連載インタビュー 第3回 浅野中学校・高等学校
inter-edu's eye
神奈川県有数の男子進学校として高い評価を得ている浅野学園。90余年の歴史と伝統がありながら選抜クラスを立ち上げたのが約30年前。以降、東京大学をはじめ、国公立大学や私立難関大学などの合格者を輩出し、進学校として急成長を遂げている。躍進を見せる同学園の教育にインターエデュが迫った。
【第3回】部活、学習面ともに優秀な成績を収める『文武両道』の実現
エデュ:クラブ活動も生徒の学習面でのモチベーションアップにつながっているのでしょうか?
阿部校長:もちろんつながっていると思います。
現在32の部と同好会があるのですが、ハンドボール部が40周年、ボクシング部が50周年と伝統のある部がたくさんあります。生徒たちは鍛錬を繰り返し、県大会で上位の成績を収めています。生徒たちは「部活動をしているから勉強がおろそかになっている」と言われないために学習面でも努力しているので進学率も非常に高い。まさに「文武両道」が実現できています。
先輩・後輩仲良くクラブ活動に参加しているのも良い成績につながっている一因であると思います。
ただ、近年は練習する体育館やプールの老朽化が課題となっていました。そこで、2年後を目指して新しい体育館とプールの建設を計画しています。練習環境をさらに整備して生徒たちの活動をサポートしていきたいと思います。
エデュ:完成が楽しみですね。さて、ここで中高一貫についてお聞きします。近年、神奈川県のみならず全国的に公立で中高一貫校が増えてきていますが、その現状について私学としてどう考えていらっしゃいますか?
阿部校長:今年に限っていえば、特に影響はなかったようです。公立と私立では入試問題の傾向が違っていたので、棲み分けができていたのだと思います。
だからといって私学が現状のままで良いとは考えていません。少子化の中、公立校人気も加速すれば私学として何かプラスαの特色を考えていく必要があります。
エデュ:受験を控えた保護者の方にメッセージやアドバイスをお願いします。
阿部校長:私学の魅力は一貫した精神を持っているところにあります。人間形成の大切な6年間ですからお子さんをお預かりしたら精一杯お世話をします。
現在1学年が270名ですが、270分の1の指導ではなく、物理的には難しいかもしれませんが、1分の1の指導をしていきたいと考えています。生徒一人ひとりの個性がありますので、一人ひとりに視線を向けて指導していきます。
エデュ:受験生に向けてメッセージをお願いします。
阿部校長:模擬試験の偏差値はあくまで目安です。その数値に振り回されることなく自分の目標に向かって進んでください。体に気をつけて頑張ってください。
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