中学受験、多様化する入試形態の実態は?

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2017年の入試では、入試形態の多様化が進み、多くのメディアが取り上げました。2018年の入試でも、さまざまな入試形態にますます注目が集まることでしょう。そこで、中学受験をするご家庭が選ぶ入試形態についてアンケートを行いました。そこから見えてくること、またこれから、中学受験を検討するご家庭なら知っておきたい、これからの中学入試の動向についてお伝えします。

首都圏中学受験のスタンダード、4科が大多数

Q:お子さまの中学受験は、どの入試形態で受験をする予定ですか?

お子さまの中学受験は、どの入試形態で受験をする予定ですか?

最も多かったのは、一般4科の73.2%。受験生の大多数がこの入試形態を中心に受験を組み立てる傾向があります。次には、一般3科の7.5%、適性検査型5.0%が続いています。

首都圏では、4科(国語、算数、理科、社会)を課す私立中学の試験が主流であり、大手塾に入り、4科を受験するというのが一般的です。また、4科試験の学校が多いため、受験校の選択肢が広がるというのも理由の一つでしょう。

3科(国語、算数、理科)は主に、灘中が所在する兵庫県で主流です。近年では、大阪や京都の私立中学でも3科目受験に変更になったり、3科と4科を選択できる学校もあります。

そして、適性検査型入試。エデュママのご家庭では、4科試験のみを採用している学校が多い私立最難関校志望のお子さまが多い傾向にありますので、この調査では数値が低くでていますが、昨今、公立中高一貫校の飛躍もあり、実際には公立志望の併願校として適性検査型を受けるご家庭も多くいると思われます。

首都圏約4割の私立中学が「適性検査型入試」実施

首都圏模試センターによると、適性検査型入試の実施校は、2014年-30校、2015年-43校、2016年-80校、2017年-120校と増加の一方です。
首都圏模試センター:2017年首都圏中学入試での「適性検査(思考力・PISA・総合)型入試」実施校より※適性検査型には、思考力入試・PISA入試・総合型入試も含めます。

首都圏の私立中学校数は約300校なので、なんと首都圏全体の約4割の学校が適性検査型を導入していることになります。そして、2017年入試の適性検査型の内訳として、公立中高一貫校で行われている適性検査に近しい適性検査型入試は76校で、120校のうちの約64%を占めています。

この数値をみると、首都圏でこれから中学受験を検討するご家庭であれば、4科、2科はもちろん、適性検査型入試にも注目したいところです。

中学入試

では、なぜこのように、適性検査型入試を導入する学校が増えているのでしょうか。

その背景には、さまざまな理由がありますが、大きな理由の一つに、2020年大学入試改革の影響があげられます。

2021年からスタートする「大学入学共通テスト」では「思考力・判断力・表現力」をより重視した試験内容になっており、適性検査型入試で試される力と似ています。

適性検査型入試とは何かというと、公立中高一貫校の適性検査に近い入試形態で、教科の垣根を超えた出題方法が多く、4教科の基礎知識を踏まえ、身の回りのことや話題性のある社会問題を題材にし、さまざまな解決方法を考え、それを自分の考えでまとめることが要求されます。

大学入試共通テスト、適性検査型入試で試される力は、国が大学入試改革を通して、個性豊かで多様な能力を持ち、グローバルに活躍できる人材の育成を目指していることにも通じており、学校はそういった素養をもった生徒を受け入れたいということで、適性検査型を導入しているとも言えます。

もう一つの大きな理由として、公立中高一貫校を受検するご家庭の増加があげられます。私立中では、公立中高一貫校の適性検査対策を行ってきた生徒でも併願受験しやすいように適性検査型入試を導入しているケースもあり、その数は年々増えています。

中学受験をする理由と、「入試形態」繋げて考えてみては?

これから中学受験を検討する親御さんへ。

中学受験を目指す親子

学校でどんな学びをしたいのか、将来につながる学びとは何か、そこまで考えらえるお子さまは少数でしょう。中学受験は、親の教育方針によるところが多いので、エデュママリサーチの記事「中学受験はなぜするの? 親の思いはどこにある?」こちらの記事を参考にしながら、まわりが中学受験するから、大学入試に有利だからという理由だけでなく、お子さまの大事な中高の6年間、どんな人に成長してもらいたいかも考えて、中学受験を検討してみてください。

そして検討の際には、入試形態のことも頭の隅にでも置いてください。なぜかというと、入試にはどんな人材を育成を行うのかなど、学校の教育特色が表れているからです。

昨今の入試では、宝仙学園中高の「リベラルアーツ入試」、聖学院中高の「思考力ものづくりテスト」など学校独自の入試が増えてきています。また、小学校時代に、スポーツや課外活動など、打ち込んできたことをアピールする大学のAO入試のような中学受験のスタイルも少しずつ増えています。入試形態を知ることで、中学受験への準備の仕方も変わってきます。

小学校3年生は特に、この秋から中学受験をどうするか、入塾をどうするか、検討されるご家庭も多いでしょう。入試形態にも目を向けて、中学受験を考えてみてはいかがでしょうか。


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