inter-edu’s eye
白百合学園中学高等学校(以下、白百合学園)は、伝統ある女子校ながら、生徒が主体的に活動する場が数多くあります。その1つが学園祭の有志団体です。生徒が有志で集まり、企画を考え、オーディションに応募します。オーディションを見事通過した有志団体は学園祭を大いに盛り上げ、生徒自身が大きく成長する機会にもなっています。
01生徒主体の学園祭有志活動
プロフィール
R.K.さん(高校1年生)
- 部活動/所属:野外活動部/生徒会(代表委員会)
- 有志団体:「超ばんじょー宣伝部!」代表
- 活動紹介:中学2年生のときに団体を自ら発足。中学3年生のときに企画のさらなるアップデートを目指し、有志17名のリーダーとして2年連続で代表を務めた。
M.T.さん(高校2年生)
- 部活動:ESS部
- 有志団体:「チャリティーカフェDinerette(ダイナレット)」代表
- 活動紹介:「クラスみんなで素敵な空間を作りたい」という思いから、チャリティー枠で応募。クラスメイト43名全員で参加した。
C.K.さん(高校3年生)
- 部活動/所属:ESS部/SGDS(白百合学園ディベーターズ)
- 有志団体:「Flower Booster(フラワーブースター)」代表
- 活動紹介:模擬国連への参加経験を通して社会課題を身近に感じ、「議論を形にしたい」と昨年団体を設立。38名のメンバーとともに、前年以上の規模でチャリティー活動を展開した。
所属していた有志団体では、どのような活動をしていましたか。
R.K.さん
「超ばんじょー宣伝部!」は、3対3で遊べる“巨大オセロ”や、白百合学園のイベントを受験生に知ってもらうための“白百合人生ゲーム”といった、「ばんじょーゲーム」を企画していました。
M.T.さん
「チャリティーカフェDinerette」は、アメリカンダイナーをテーマに、クッキーとポップコーンを販売して、その利益を女性教育のためのボランティア団体に寄付するという活動をしていました。
C.K.さん
「Flower Booster」は、ロスフラワーという規格外のお花を私たちが買い取り、それを学園祭で販売することによって得た利益を、全額ユニセフに寄付するという団体です。
文化祭実行委員の「オーディション」でした工夫を教えてください。
R.K.さん
1分間のPRタイムにしっかりとアピールして、質問タイムにはその場にいる全員が満遍なく答えられるように、団体の理解を深めました。
M.T.さん
娯楽の要素が大きくなりすぎないように説明することを意識しました。寄付先をしっかりと調べて理解を深め、アメリカンダイナーのルーツと女性教育に共通点があることをアピールしました。
C.K.さん
質問を想定して回答内容や答える人を決めておくこと、リスクを指摘された際の解決策を準備しておくことを意識しました。パワーポイントで説明資料を作り、審査員全員に印刷して渡すという工夫もしました。
02学園祭を彩る有志団体の挑戦
学園祭までの準備期間で意識したことはありますか。
R.K.さん
メンバー同士の仲が良いぶん楽しくなってしまうことが多かったのですが、やるべきことには期限を決めて、声を掛け合いながら進めるようにしていました。「みんなで作る」ということを大切にするために、意見を平等に言えて全員で方向性を考えられるように意識しました。
M.T.さん
保健所の制約が多いことから、カフェで提供する商品選びが難しく、食品に触れることや加工すること、飲み物を提供することはできませんでした。来てくれた人が楽しめて、きちんと売れる商品を探すために、多くの企業に連絡して交渉しました。
C.K.さん
部活動が忙しい時期と重なってしまうメンバーが多かったので、コアメンバーを10名決めて、そのうちの一人は必ず参加して情報を共有することを心がけていました。後輩も入ってくれていたので、積極的にコミュニケーションを取りながら、全員が発言しやすい環境づくりに努めました。
また、お花の仕入れ先も自分たちで探し、NGOに直接メールをして計1万本ものロスフラワーを確保した経験は大きな自信になりました。
有志団体の活動を通して感じた、自分自身の成長について教えてください。
R.K.さん
学園祭後に、先生や友達から「良かったよ!」と声をかけてもらえたことが自信につながりました。よりたくさんの人に楽しんでもらうために工夫を凝らしたので、考える力が身に付いたと思います。また、楽しむときと頑張るときのメリハリを付けたことで、切り替える力も付いたと感じます。挑戦することの大切さや、自分の苦手なこと・得意なことを知ることもできました。
M.T.さん
もともと楽観的で少し怠けてしまうところもありましたが、クラス全員が参加する団体の代表になったからには、責任を持って計画的に準備を進めようと努力しました。その結果、現状を把握して物事を動かす力が身に付きました。一番の思い出は、終盤に皆で協力して商品を完売させたときの団結力です。こうした経験を経てボランティアが身近なものだと気づき、今後は世界に向けた活動にも積極的に参加したいと思うようになりました。
C.K.さん
自分の目的をしっかり伝えれば、みんなが協力してくれるということが分かり、周りの人に頼れるようになりました。また、募金やボランティアを通して、自分が教育や医療を受けられる立場にいることを感謝し、その分行動して社会に還元しなくてはならないという思いも強くなりました。
03有志活動や探究が広げる
「未来への視野」
白百合学園には、神父様の講話を通して生き方を考え、深める機会となる修養会や、生徒が審判・進行を務める体育祭など、伝統の中で自律心を育む環境があります。さらに探究講座をはじめ、自身の興味関心を深める学びの機会も豊富に用意されています。
印象に残っている探究講座などはありますか
R.K.さん
起業に関する講座は、有志団体に活かせる部分もあり、興味深かったです。また、裁判官になられた卒業生の講座を受けた際には、学生時代にどのようなことをしていたのかを聞けて学びになりました。
M.T.さん
大学の模擬講義で、興味のある医学と芸術の講座を受けたことが印象に残っています。医学ではお医者さんになられた卒業生が、医者になるまでの経緯を詳しく教えてくださって、将来のビジョンが明確になったと感じました。美術の講座では、大学で学べる内容を知り、新鮮な気持ちで美術に触れることができたので良い経験だったと思います。
C.K.さん
東邦大学で遺伝子を調べる実験の講座が印象に残っています。PCR法を使うのですが、生物の授業で学んだことだったので、実際に体験することで学びがより深まりました。研究室で感染症を専門にする先生のお話を聞くこともでき、知っている分野でも角度を変えると見え方が変わるのだなと学ぶことができました。
探究講座などでの学びは将来の目標に影響を与えましたか
R.K.さん
まだ将来やりたいことは決まっておらず、将来の夢を考えるきっかけになればと思い探究講座に参加しています。さまざまな職業を知ることができるので、一歩ずつ進めていると思います。
M.T.さん
医学と美術のどちらの分野に進もうか迷っていたタイミングで、両方の探究講座を受けられたのは貴重な機会でした。どちらに進んでも面白そうだと感じましたが、今は医学の道に少し傾いていて、卒業生の話を聞いてもっと勉強を頑張ろうと思えました。
C.K.さん
もともと医学に興味があり、探究講座を通して臨床だけでなく研究にも目を向けられる医者になりたいと思うようになりました。夢がより具体的になったと感じます。治療法がない病気に関する研究や治療にも携われるような道に進みたいです。
受験生に向けてメッセージをお願いします。
R.K.さん
白百合学園は、有志団体をはじめ自分で考えて活動できる機会が多い学校です。そのような機会に、入学したらたくさんチャレンジしてほしいなと思います。
M.T.さん
白百合学園の魅力は、部活動に全力で取り組めるところだと思います。私はESS部の副部長として、70名ほどの部員をまとめるなど貴重な経験を多く積むことができました。部活動は横の関わりだけでなく縦の関わりも増えるので、先輩・後輩が学び合うことができます。
C.K.さん
先生も生徒もみんなが優しいところは、白百合学園の大きな特徴だと思います。いろいろな活動に挑戦する際にも、それを支えてくれる先生や友達が必ず見つかる学校です。
編集後記
有志団体の立ち上げをはじめ、「やってみたい」と思ったことに全力で取り組む3名からは、充実した学校生活を送っている様子が伝わりました。次回の学園祭について聞いてみたところ、「1日目の終わりに生徒だけで開催する“中夜祭”で、ダンスやバンドの発表をしてみたい」と、新たな挑戦への意欲を見せてくれました。
イベント情報
第1、2回体験学習会(小学5・6年生限定)
6月6日(土) 10:00〜11:30/13:30〜15:00
第1回学校説明会
7月4日(土) 14:00〜15:30
第2回学校説明会
9月19日(土) 10:00~11:30
学園祭
10月3日(土)・10月4日(日) 9:00〜15:30
企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:白百合学園中学高等学校
提供・取材協力:白百合学園中学高等学校



