中学受験2023

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インタビュー企画

2021年中学入試は「午後入試の活況」で「読みづらい入試」

1月校は千葉の受験を見送るケースが多かった

2021年の1月入試では、1月10日から始まる埼玉県の私立校だけを受けて、1月20日から始まる千葉県の私立校の受験を控える傾向にありました。

もちろん、千葉の私立校を「進学候補」とする受験生は受けています。しかし、2月1日からの準備としての受験を考えていた層は、受験を避けた印象があります。

「埼玉の学校を受けた結果、万が一、体調を崩したとしても、2月1日までには回復できるだろう。しかし、千葉の受験で何かあったら、2月1日に影響するだろう」と考えた保護者も多かったようです。

1月校は千葉の受験を見送るケースが多かった

2月1日以降、午後入試で激戦の学校も

2月1日入試の、首都圏全体の受験者数は昨年とほぼ同様です。
その中で受験者数が減った学校、増えた学校は例年通りさまざまですが、午後入試は増加の傾向にあるようです。

午後入試を活用しないと、受験校に幅を持たせた受験パターンが組めないため、そのように指導されている塾が多いこともあるでしょう。ここ数年、午後に入試を受けることに抵抗がなくなってきています。

特に今年は、午後入試というだけで倍率が跳ね上がり、抑えのつもりで受けたにもかかわらず不合格となったケースも見受けられました。中堅校の午後入試で激戦となった学校もありました。

御三家の受験者数は減少、しかし例年どおりの厳しい入試に

御三家の受験者数が減っているのは、チャレンジ層の受験が少なかったためです。

コロナ禍で思うように勉強が進まなかったという感触を持ったご家庭が、安全志向で中堅の学校に集中したという見方もあります。しかし、御三家をはじめとする難関校は、多少倍率が低くなろうとも厳しい入試です。
第一志望の受験生はそのままに、「手が届かないかもしれないけれど、憧れている学校だから」と受験する層だけが減ったとわたしは睨んでいます。

御三家の受験者数は減少、しかし例年どおりの厳しい入試に

受験者の動向が読みづらい入試だった

今年は、秋の模試の結果から、出願者数を伸ばすだろう予測されていた学校がそうでもなく、減らすだろうと言われていた学校が逆に受験者数を増加させるなど、大変読みづらい入試でした。

おそらく、秋が深まっても、あるいは12月、1月になっても、併願校含めて、受験校がなかなか決まらなかったというご家庭が非常に多かったからでしょう。
学校説明会がなかなか行われず、学校を見に行く機会もなかったので、決め手がなく、最後まで迷ったことが理由だと思います。

矢野 耕平

中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科・博耕房代表
矢野 耕平(やの こうへい)

大手進学塾で13年間勤務の後、2007年にスタジオキャンパスを設立し、代表に。自らも塾講師として、これまで27年にわたり中学受験指導を行っている。
主な著書に『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『旧名門校VS.新名門校』(SB新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)などがある。