英語教育について｜掲示板スレッド

つばき さんへ:
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> 娘の中学受験の志望校を考えるに当たって、英語教育にポイントを置いているものです。
> （もちろん、それだけではありませんが。）フェリスでは、短期留学や長期休暇中のホームスティや海外研修を学校でアレンジすることはないと聞いていますが、普段の英語の授業も含めまして、フェリスの英語教育についてどなたかお教え下さいませんか？


レスがつかないようなので少々。
ネットでこの手の回答をするのはむずかしいと感じてます。つばきさんが英語がお得意で英語教育に関心が高いのか、あるいはあまりお得意ではなく、お子様にはよい教育を受けさせたいとお考えなのか、また、どのくらい（ネィティブなみとか、英検1級合格とか）できるようになることを目的とされているのか不明だからです。


とりあえず、自分が受けた英語教育との比較で、娘の様子から伺えることをお伝えします。私自身は、英語教育に熱心な、外人の先生が多数いるミッション系の中高一貫校を卒業し、在米経験もあるので英語に不自由はしていません（自慢ではなく）。


まず英語に限らずフェリスの教育は、いろいろな行事、科目の中から自分の好きなものを見つけて一生懸命やり将来へ向けての方向性を定めていくというもので、男子御三家などと同じ様に自学自習が基本ですので、やる人はやるし、テストで悪い点をとらなかぎりは、やらなければそのまま通ってしまうということになるようです。


英語教育について言えば、プログレスと外人の先生の会話の授業でなりたち、授業自体のレベルは結構高いようですし、外人の先生の授業もあるので、発音などもキレイです。帰国子女でなくとも大体、J２で英検3級、J3で英検準2級くらいは皆さん受かるようです。


ただし、自分の経験から言えば語学能力を高めるためには、退屈かもしれませんが基礎のうちに徹底的に反復練習をさせる、サイドリーダーなど多読させつつ、レベルにあったよいマテリアルを精読することが必要と思っており、その点から言えば、もう少し宿題のチェックを徹底する、読むべきサイドリーダーの冊数を学期ごとに指定するなど、強制的にやらせてもよいのではと感じています（この点、くわしくは娘に確認していないので誤っていればご訂正ください）。蛇足ですが、短期の留学、研修、ホームステイのたぐいは、見聞を広めることや、勉強に対するモチベーションをあげる上では効果的と思いますが、英語能力を伸ばすこと自体は日本で十分可能と思っています。


基本的には生徒のレベルが高いので、皆さんよくやって比較感で言えば、英語もよくできるということになると思いますが、ウチの娘に熱意がないだけかもしれませんが、Teaching Methodを工夫すれば、さらに伸びるように思い、自分が英語か好きだっただけにほんの少し残念な気がしています。


私個人の思いが入ってしまうので、異なるご意見をお持ちの方がいましたら是非投稿お願い致します。また、つばきさん、お答えになっているか分かりませんがご参考まで。

Ｆ中学生の父様

曖昧な質問に、丁寧なご回答をありがとうございました。とても参考になりました。
どの教科も質の高い授業が行われ、それに生徒の皆さんが十分に応えている、という姿は想像できていたのですが、英語という教科に関しては、Ｆ中学生の父様も感じていらっしゃるのかもしれませんが、私も受け手の質や努力よりも、与える側のスキルとメソッドによってかなり違いが出ると考えているものですから、少し具体的な様子をうかがってみたかったのです。
ちなみに私は、Ｆ中学生の父様のように英語教育の環境に恵まれず、その後海外での仕事に
苦労した者です。娘が幼少期までのことなので、帰国子女ではありません。
いわゆる英語教育をウリにしている学校では、６年間を通した英語教育の流れや展開、生徒側の定着の様子を具体的に示している、というか、アピールしているのに対して、こちらでは、「プログレス使用」「ネイティブの教師の存在」しか見えてこなかったのが、少し物足りなかったのです。（プログレスの中だけでも、けっこうな量の読み物が入っていることは承知しています。）ネイティブ教師の質も大切ですが、全体のカリキュラムをオーガナイズできる、できればバイリンガルの日本人の先生が沢山いることが理想と思っています。
子供の将来は、もちろん子供自身が考え決めることですが、英語はそうした自己実現に向けての道具として（大学受験の道具、という意味ではありません。）効率的に身につけられるよう手助けしてやりたいと思っています。その一つが中学選びかとも。携帯やパソコンなどの道具がどんどん普及していく中で、英語という道具がなかなかすべての子供に普及しない状況に、その原因が単純でないことは分かっているものの、少々葛藤しております。
娘には、国語の理解・表現をまず第一にと考えてきました。国語・命、の受験生です。英語も多少の読み書きはできますが、中学からの学習を考えますと、個人レベルでの努力よりも、学校からのプッシュに期待したいと思っています。
それなら、そういう英語教育に熱心な学校を選べばよいのでは、とお思いかもしれません。
もちろん、そうした学校の中に良いところが沢山あることも承知していますが、それでもなお、娘が六年間という長い時間をゆっくり過ごす場所として、フェリスに一つの理想を描いてしまうことも、フェリス・ファンとしては、まだ止められそうもありません。
また何かご意見ごさいましたら、ご指導下さいませ。ありがとうございました。

つばきさま

出張によりしばらくご返信できなくなるので取り急ぎ感じたことを。フェリスとは直接関わりなく英語教育についてですが。


私も帰国子女ではありませんが、中高ではよい教育が受けられたと感謝しています。そのポイントは：

１．中１段階から外人の先生に発音を徹底的にきたえられた
２．高校で日本人の先生お二人に、文法と読解を徹底的にきたえられた

の2点につきると思います。発音は、ある程度成長した後では、音を聞き分ける、発音しわける能力を後天的に身につけるのは困難なので、いかに本物っぽく真似するか真似の技術を学ぶことだと思います。小林克也さんのように。


高校のお二人の先生については、文法の先生に鍛えられたおかげで、何か英語としてへんだとひっかかったときピンと来るようになりました。また読解の先生は、文学、科学など多方面の分野から、読んで興味深いマテリアルを選んで教材とされ、これにより日本語の表現とはまた一味違うなにか心ひかれるものを英文の中に感じ多いに英語好きになりました。


ただ、そうした環境の中でも、英語の大嫌いな友人はたくさんいました。中高と成長するに従って、親や先生として手助けできる部分が減り、要は本人がやる気になるかどうかというウェートが大きくなると思いますが、その中でも、子供達の興味をなるべくかきたてるような教育がなされることを期待されているのだと思います。私も同感です。


英語教育に力を入れてますという学校はたくさんありますが、どこまで子供本人に効果があるのかは、英語そのものや教える先生と本人との相性や、本人の資質もあるので一概に言えないと思います。初級段階で、退屈さに耐えながら地道に単語を覚えたり、発音練習をしたりする粘り強さ、また、高校レベル以上では、高度な読解などを楽しめる、つまり書いてある内容を理解し共感できるなどの現代国語にも通じるセンス、また勉強のモチベーションとなる海外への憧れなど、いろいろな要素がからんできますから。


これら考えてくると、この学校に行けば必ず英語ができるというところはないんじゃないかと思います。ただし、大学、社会人になってからでも、よい英会話学校はありますので十分伸びますよ。


一つだけ私が感じていることは、外人の先生がつたない日本語で文法的なことを教えるのは、日本語表現力に限りがあり、初級者にはつらいと思います。その意味では、書いていらっしゃるように、特に初級段階では、英語、日本語ともに精通した日本人の先生にならうのが一番かもしれません。


最後にフェリスを志望校とするかと言う観点から考えますと、こう申し上げては失礼なのかもしれませんが、英語教育を一つ取り出して考えるのは無理があるかもしれないとふと思いました。総体としてのフェリスが気に入って入学する。そしてお子様が英語に興味を持たれれば十分英語力を伸ばして行けるだけのものがそこにある。ただ、お子様が英語以外の何かに興味を持たれてそれを伸ばすのであれば、それはそれでよいと思えるかどうか。どうしても英語力だけはとつばきさまご自身がお思いになるのか、違う道もあってもいいんじゃないかと思われるのか、ここらへんが分かれ道になるのではと余計なお世話ながら思います。我が家は、娘を入学させ数年たちますが、私共夫婦の当初予想した方向性とは全く違うけど、それなりに可能性に満ちたすばらしい道を歩みだしているように思えますし、それだけのふところの深さがフェリスにはあったのだとあらためて気づかされております。


以上長々個人的な感想におつきあいくださいまして有難うございました。

Ｆ中学生の父様

再び実体験とお嬢様の現状に即した貴重なご意見をありがとうございました。
一人で考えているよりも、こうしてどなたかのご意見をいただけますと、どうどうめぐりに違った道筋が見えてきて、有り難いです。
英語教育へのこだわりは、ひとえに私のトラウマから生じているもので（笑）娘には大きなお世話なのかもしれません。
世の中があまりにグローバル化しすぎている弊害を感じるこの頃、娘に特に国際派になってほしいと思っているわけではありません。自分の世界はどこに見つけてくれてもいいと思っています。ただ、これからの時代を生き抜いていくためには、世の中の動きを知ることは必要で、英語はそういう意味で必要なものの一つかな、とは思っていますが。

六年間という成長期にあってはほとんど決定的に長い時間を過ごすには、豊かな自然に近い環境が必要だと思っています。またもや曖昧な表現ですが、一冊のパンフレットを見ればすべて分かってしまうような環境よりは、不思議の森をわくわくしながら奥深くへ入っていくような環境が与えられたらと思います。学園祭や通りすがりの山手の道から見るフェリスには、そんな魅力があるように感じています。私の総体的な印象は、そんな感じです。

まだ少し時間がありますので、子供の勉強の様子なども見ながら（これが肝心でした）しばらく考えてみたいと思っています。
ありがとうございました。

つばきさま


偉そうなことをたくさん書いてしまい、気になり出張先から見てしまいました。
英語教育もさることながら、フェリスとお子様との相性は是非よく見てあげてください。フェリスだけがよい学校ではありません。またどんなに良い学校でも相性はあります。相性のよい学校であれば、偏差値など関係無く子供は伸びていきます。そして、段々子供は親の手を離れ勝手に成長していきます。少し寂しいですがそんなものだと思います。


フェリスの知られていない意外な一面をご紹介します。フェリスは運動系の部活に入れば、ほとんど毎日練習があり、続ければ学年があがるごとにマッチョになり体力だけは誰にも負けないって感じになります。これだけは想像していませんでした。まあ、そんな調子でウチの娘も元気に頑丈に育ってくれるなら体育系の大学にいくのでも悪くないなと、親のステレオタイプ的な思いを多いに揺さぶってくれるようになりました。その意味で懐深い学校だと思います。

F中学生の父様

はい。ご近所でもお見かけしています。そのへんの男の子よりもずっと逞しそうなフェリス生。いつも本を読みながら静かにバス停に立つ麗しい方も。
多様な個性が潰されず、かつ、良い器の中で共通の香を吸収しながら成長していくというのが、中高一貫生の醍醐味かな、と思います。（個人的には、あまりその匂いがきついタイプの学校は好きではないのですが。）

しかし、母親の好き嫌いと、子供と学校の相性、というのも、また微妙に違うのでしょうね。子供はまだ分からないのです。どの学校も素晴らしいと思っているようです。実際そうなのでしょうね。

重ねて、有り難うございました。
英語教育に特化した質問でしたのに、お陰様でいろいろ考えさせられました。

Ｆ中学生の父様の、お嬢様への愛、フェリスへの敬意、ご自分の見識を惜しまず分けて下さる懐の広さに、男の子がいれば、「失礼ですが、ご出身の中高は？」と伺いたくなったでしょう（笑）ありがとうございました！