期に私の友人のお母様も、大腸がんを患い、抗がん剤を服用していたのですが、
今もお元気でいらっしゃいます。
母は、抗がん剤を投与したからと言って再発しなかったかどうかはわからないのですが、
ただ、積極的な選択肢を取れていなかったという後悔の念は残ります。
もうすぐ母が亡くなって、5年になります。今は、母の天命であったのだと思えるようになりましたが。
長々と、我が家のことを語ってしまい、申し訳ありません。
スレ主さま、そして、お父様が、後悔することのない選択ができることをお祈りします。
そのために、納得するまで、調べ、専門家の意見をお聞きになることをお勧めします。
命にかかわることです。何よりも優先されることだと思います。
患者さん本人はもちろんですが、家族も本当に大変ですよね。どうぞ、スレ主さまも
お体大切になさって下さい。 -
【1867170】 投稿者: インフォームドコンセント (ID:4lH3naxhnfw) 投稿日時:2010年 09月 30日 09:17
築地さま
大変お辛い思いをされたことと思います。
癌センターで手術をされたのはいつごろでしょうか?
今なら本人と家族の承諾なしに臨床研究の対象になることはあり得ません。
必ず署名入りのインフォームドコンセントをとっています。
ましてや癌センター、その辺は審査が厳しいはずです。
20年前なら口頭でと言うこともあったかもしれませんが…
もしインフォームドコンセントがなかったなら
臨床研究の対象者ではなかったのではと思います。
セカンドオピニオンの医者が「やや非人道的」と言ったことの方が
ちょっとひっかかります。
セカンド、サードオピニオンの医者は自分の考える最善の治療を示しますが、
後からはどうともで言えるので、前医や他医の批判をするのは
患者さんに不安を与えるだけで、何のメリットもないと思います。
ただ、必ずしも癌センターが最高、と言うわけではないというのには同意します。
他にもいい医療機関、いい医者はたくさんいます。
医者との相性というのもありますよね。
本人とご家族が納得できる治療できることをお祈りします。 -
【1867505】 投稿者: 築地 (ID:2X08BnHMtdk) 投稿日時:2010年 09月 30日 14:03
インフォームドコンセントさま
母が、大腸がん手術をしたのは、今から約9年前になります。
インフォームドコンセントさまのおっしゃるとおり、勝手に臨床試験に
参加させられたわけではない、と信じたいところです。
その方が私も、心穏やかでいられます。
私の経験から言えることは、患者も受け身でなく、積極的に医師に質問し、
必要に応じて、セカンドオピニオン、サードオピニオンを遠慮せずに利用することだと
思います。 -
【1867690】 投稿者: マジレスすると (ID:4783t9NXwo6) 投稿日時:2010年 09月 30日 17:23
①比較試験は、まず患者さんに、試験に参加するかの同意をとります。
参加すると同意したら、どちらに振り分けられるかは、決められませんけどね。
ですから、勝手に試験されることは、通常あり得ないことです。
また、どの病院でも、試験前には倫理委員会の同意を得る必要があります。
ここで、人道上問題のある試験は審査を通りません。
②国立がんセンターに関しては、多くの方が過大な期待をしているようですが、ある意味逆で
す。
国立のセンターである以上、逆に、標準的な認められた治療をします。
がんセンターならではというような治療はいたしません。
そういう、他の病院でやっていないような特別な治療ができるのは、特定の一部の私立病院です。
③皆さんが時々聞くであろう、がんセンターならではという治療は、それこそがんセンターで行っている試験に参加することです。
似たものでは、千葉市の放射線医療研究所の重粒子線治療などもそうでした。
最近は、自分も遠ざかってしまいましたが、ここで特別な治療を依頼したこともありました。
こういう治療は、確かによそではできない治療があります。 -
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【1867703】 投稿者: マジレスすると(追加) (ID:4783t9NXwo6) 投稿日時:2010年 09月 30日 17:37
先の書き込みの②にあたる、特別な治療の代表としては、丸山ワクチン、蓮見ワクチンに代表されるワクチン治療、白血球やリンパ球を刺激したり、がん抗原を認識させてがんを攻撃するような免疫治療、特別な免疫を賦活化させるような薬物の治療などがありますが、いずれもがんセンターの仕事ではありません。(一部研究はしているようです。)
また、医師としてがんセンターに不満だったのは、がんセンターは、がんはよく診るけど、あまり他の病気には関心を払ってくれないきらいがあります。
例えば、肝硬変患者の肝臓がんの場合、肝臓がん自体はよく治療してくれるのですが、肝硬変からくる食道静脈瘤破裂による消化管出血には、まともに対応してくれませんでした。
病院の性格上、システム上、仕方がないのは同じ医師として十分理解しているつもりです。
が、患者さんは、きっと不満を持つだろうなあと思ったものです。 -
【1867739】 投稿者: 癌研有明 (ID:RpsK7Ir5J0Q) 投稿日時:2010年 09月 30日 18:10
国立がんセンターに行かれた例が多いようですが
癌研有明は治療レベルとしては第2位あたりでしょうか。(東京では) -
【1867805】 投稿者: スレ主です。 (ID:U4zH5FFIIu2) 投稿日時:2010年 09月 30日 19:08
築地 様
お辛い経験でしたのに、返信頂きありがとうございました。
お母様のために、サードオピニオンまで求められたとの事。
必死の思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
きっとインフォームドコンセントさまの仰るように、
試験対象にはなっていらっしゃらないのではないですか?
築地様もお医者様も、出来る限りの最善の努力をされた事と信じております。
マジレスすると様の②ですが、先日申し上げましたように、
正直なところ、がんセンターたるもの(勝手な思い込みですが・・・)が、ラジオ波治療が0でしたので少々驚いた次第です。まさに、標準的な認められた治療をしているのだなと。
もちろんこれが悪いことではありませんが。
実験の域を出ないものは手を出さないという事でしょうか。
それと癌の治療に特化しているというのは、頷けます。
癌のサイトに、ラジオ波治療は比較的新しく、まだ実験段階だという説もありました。
でも、積極的に治療して成功している病院もありましたので、この辺りが難しいところです。 -
【1867816】 投稿者: スレ主です。 (ID:U4zH5FFIIu2) 投稿日時:2010年 09月 30日 19:22
同カテの、「末期がんの友人のお見舞いについて」も読ませていただいております。
今はこのように治療法をめぐって悩んでおりますが、
いづれ、このような状況になるのだろうか・・・などと考えると
涙が止まらず、昨夜はお風呂で号泣してしまいました。
泣き過ぎたからか、今日は思考能力が低下しているようで、
雨のせいもあるのかもしれませんが、一日ボーっとしておりました。
自分でも張り詰めているのだと思うし、何よりもし私達の選択が間違っていたらというプレッシャーに押しつぶされそうで、辛いです。
そんな中、皆様のアドバイスやご意見が、本当に参考になりますし、ありがたいです。
心から感謝申し上げます。