【日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校】1年にわたる農場体験! 中1・フィールドワーク
カラリと晴れ渡る6月の青空の下、日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校(以下、日藤)では、中学1年生が校舎に隣接する畑にいました。生徒に大人気のフィールドワーク「農場実習」で、ジャガイモの収穫をしていたのです。今回は、恵まれた施設を活かした農場実習のようすをレポートします。
■収穫量で勝負! 1年生がジャガイモ掘り
農場実習は日大生物資源科学部の畑で行われます。
実習には、同学部の教授と大学生が指導員として参加し、生徒は1年生全員が揃います。大学生による作業のレクチャーが終わると、作業班に分かれて畑へ移動。
生徒12人程度の班に指導員が3人つきます。
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畑は広大!
班ごとに15㎡程度の畑が割り当てられ、生徒は1年を通して野菜を育てます。
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畑では、3品種のジャガイモ(キタアカリ・インカのめざめ・ノーザンルビー)と、夏野菜(トマト・ピーマン・ナス)を育てています。
この日はキタアカリの収穫です。
手やスコップを使って掘り起こします。
土の中から虫が出てくると、みんなで囲んで「何だろう」と観察していました。
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掘るほどに顔を出す大小のジャガイモ。
生徒は大喜びです。
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収穫したジャガイモの特徴を教授から教えてもらう生徒たち。貴重な経験ですね。
ジャガイモはみんなで分けて持ち帰ります。
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収穫したジャガイモの重さを計測し、結果をボードに記入します。
毎週ジャガイモの収穫量を記入していき、班対抗で総重量を競います。
1班がリードしていますが、勝負の行方はまだ分かりません。
初めての収穫を終え、会話が弾む生徒たち。
生徒全員で教授や大学生にきちんと礼をし、農場実習は終了です。
今後は夏野菜の収穫も始まることから、農場実習の人気はますます高まりそうです。
■指導員インタビュー「実習で気をつけていることは?」
土を触ることが苦手な子には声かけを増やすなど、生徒によって必要なことを考えて対応しています。作業に慣れ、指導員にも打ち解けると、生徒が質問をしてくるようになります。大学では教わる立場なので、インプットしたものをどうアウトプットするか、この実習で勉強させてもらっています。
■学年主任・石井猛先生インタビュー「実習で生徒は何を学びますか?」
1年で農場実習を、2年からは牛・豚の世話をする畜産・機械実習と食肉加工実習を行うフィールドワークでは、中学生が命の大切さを学びます。
作業班で自分の役割を見つける“気づき”の教育ができ、さらに教職を目指す大学生との交流が躾教育になるので、農場実習は生徒にとってプラスの要素が多い授業だと思います。
1年生が命について深く考えることはまだ難しいでしょうが、実習を通して徐々に考えられるようになってくれたらうれしいですね。
■取材を終えて
土にまみれた長靴を履いて、「農場実習が授業の中で一番楽しい!」と答えてくれた1年生たち。
ある生徒は畑のミニトマトを眺めて、「入学してから植えたのに、1か月後にはもう収穫できるんです。その早さにびっくりするし、実習がなければ野菜がどれくらいの期間で育つかなんて知ることはなかったと思います」と語ってくれました。
太陽の光を浴びて力強く育つ夏野菜が、元気いっぱいの日藤生のように感じられた一日でした。
★日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
説明会イベントに参加します。
●神奈川全私学中高展
7月16日(月・祝) 10:00~16:00
場所:パシフィコ横浜 展示ホールC・D、アネックスホール
内容:参加140校が83ブースで私学の魅力をアピール。制服展や、生徒による発表ステージイベントも開催。
●私学・私塾フェア(横浜地区)
9月30日(日) 時間未定
場所:パシフィコ横浜