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【2492812】高校、大学進学への意識について問題提起

投稿者: 親   (ID:gBgXPqmLGxw) 投稿日時:2012年 04月 02日 13:11

この掲示板は受験に関する情報板なので仕方ない面があるとは思いますが、拝見しているとミクロな受験情報(場合によっては過度にミクロ)に偏っているように感じてなりません。


一方、今世界で日本が苦境に立っているのは衆目の一致するところ。最近までは経済一流、政治二流と言われていましたが、直近では経済一流もあやしくなってきました。それが、高校・大学の話と関係あるのか?というところですが、私はあると思ってるんです。


日本は製造の現場の力ではまだまだ負けていないのですが、それをマネージし、企業・経済を引っ張っていく層、まさにここで「どうやって合格するか」が議論されているような大学を卒業しマネジメントに携わる層(所謂ホワイトカラー。ちょっと古い言い方の感がありますが。)の力が負けています。欧米だけではなく、アジアでも、シンガポールあたりに大きく差をつけられてしまっています。韓国、中国は、発展段階も、国・企業の事情も違いますが、もはや抜かれたでしょう。中学受験から始まって(小学校もそうでしょうか)一流大学へ向けて皆が血眼になっていて、昔より、その点ではずっと充実していると思われるのに、どうしてこうなるのか。他国が日本以上に伸びているのか...。


勿論そういう要素もあると思いますが、日本の受験熱が現状を作ってしまっている面もあると思うんです。それはこういう事です。今の受験熱は頂点として東大を想定しますが、東大というのはそもそも官僚養成学校。そこから抜け出る努力もしていますが、そう簡単にカラーは変わらない。そして今の官僚と言うのは(高度成長時代は違いましたが)基本的に前例主義で、世の中を変えるのには抵抗するんですね。だから、金融立国とか叫んで久しいのに、どんどん変わっていくシンガポールに金融センターとして勝てない、どころかどんどん差をつけられる。


その東大を頂点とするピラミッドを、問題意識も、批判精神も芽生える前からひたすら目指し、その為のテクニックを身につけ、めでたく合格した成績優秀性に、現状変革の意識を期待するのは難しい。それが現在の問題状況の背景の一つなんではないかと思っています。じゃあ京大、東工、一橋なら良いか、早慶ならいいかというと、結局東大頂点のピラミッド体制の中で優劣を競っているだけで五十歩百歩というのが現状ではないか、と感じます。


ではどうすればいいのか。難しいですね。でも私の意見はあります。以下の通りです。


・現在の形態の高校入試を全廃する
 思うに、問題意識・批判精神が育って来るのは、早ければ中学生、遅くと
 も高校生の時期です。中学生については、高校受験のため、問題意識・
 現状批判精神が出てきても、それには蓋をしておかなければならない状
 態。それを解決するため、私立・公立とも高校受験を廃止し、意識を涵養
 する環境をつくる。ただ、義務教育の問題があるので、資格試験的な試験
 を15歳で行い、一定レベルに達していないものは、義務教育はそこで終わ
 りとし退校とする。


・大学入試の簡易化
 今のようにテクニックを極めないと頂点には入学できない体制とすると、
 高校入試状況を緩和しても、高校生の問題が解決できません。従い、少な
 くともアメリカ並みに入試は簡単にし、入学後大学レベルの創造性ある教
 育についてこれない者は、どんどん落第・退校とする。


端的にいうと欧米に近い体制を想定しています。勿論、欧米はPISAなんかでは大した成績ではなく、「これからは中国の虎の教育だ」とか言われていますが、中国は(ある程度は韓国も)まだ高度成長の途上で、日本の60-70年代と同じく、ピラミッド型、官僚主導型で上手く行く段階にありますが、日本はもはやそこには戻れず、成熟型経済・社会を前提に如何に差別化・競争力を目指すかという段階ですから、やはりその点で先行している欧米型がモデルになると思うのです。


個人的には、全体の体制を大きく変えなくても、早慶あたりが、国立大学とは異なる人材を輩出するのだという意識を強く持って、改革するだけで随分変わるのではないかとは思っていますが、それに期待して早10年以上なので。



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  1. 【2493986】 投稿者: 4000年  (ID:7jPgTSfMgxE) 投稿日時:2012年 04月 03日 16:02

    人類の歴史は4000年以上ありますが、教育に関してわかるのは4000年程度でしょう。

    その間、様々な教育に対しての試みがなされてきました。
    スパルタ教育や、科挙制度は特に有名です。
    しかし、その長い歴史の間に、理想的な教育システムが作られたことはありません。
    部分的にうまく行っているように見えても、そうではないのです。
    卑近な例では、全国の国立附属校ではうまく行っていたゆとり教育と総合学習が、公立学校に適用させたとたん、まったく機能しなくなった例もあります。

    では、どうして理想的な教育システムが作れないのでしょうか?
    それは、教育を受ける側のレベルがバラバラだからだと思います。
    どの時代でもレベルの高い家庭教師による教育が一定の成果を上げ続けてきたのは、生徒に合わせた教育をすることができるからに他なりません。

    受験についても、受験生個々の事情がすべて違っているため、大人数に対して、一つの方向付けをするようなやり方はうまく行かないと思います。

  2. 【2494055】 投稿者: スレ主  (ID:gBgXPqmLGxw) 投稿日時:2012年 04月 03日 17:04

    さんぽ様、4000年様


    レスありがとうございます。私立中学の価値-ゼロの方に移しました。タイトルにはかなり抵抗感がありますが、良い議論のなされているスレだと思います。ご興味あれば覗いてみて下さい。

  3. 【2494152】 投稿者: もしかしたら  (ID:DwmYevDS9Cc) 投稿日時:2012年 04月 03日 18:47

    私立中学の価値ーゼロ  ではなく、
    「ー3校目」のスレの方が、スレ主さんの主義主張が受け入れられやすいかと思われます。

  4. 【2494166】 投稿者: ↑  (ID:0UBlZTdTduA) 投稿日時:2012年 04月 03日 19:01

    両スレ共に、非常に排他的な空気を漂わせていますので、参入するには慎重に。

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