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東大理三を見据えた中学選び
東大理三を見据えた中学選びについて、語りましょう。
東大理三は(単位さえ取れば)医学部に無条件で進学でき、医学部以外にも進学することもできます。
医学部以外に進学しても、その枠は主に理ニからの進学者で埋まるので無駄にはなりません。
トップ海外大に合格する生徒の一部は、東大理三に半年通った後に休学して海外大に進学するパターンです。
一方で、東大理三は全国で90名前後ですので、日本の科学オリンピックの入賞に比べると、そこまで狭き門ではありません。
そのため成績トップ層にとって、人生の選択肢を増やすために、東大理三に進学することが無難です。
また、東大理三の関東の合格者数と、鉄緑会代々木校からの東大理三の合格者数はほぼ一致します。
そのため東大理三に合格するには、鉄緑会通いは前提になります。
東京の場合、SAPIXの大規模校トップ層や全統小テストの成績優秀者が、筑駒開成桜蔭に入学し、そのまま鉄緑会のレギュラー上位クラスをキープして、当たり前のように理三に合格する。
一部のメンバーとは、我が子は小4から10年近い付き合いがあり、もっと付き合いが長い組み合わせもある。
狭い世界だと思う。
確かに狭い世界ですよね。
そのメンバーの一部の母親同士でも繋がる場合があります。
もともとサピックスの送り迎えで(子供が同じクラスだと校舎から出てくるタイミングが同じなので)面識があったり、テストの成績優秀者として子供の名前をお互いに知っていたりします。
そういう状況で学校や鉄緑会の保護者会で再会して、会話するようになります。
アイビーリーグ視察団そのものは、私は否定しません。
実は以前、中学受験を中心に家庭教師をしていた頃、四谷大塚の教材を使っており、ナガセの担当者とも直接やり取りをしたことがあります。もちろん一担当者という限られたサンプルではありますが、教育に対して誠実な印象を受けました。
だから、この企画を単なる客寄せイベントだと切って捨てる気はありません。
ただ、教育学的に見ると、このプログラムの本質は「能力育成」ではなく、「動機づけ」と「視野の拡張」にあります。
ハーバードやMIT、コロンビアなどを訪れ、全国の優秀層と時間を共有する。その経験は確かに価値があります。しかし、それだけで探究力や研究力、リーダーシップが身につくほど教育は単純ではありません。
また、中学受験との親和性を考えると少々ねじれています。
全国統一小学生テストが測っているのは、基本的には日本型の学力。一方、アイビーリーグが評価するのは、学力に加え、探究活動、課外活動、継続的な社会貢献、リーダーシップなど、多面的な資質です。
つまり、日本型学力で選抜し、海外大学型の価値観を体験させる企画なのです。
これは矛盾というより、「学力の先には世界がある」というメッセージなのでしょう。
企画としては非常によくできています。
ただし、神格化は禁物です。
アイビーリーグ視察団に参加したことと、その後に優れた研究者や経営者、社会のリーダーになることとの間に、直接の因果関係を示すエビデンスはありません。
評価すべきは「視察団に行った」という肩書きではなく、その経験を糧に、その後何を学び、何を成し遂げたかです。
私は、教育プログラムとしては高く評価します。しかし、そのブランド価値を必要以上に語る人を見ると、教育効果よりマーケティング効果の方が先行しているようにも感じます。結局、教育の価値は10日間の視察ではなく、その後の10年、20年で決まるのではないでしょうか。






























