エデュママリサーチ

中学受験はなぜするの? 親の思いはどこにある?

inter-edu’s eye
ドラマ「下剋上受験」の放送や、タレントの芦田愛菜さんのニュースで、全国的にも話題になった「中学受験」。首都圏では、私立中高一貫校に小学6年生の5に1人が受験し、進路選択の一つであると考えられています。しかし、「小学生が遅くまで勉強するなんて!」「高いお金を払ってなぜ私立?」という声も、実際まだ聞かれます。
では、なぜ中学受験をするのでしょうか? 掲示板での意見を交えながら、その理由を探っていきたいと思います。

中学受験は何のため? 見えてきた5つの理由

では、中学受験をすると決めたご家庭は、何のためにするのでしょうか?

受験をするお子さまの数だけ理由はあると思いますが、「掲示板【4424183】中学受験は絶対に必要ですか?」での声を参考に、中学受験を選択する理由を大きく5つにまとめました。

1. 受験に分断されない6年間

我が家の場合は、子どもが「高校受験より中学受験の方がいい」と言ったこと、親も子どもものんびりした性格だったため、6年間というゆったりした成長時間を確保したかったという2つの理由です。
【投稿者: 必須ではないさん】

公立中学を選択すると、高校受験、大学受験を3年間という短い間隔の中で準備する必要があります。
一方、私立中高一貫校では、受験勉強に分断されることなく、6年間を通して、自分のやりたいことにじっくり取り組めます。

2.新たな環境

地元の友人関係がうまくいってないなど、新たな環境で再スタートしたいという考えから中学受験を目指すご家庭もあります。

私の場合、「地域のコミュニティーから離れること」が中受のメインの目的だったんですよね。
ふきこぼれ+いじめに遭うようになって、親も今の状況をあと3年我慢しろとは言えないな、と全てをリセットすることに。
【投稿者: あおいとりさん】

3.学力を伸ばせる充実したカリキュラム

私立中高一貫校では先取り学習、探求型授業、ICT授業、英語を強化できる授業と、公立中学校にはない充実したカリキュラムがあり、子どもの学力を伸ばせる環境があります。

子どもを中学受験させてみて驚いたのは、私立中学の授業内容は先生方の力量やカリキュラムで自分も受けてみたいと思うような内容だったこと。
子どもには知識・教育を受ける権利がある、横一線に並んだ(というか、ついてこれない子に合わせる)公立とは違う教育が私立にはある。授業料を払う価値があると思います。
【投稿者:横浜市中心部さん】

4.中学受験が当たり前の地域性

東京都は私立中学校の数が多く、クラスの半数が中学受験をするところもあり、受験が当たり前という地域性にもよります。

東京になると裕福な家は小学校や幼稚園から私立に行くような気がします。
学力重視や経済的に中学受験を選ぶ家庭が多いですが珍しくもないですよ。30年以上前から普通の光景。市部は公立進学者の方がずいぶんと多いでしょうが。
とはいえ半分以上は公立に行くんですから、意味をみいだせなければ地方同様公立で何の問題もないと思いますけど。学校の選択肢が多く全国的に所得が高い人の割合が多いのでそうなってるだけですから。
【投稿者: むしろさん】

実際学校数で比較してみると、東京都の私立中学校は188校、公立等を含めた総学校数は808校であり、全体の23%。(出典:東京都 平成28年度学校基本統計(学校基本調査報告書)中学校
一方、全国の私立中高一貫校は774校、総学校数10,484校であり、全体の7.4%。このことからも東京都の私立中学校が多いことが分かります。(出典:文部科学省 文部科学統計要覧(平成28年版)中学校

5.大学進学へのアドバンテージ

大学受験を考えたときに、大学付属校における内部進学や先取り学習で充分な受験準備ができるメリットもあります。
また、2020年の大学入試改革を見据えて、いち早く思考型テストへの対策している私立中高一貫校が有利との考えもあるようです。

私立校は、社会の変化に敏感です。2020年の大学受験改革と文科省教育指針のよる変化への対応をすでに始めています。
例えば、首都圏で今年50校近くの私立校が、中受で英語を取り入れたそうです。賛否はあるでしょうが、その中で変化を機会として捉え、英語力も伸ばしてグローバル社会で活躍する人材を増やすことに貢献すれば、それでよいのです。 私立校には、理念と価値観を大切にして、社会のニーズに合うよう機敏に教育の内容を変容させていくという点で、公立校にはない価値があるのです。
【投稿者:スターさん】

高校入試事情、中学受験選択に与える影響は微小?

中学受験を選択する理由の一つに、高校入試事情をあげる方も少なくありません。特に、内申点での評価や、私立高校の選択肢に関する理由も多く見受けられます。

実際掲示板で、中学受験と高校受験、どちらがよいかという質問がありました。

※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

【2164072】中学受験と高校受験どっちがいいか?(東京都)
ずばり、中学受験したほうがいいのか、高校受験したほうがいいのか、迷っています。
息子は、手先は不器用、運動おんち、音楽のセンスはない子なので、高校受験で5教科以外の成績が内申で入るとかなり不利な気がします。
【投稿者:しょーしゅーりきーさん】

 

多くの回答が寄せられましたが、その中から2つをご紹介します。

高校受験の主要教科以外の内申のことも気になりましたが、うちは単純に、新たに加わる「英語」が負担だったから。4教科で済むうちに、中学受験してしまいました。
東京は、女子だと高校から入学できる私学の著名校が少ないし、男子でも女子でも、中学受験でラクに入れる学校が、高校受験だと難関校になっていたりしたので、そのこともありました。
ただ、早咲き型、遅咲き型もありますし、いつかは受験するならいつやるかの違いだけかも。
【投稿者:単純さん】

勉強が本当に出来るのなら、中学校受験でも、高校受験でも、どちらでもいいでしょう。
出来ないのだったら、基本的にはどちらも向きません。
そもそも、受験には適性があって、受験向きでない場合は、どちらを考えたとしても苦労します。
という意味で考えると、中間的な能力だった場合にどうすればいいかを考える訳ですよね?
おそらく、中間的な能力の場合には、中学校受験の方が楽でしょう。
仮に、内申が取りにくいとすると、高校受験では内申がそれほど関係ない学校を受験しなければなりませんし、内申が関係する高校ならば、それを挽回するだけのテストの出来が要求されます。
中学受験であれば、どこもほとんど内申は関係ありませんから、他の受験生と同じ状況で受験することができることになりますので。
【投稿者:勉強が出来るならさん】

「内申点」が理由としてあげられるのは、「テストで合否が決まるのは納得がいくが、内申点が思うようにとれず、志望校を下げなければならないという状況は腑に落ちない」といった心理が働くようにも思われます。

また「私立高校の選択肢」に関しては、中学受験時より難易度が上がって狭き門となっている学校も一部にはありますし、一般入試の倍率が高いという理由もあります。
地域により事情が異なりますので、調べてみると案外心配するほどでもないかもしれません。

中学受験は誰のため? 失敗から学ぶこと

中学受験する理由は明確であっても、絶対に見落としてはいけないことがあります。 それは、「子どもの性格、学力に見合った選択をすること」です。

中学受験塾に通っていると、親が周りに影響され、さらに上へ上へと、子どもを駆り立ててしまうケースもあります。親への口答えをするようになってくる年齢ではありますが、親の言動に大きく影響されますし、親の期待に応えてほめられたいという気持ちもまだあります。

ただし、親の過度な期待は、子どもの負担になってしまうことも。それが、中学受験の失敗につながったという話も多くあります。
「中学受験の失敗談!先輩ママから学ぶ合格対策」では、先輩ママの声をたくさん取り上げていますのでぜひ参考にしてください。

中学受験は「子どもに合った最良の教育環境を与えたい」という親の気持ちの現れでもありますが、親のためではなく、「子ども自身のため」ということを念頭に置いて、選択するようにしたいですね。


編集部からのおすすめ

  • 読込中

スペシャル連載

塾・家庭教師紹介&レポート

学校紹介&レポート

情報ツール・お役立ちetc...

動画特集

最新トピックス