在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
合格者偏差値と進学者偏差値のなぞ
複数受験日の学校は、限られた定員に対して受験者が多く集まり、必然的に合格に要する偏差値は高めになります。 それでも最終的には併願校に多く流れるので合格者偏差値はグッと低くなります。
例えば2015年の桜蔭と渋幕を比較してみます。受験日が1日しかない桜蔭の募集定員は240名で、合格者は271名。必然的に合格者偏差値と進学者偏差値は近くなります。僅かな補欠を加えてもそれは変わりません。
一方、複数回の受験日が設定されている渋幕の場合には、募集定員は1回目と2回目を合わせた男女合計で260名ですが、これに対する合格者数は合計で826名に及んでいます。抑え組みが多く抜けるので実際の進学者偏差値は低いと推定されます。
この様に抑え組みが多く抜ける学校は合格者偏差値と進学者偏差値の乖離が大きいのが特徴です。
ところで、合格者偏差値が全く同じで受験日が1日しかない学校Fと、複数受験日の学校Hがあったとします。 当然、Hの方が進学者偏差値は低く、結果として大学へのアウトプットも低いから、学校の評価としてはFに劣ります。 (大学で良い成果をあげるために中高の教育は大切ですが、本質的には優秀な生徒をどれだけ囲っているかで大学進学実績は決まります)
ここで、「FとHは合格者偏差値が同じ」という切り口で、「だからどちらの学校もレベルは同じ」と誤解してみます。 するとHの合格者の中から、併願他校を選ばずにHに進学する者が次第に多くなるので、進学者偏差値は上がりFに近付きます。 勿論この時点では合格者偏差値がFを上回っていないのだから、アウトプットは最大でもFと同程度にしかならない訳で、余程学校に魅力がない限りHはFを追い越すはずはありません。
でも確実に進学者偏差値は上がり、もしもFとHの間に、Hより若干偏差値高めの学校Gがあれば、その学校を簡単に追い越すでしょう。 すると「勢いのある学校」、「将来伸びる学校」という評価を勝ち取る事ができ、さらに高い偏差値を持つ生徒の併願校として認められます。 またその結果、合格者偏差値も次第に上がり出します。
やがて、進学者偏差値はFより低く、勿論大学へのアウトプットも大したこと無いにも関わらず、合格者偏差値はFより高いという不思議な現象が発生します。 そして今度はFを偏差値で抜いたと話題になり、Fより評価の高い学校Eと並んだと盛り上がり、次の目標がEを追い抜くことになります。
つまり、保護者家庭が合格者偏差値と進学者偏差値の違いをはっきり認識せず、「どちらの学校もレベルは同じ」と誤解すると、学校の実質は何ら変わらずとも、この無限機関によって限りなくSランクの学校に成り上がる事が可能です。
見事にこの無限機関を実践して底辺から這い上がった学校があったとするならば、巷では高い評価を得ることができるかもしれませんが、それでも何も改革をしなければ、先生の質、教育の質、学校の風紀、トラブル発生率など、学校の本質はHランクのままです。
家庭は合格者偏差値と進学者偏差値の違いをはっきり認識し、急激に偏差値が上昇した学校の真の理由が何処にあるのかを確認する必要があると思います。
>SAPIXの偏差値表は、絶対値はともかく相対的な難易度は正しく評価されていると思います。
私もそう思っていましたが、一時期の本郷の偏差値の大幅上昇、そして最近の突然の下降、はかなり不自然に感じました。
他は、大きなトレンドとしては正しいと思いますが、1とか2とかの差に一喜一憂するのは、マニアの方を除いてあまり意味がないと思っています。
渋幕は合格辞退者が多いが、繰り上げ合格者は1人もいない。つまり進学者は正規合格者。
桜蔭は合格辞退者は少ないが繰り上げされた非正規合格者が何十人も入学。しかも繰り上げ合格が近年増加傾向。
これが実態なのだから、まず偏差値から渋幕、豊島辺りに並ばれはじめ、6,7年後には合格実績でも下がり始めるだろう。
何もしない学校がブランドだけでトップに立ち続けることはなく、栄枯盛衰は自然の摂理か。
>もし、補欠が含まれなくても補欠合格が入っても80%確率の定義が崩れませんよ。補欠はボーダーぎりぎりの違いですから、平均以上の分布に影響しません。
補欠はボーダーぎりぎりとは限りませんよ
高偏差値受験者から順番に合格するとは限らないことぐらい経験者なら分かりますよね?
そんなに単純なら苦労しません
高偏差値受験者が不合格になり、そこで80%偏差値になり追加合格がなければいいですが、仮に不合格になった高偏差値受験者が繰り上がり合格になったらどうなりますか?
場合によっては、80%偏差値はかなり変動しますよ
マニアというより素人さんですね。
>いま、議論になっているのはその
>「わずかの差」
>なんですよ。
>SAPIXなら、0.5?1.0ぐらいの差の話。
>だから、わずかだから関係ないという話ではないです。
合格偏差値なんて正確には出ませんよ。
80%割ったと思ったらその下の偏差値が80%上回ったりします。
ではどこを80%偏差値にするか・・・塾の担当者の判断でしょうね。
この場合その人の判断によって偏差値は「2」の差が生じます。
その日体調がわるくて、ボーダーギリギリの成績だった・・・なんていうのが、毎回何人も出るわけではありません。
もしあっても80%偏差値の変化は「1」です。
だとしたら、そんな確率より、偏差値算出の担当者の気分の振れの方がはるかに大きい。
こんなことは、ちょっと考えれればわかりますが、偏差値「2」は当たり前の誤差です。
相対的に2校を「合格偏差値」で比較するなら±2、つまり4の誤差は考慮すべきだと思います。
偏差値の熱い議論が繰り広げられてますね。
偏差値1,2の違いは誤差の範囲、というのは、個々の生徒の偏差値を元に合格可能性を占う際には当たっていると思いますが、学校の序列をつける際には、当たっていないような気がします。
学校の序列を論ずる際には、同一試験日の学校を比較する際には偏差値は高い精度でよい示数になりますが、試験日が異なる学校を比較する際には高い精度の示数にはならないと思います。
たとえば、桜蔭と渋幕はほぼ同じ合格者偏差値ですが、「進学者偏差値分布」を比較するとかなり異なっていると思います。
辞退者の多い渋幕は、高偏差値の生徒がごっそり抜けた分布になるのに対し、桜蔭は下から上まで広く分布していると考えられます。
このことが、「合格のボーダーを示す合格者偏差値」がほぼ同等でも、大学進学実績に大きな違いが出ている理由と考えられます。
>辞退者の多い渋幕は、高偏差値の生徒がごっそり抜けた分布になるのに対し
こう仮定する根拠は?
例えば渋幕の偏差値が現状より5程度低く、高偏差値校の併願校としての位置づけ、であれば、この仮定は成り立ちます。
しかし、渋幕は結果偏差値が最高であるため、併願校になる場合、本命校が同程度(桜蔭)か渋幕より偏差値が低い学校、という組み合わせになります。
この場合、高偏差値の生徒から抜ける、という結果には必ずしもなりません。
言い換えれば、成績の順ではなく、
東京に住んでいるから、桜蔭や女子学院の方が近くて本命、だとか、
共学志望で国立の筑附が本命、とか附属校の中等部が本命、
という理由で抜けるので、
合格者210名のうち辞退した130名は上中下、それぞれに分布していたと言えます。
これは桜蔭の正規合格者のうち辞退した30人も同様でしょう。
一方、桜蔭の追加合格者30人は、100%下位合格者で占められています。
このような明らかな下位層は、渋幕にはいない、と言えるでしょう。




































