在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
東大推薦入試合格者を出した高校
初の東大推薦入試が終わった。灘、開成、桜蔭などの受験有名校から合格者が出たんですか?
東大が欲しい人材は中高一貫校+東大受験塾で育った子供かそれとも地方の公立で伸び伸び育った子供か? 果たして大学以後に伸びる子供はどちらなんでしょうか?
新大学入試に移行すると国立大学でも一般入試以外の生徒を3割ぐらいまで次第に増やすそうだ。今度の推薦の延長が東大の欲しい生徒だとすると、子供時代を長時間塾通いし中学入学以降ずっとターゲットを東大入試に絞った学習やさらなる塾通いをやった子供は望まれていないかもしれない。
東大当局が受験第一主義で育った生徒を忌避するようになると、都会の中高一貫校の没落がはじまりそうだ。
東大に優秀な人を集めるということは、それと同じだけ他の大学や地方から優秀な人が居なくなるということだけど、それは構わないの?
今まで見逃してきた小魚まで獲って根絶やしにする一網打尽漁法を想像してしまった。
単純化すれば採る基準は、認知能力(学力)と非認知能力、IQとEQということ。
ペーパーテストは前者を計るものであり、後者を計るものではない。でも前者と後者は相関があるから、ペーパーテストで学力を計れば、非認知能力も高い人材を採ることはできる。でも100%相関ではないから、両方に優れた優秀層を採れるのは50%止まり。後者に着目した選抜を取り入れることで、50%を最大化しようということ。AOや推薦という制度がそれにどれだけ有効かというのは別問題だと思う。
だから、地方に隠れている学力優秀層を根こそぎ取るってことではないと思うし、そうではいけないと思います。
AO義塾は慶應義塾大学SFCや法学部のAO入試指導を手がけてきた
推薦AO専門塾。実績がない高校生にもあの手この手でアピール方法を
指南してくれます。一般的には知られていませんが、進学校の生徒たちの
情報アンテナには当然、引っかかっている塾でしょう。AO義塾の他にも
WとかYとか、いろいろあります。授業料も相当にお高いです。
今年度、AO義塾は東大推薦受験者に「完全無料」でグループディスカッションや面接指導を行ったとか。そんなに懇切丁寧なものでもなく、ほんの数回の
無料体験程度のようです。合格率をみると、ここの指導を受けたから合格した、
というわけでもないような・・・・・「無料」で生徒集めをして、うまいこと
宣伝しているだけのこと。塾や予備校の実績はいかに優秀な生徒を集めるかに
かかっていますから、その点で今年はうまくやった、といえるでしょう。
サンデー毎日の合格者プロフィールを読みました。
色々だけど、科学系の部活での受賞経験(オリンピック系より学会賞や論文賞が目立つ)+TOEFLiBTハイスコア(英検1級、SATやTOEICのハイスコアや留学経験でも可)が鉄板、という印象。
ずばり、特に理系は、国際学会ですぐにでも発表できそうな子達を採ったという感じなのかな。
今まで、理系学会の高校生部門は、地方公立伝統校か公立中高一貫、国立高校の独壇場で、私立中高一貫は、大学付属校を中心に中堅校を少し見かける以外はあまりおらず、特に御三家なんて全く見かけないという印象でしたが、これからは変わってくるかもね。
ただ個人的には、スペックらしきものが何も書かれていない都立西の浪人生を採った文学部にセンスを感じました。その彼は、
・理論言語学をはじめとする認知科学に強い関心があって、言語学及び哲学、数学などの隣接分野に関する深い研究を行いたい
・東大には関心領域が似ている世界的権威が居て、その高度な講義を受講したい
・卒業後は国内外の大学院に進み、ノーム・チョムスキーのような世界的な言語学者として活躍したい
・・・という事で東大の推薦を希望したそうです。大学院は東大に全然こだわってない所が目を引きます。採用した人のセンスを感じますね。
科学オリンピックは個人の能力だが、学会賞や論文賞は、指導者の力が大きいので、地方公立校のような教師のサポートが期待できない私立中高一貫校の生徒は不利かな。
私立では、科学甲子園などで当日ついて来てくれる教師を探すだけでも大変。
即戦力を採った感じかな様
合格した方のその記事は読んでいませんが、
変形生成文法とかゲーデルの第一、第二不完全性定理など、きちんと理解しているかプロが質問すればすぐわかりますからね。
また、たとえばJackendoffのFoundations of Languageを通読していて、よく理解しているようなら下手な学部生より優秀でしょう。
そういうタイプの学生を採りたくなる気持ちはよくわかりますし、本来そのためこその推薦入試でしょう。女性や地方の割合を高めるためではなくて。
天文学者として活躍している私の知人は、教養の頃から「俺は金はいらないんだ」と常々言っていました。私はそこまで仙人にはなりきれなかった。
研究への熱意も見ているでしょうね。
澁澤龍彦も今なら浪人する必要なかったのだろうな。
東大が推薦入試に手を染めるようになったのは、勉強に関して受け身の学生が増えすぎたからだと思う。
本来は、大学入学後にこういう分野に進みたい、だから中高時代のうちからこういう勉強や技能を身につけておこう、と考えて、自分から進んでいろんな勉強をすべきなんだろうけど、そういう学生が東大に入りにくくなってしまっている。
完全に公平なテストをするんだったら、どうしたって高校の学習指導要領の範囲内でのテストにせざるを得ない。だけど、高校の学習指導要領なんて、将来どんな分野に進むにせよ身につけるべき「最小限」の範囲を指定しているのに過ぎない。最小限を超えてどんな勉強を進んでやってきたなんかチェックのしようがない。
そういうテストで学生を集めると、「最小限」の分野の勉強を極めた者が有利、それ以外の勉強を自発的に勉強をした人が不利、という状況になってしまい、学生の多様性が損なわれて行く。最近だと、その効率の良い極め方までネットで拡散されて、分野だけでなく極め方まで均一になってきている始末。
同様のことは東大に入ってからの進振りでも起きている。こっちの講義の方が良い評価をもらいやすい、こっちの講義の方が自分が既に勉強したことが多い、という判断基準で取る講義を選択するのが常態化している。こっちの方もメスが入れて欲しいよね。進振りも一部の枠は推薦入試みたいにとったら、学生の意識も変わるんじゃないかな。




































