いよいよ出発!シンガポール研修に臨む東京家政学院中学校3年生の道のり

いよいよ出発!シンガポール研修に臨む東京家政学院中学校3年生の道のり

inter-edu’s eye

近年、英語教育に力を入れ、海外研修を取り入れる学校は多数あります。東京家政学院中学校・高等学校(以下、東京家政学院)もその一つですが、特徴は準備の質と充実度。中学3年で実施されるシンガポール研修に向けて、入学時からみっちりと準備を行います。今回は出発を間近に控えた中学3年生5名にインタビューを敢行。これまでの2年間の取り組みについてお話をうかがいました。

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ゼロから始めるシンガポール現地理解学習

小山さん、大石さん、中野さん、ラリモアさん、久保さん
左から小山さん、大石さん、中野さん、ラリモアさん、久保さん

シンガポール研修に向けた最初のステップは現地理解。クイズや研究発表など様々な学習が行われます。生徒たちはそこでどんな気づきを得たのでしょうか。

インターエデュ(以下、エデュ):研修先のシンガポールについて、事前学習をする前はどの程度知っていたのでしょうか。

ラリモアさん:調べる機会もなかったので、暑い国ってことくらいしか…。

小山さん:私が知っていたのはマーライオンです。あと、街がきれいなイメージがありました。

エデュ:事前学習を経て、シンガポールのどんなところに興味を持ちましたか。

大石さん:日本よりずっと厳しいと言われるルールやマナーです。道路も横断歩道を使わずに渡ると罰金があるそうですし。

エデュ:English Campなど、研修に向けた事前学習はどのような学びにつながりましたか。

中野さん:現地のことを知るうちに日本との違いがたくさんあることに気づいて、まずは自分の国のことを知らないと始まらないと思いました。

「English Camp」とは
長野県蓼科にある学校所有の宿泊施設で実施される2泊3日の英語学習キャンプ。最終日は英語でプレゼンテーションを行います。2018年度はシンガポールの「基本情報」「食文化」「経済と産業」「観光スポット」について調べました。

English Camp最終日の様子
English Camp最終日、プレゼンテーションの様子。
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海外で話す・伝えるための英語力強化

せっかく海外に出ても、コミュニケーションが取れず固まってしまっては意味がありません。現地で使える英語習得のための取り組みについて聞きました。

エデュ:English Campや事前学習でネイティブの先生や留学生との交流も多かったと思います。英語での会話はどうでしたか。

中野さん:English Campではレクリエーションで英語を使ったゲームもあってとても楽しかったです。自分が思っていた以上に話せておどろきました。

久保さん:英語は心配でしたけど、簡単な単語をつなげればだいたい伝わるんです。留学生にも明るく話しかけてもらえて、「英語って楽しい!」と思いました。

中野さん、ラリモアさん
単語が分からないときは、絵やジェスチャーで伝えることもあるとか。英語でのコミュニケーションを恐れずに楽しんでいる様子が伝わってきます。

大石さん:コミュニケーションの中だと、単語や文法も頭に入ってくる気がします。でも、Google翻訳に頼ることも多かったので、私はもっと話せたらいいなと思いました。

エデュ:実際に英語力は上がったと感じますか。

ラリモアさん:中2のとき、英検にとんとん拍子で3つ合格しました。気づいたら上達していたみたいです。

久保さん:英検の面接で、聞かれたことにすぐこたえられるようになったのをよく覚えています。単語や文の羅列じゃなくて、会話らしくなってきたとも思います。

中野さん:よく使う表現の使い分けは、ルールじゃなくて感覚で分かるようになってきました。

大石さん:私は単語を覚えるのが苦手ですが、留学生とのコミュニケーションだとどんどん単語が覚えられます。

小山さん、大石さん
小山さんは、「分かる英語が増えることで普段の授業もより楽しくなりました!」と語ってくれました。
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現地での行動の質を高める“計画性の学習”

シンガポール研修では、「何を見て何を学ぶか」を決めるのも生徒自身。そのための計画性を身につける学習もしっかり行ってきました。生徒たち自身は成果をどのように感じているのでしょうか?

エデュ:企画を自分たちで考える取り組みもあったようですが、どうでしたか。

大石さん:グループではいろいろな案が出て、まとめるのに苦労しました。

久保さん:横浜中華街などで研修をしましたが、実際に行ってみると、時間が足りなかったり立ち寄り先が予想と違う内容だったりとトラブルはありました。以前はすぐ先生に電話して助けてもらっていましたが、少しずつ自分たちで考えて行動できるようになりました。

横浜中華街での研修の様子
横浜中華街での研修の様子。留学生と一緒に、自分たちで行程を決めて自発的に行動しました。

エデュ:計画を立てる際に使うタブレットや「E2なび」などは難しいと感じませんでしたか。

中野さん:結構すぐ慣れちゃいました。

ラリモアさん:将来必要なスキルなので、身につければ自立につながると思って頑張りました。

「E2なび」とは
教育旅行をサポートするICTサービス。
生徒は行程表の作成やレポートの作成、先生はGPS機能を使った安全管理などが可能。スケジュールや活動状況を保護者が確認することもできます。

中野さん、ラリモアさん、久保さん
普段の授業でもエクセルやパワーポイントを使った資料作成をらくらくこなしているそう。

エデュ:最後に、シンガポール研修への意気込みをお願いします。

ラリモアさん:シンガポールにあって日本にないものを学んできたいです。

久保さん:現地の人との交流を大事にしようと思っています。

小山さん:英語力をつけて帰ってきたいです。

中野さん:研修から帰って家族におどろかれるくらい、英語力をしっかり身につけたいです。

大石さん:少しでも英語でコミュニケーションがとれるように頑張ります!

生徒を見守る先生たちの想い

最後に学年の先生方にお話を伺いました。

茶屋先生:連れて行ってもらうのではなく、自ら主体的に行動し見たいものを見て学んできてほしいですね。

金先生:海外研修に行くだけでは残念ながら英語力は身につきません。だからこそ事前学習から事後発表における一連の過程が重要であると考えています。最後まで生徒たちをしっかりサポートしていきたいです。

坂本先生:彼女たちは世界を舞台にした活躍が求められる世代。この研修が世界とつながるきっかけになればと思います。研修がゴールではなくスタートとなるよう、有意義な体験学習にしてもらいたいです。

茶屋先生
担任の茶屋先生
坂本先生
学年主任の坂本先生
金先生
担任の金先生

編集者から見たポイント

シンガポール研修旅行を一つの機会として、2年間かけて英語力、計画力、プレゼンテーション力、チームワークなどの様々なスキルを養っていく。長いスパンで考えられたカリキュラムは、着実に生徒たちの力となっていると感じました。シンガポールでは現地の大学生と班別自主研修を行う「B&Sプログラム」も予定されています。より実践的なプログラムを経てさらに頼もしく成長し、国際社会へと羽ばたいていく彼女たち。将来の活躍が楽しみです。

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イベント日程

中学校

イベント名 日時
体育祭・文化祭体験 2019年8月31日(土)
10:00〜
授業見学会 2019年9月7日(土)
11:00〜
秋のばらフェスタ 2019年9月23日(月・祝)
10:00〜

高等学校

イベント名 日時
オープンスクール 2019年8月24日(土)
9:30〜
授業見学会 2019年9月21日(土)
11:00〜
詳細・お申込みはこちら ≫

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