週5日実施している「給食」に対する本当の狙い

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駒込中学校・高等学校は、私立中学校としては珍しい給食制の学校です。週5日実施している給食に対する狙いや行事を通して伝えたいことのお話をご紹介します。

校外学習と連動する「給食」

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駒込中学校では、中1の7月に長野県菅平高原で林間学校を、中2の5月に埼玉県杉戸町で「田植え・作物収穫体験」を実施しています。こうした校外での体験学習を通して、ただ食事するだけの「給食」ではなく、作物を育てる農家の方、料理をしてくれる保護者の方、また「食」そのものへの感謝を伝えています。

まず中1の林間学校では、「農村体験」と「飯ごう炊さん」を体験します。どちらも男女1班につき7~8名で構成して班行動で動きます。農村体験では、農家の方と一緒にブルーベリー、ジャガイモ、玉ねぎなど、そのお家で育てている作物を収穫します。真夏の太陽が照る中で、農家の方と一緒に汗を流しながら作業に勤しむ生徒の姿はとてもすがすがしいものです。最後はその日収穫した野菜や果物をお土産としていただいたり、その場で湯がいて食べさせていただき、そのおいしさに感動したりと、宿舎に戻る頃にはもうその農家の方々とすっかり仲良くなり、家族の一員のようになって帰ってきます。

また、「飯ごう炊さん」では、もっともベーシックなメニューであるカレーライスを作ります。農村体験と同じ班のメンバーで動くので、力を合わせやすいものの、炭をくべて火をおこし、白米もカレーも一からすべて自分たちで準備しなければなりません。なかなか火がおきなかったり、ルーを入れすぎたり、野菜を大きく切りすぎて煮込みが足りなかったりと、大人ならきっと誰にでもできる当たり前のことが、現代の中学生にとっては当たり前ではありません。それぞれの班で知恵を働かせ、班を超えてみんなと協力しあって苦労しながら作ります。普段いただいているお家のカレーの方がきっと何倍もおいしいでしょう。けれど自分たちで苦労をしながら作ったカレーはまた違った意味で生徒たちの記憶に大きく残る味です。

そこにいつもご飯を作ってもらっている保護者の方への感謝も生まれます。中2の5月に「田植え・作物収穫体験」を実施していることも狙いは同じです。「給食」には「いのちをいただく」という食育の意味を込めています。学校の外に出て実際に体験を通して学習することは、ただ食すことだけでは伝わらない「感謝の心」を育てる食育の一環なのです。

食事を作ってくれた人への感謝の心

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駒込中学校では「給食」を行うにあたり、食前観と食後観をクラス全員で大きな声で唱えます。

「我今幸いに、仏祖の加護と衆生の恩恵によって、この清き食を受く、謹んで食の来由をたずねて、味の濃淡を問わず、その功徳を念じて品の多少を選ばじ。『いただきます!』」

こうして目の前の食事を作るのに関わった人々のことを考えて、味が濃いとか薄いとか、品数が多いとか少ないとか言わずに、感謝の気持ちをもっていただきます。

また、食後は「我今この清き食を終わりて、心豊かに力身に満つ。願わくばこの心身を捧げて己が業にいそしみ、誓って四恩に報い奉らん。『ごちそうさまでした!』」を唱えて、四恩、つまり食事をいただけたことに対する様々な恩に、恩返しをしようという気持ちで締めくくるのです。

メニューに関しては給食の委託業者さんが定期的にアンケートをとって、生徒たちのリクエストを聞いたり、先生たちが中学時代の給食の思い出を記事にしたりして、メニューに反映させています。最近では、昔よく食べていた揚げパンが食べたいという先生からのリクエストに応えて、「きな粉揚げパン・ハッシュドビーフ・キャロットソースサラダ・フルーツ」というお洒落なメニューで登場し、先生も生徒も笑顔でいただきました。久しぶりの揚げパンはおいしかったです。一方で、なかなか手をつけてくれない野菜を食べてもらうために、いろいろ工夫をこらしながら偏食を防ぐ取り組みも行っています。

食を通し自分と向き合う

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毎年10月には2泊3日で日光山研修を行います。対象は中学2年生です。

その中で、坐禅止観、写経、写仏、法話、ボランティア活動、護摩焚き、行者道登山を行います。そしてこれらの修行体験を支えたのが精進料理です。仏教では「不殺生戒」を第一とするので、精進料理とは、鳥獣魚肉類を避け、野菜、穀類、海藻など植物性の材料を用いた料理であり、仏教の精進の思想からきたものです。見た目は質素ですが、出汁がしっかりとしみ込んでいておいしいです。厳しい修行体験が続くので、食事は楽しくありたいものですが、実は食事も修行の一部です。つまり、食前観を唱え、正座をして、一切の音を立てることなくいただかなくてはなりません。無音の中での食事です。お椀は両手で持ち、両手で戻す。戻すときにはゆっくりと円を描くように置かないと小さく音がなります。すると、お坊さんから「音を立てるな!」と声が飛びます。食事といえども緊張を解くことがかないません。

食べるということに対して、ここまで集中を求めるのは、自身と向き合ってもらうためです。そして、食前観の意味を身をもって体験してもらうためです。苦手な食材、嫌いな食材をそのままにしていいのか、葛藤が起きます。そして、2食目、3食目と日を追うごとに克服していくのです。沢庵はお皿を拭くために、お茶はそれを洗って飲むために用意されます。静寂の中、たんたんと食べ、たんたんと洗うのです。この非日常性に慣れてきたときに、確実に自分自身の中で何かが変わります。最終日、閉校式の後に昼食のカレーライスをいただきます。音を立てて食べてもよろしい、という言葉に生徒から大きな拍手が起きることなど、この経験なくしてはあり得ないことでしょう。

駒込中学校・高等学校

監修:駒込中学校・高等学校

学校イベント情報

■秋の給食試食会:10月27日(土)
詳しくはこちらから

【食育への取り組み】
本校では、月曜~金曜まで毎日給食を実施しています。10月27日(土)には、『秋の給食試食会』を実施します。当日は学校案内や説明会はもちろんのこと、実際に生徒が食べた「ある日の給食」を受験生の皆さんにも試食していただきます。ご家族みなさまでご来校ください。お待ちしております。

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