連載インタビュー 第1回 武蔵高等学校中学校
inter-edu's eye
男子校御三家の一校である武蔵高等学校中学校。1922年の創立から受け継がれている『三理想』の精神から服装・髪型・持ち物などについて規制はない。そんな自由・自主性を重んじる校風の武蔵高等学校中学校の教育方針や現在の私学について、梶取校長に話を伺った。
【第1回】『武蔵高等学校中学校が考える私学の魅力とは』
インターエデュ(以下、エデュ):御校の考える私学の魅力とは何でしょうか。
梶取校長:公立と違い、それぞれの学校が違ったスタンスで子どもを育てています。それが私学の魅力です。
中学・高校という一番大事な時期にお子さまを預かるので、とても責任は大きいです。生徒たちをどう育てるかが、私学の使命だと思っています。 よく進学実績の部分だけを取り上げられますが、そうではなく、生徒たちを人間として立派な大人に育てて行く過程が大切なのです。偏差値だけではなく、それぞれの私学の特色を出して、生徒たちを育てていければと思っています。
エデュ:ここ数年で私学を取り巻く環境の変化などはありましたでしょうか。
梶取校長:偏差値や成績の上がった、下がっただけを見て世間が評価する危険さは感じています。
今の日本の教育界では、行き過ぎた成果主義・行き過ぎた数字目標がはびこっています。
ゆとり教育や詰め込み教育など、教育現場のニーズではないものが、振り子のように繰り返されているだけ。
4月になると偏差値や合格実績などをランキングにして掲載している雑誌が販売されますが、こういった特集は必ず売れますし、少なからずこのような間違った風潮を煽っている要因だと思います。
そうなると、『受験に強い学校=良い学校』となってしまいますが、そうではない学校にも良い学校はたくさんあります。決して『受験に強い学校=良い学校』ではない、学問とはそういうものではないのだと主張したいです。
⇒第2回『自由と自立を理解した人物を育てる教育とは』
武蔵高等学校中学校 | |
---|---|
所在地 | 〒176-8535 東京都練馬区豊玉上一丁目26番1号 |
最寄駅 | 西武池袋線「江古田」・西武有楽町線「新桜台」・都営大江戸線「新江古田」 |
TEL | 03-5984-3741 |
URL | http://www.musashi.ed.jp/ |