最終更新:

38
Comment

【2490606】都立高校復活のための提言

投稿者: 改革   (ID:aer1gM6jkbo) 投稿日時:2012年 03月 31日 03:10

都立高校からの東京大学合格者数が2012年には100名を超えた、と掲示板にも掲載されている通り、都立高校は若干復活しているように見えるのですが、開成高校僅か1校の東大合格者は202名であり、2011年の172名と比較して30名も増加しています。
他の難関私立も軒並み合格者を増やしています。

現状ではまだ都立復活というよりも、難関私立への寡占化がさらに進んでいる状態で、資金難から、地方からの合格者が減り、東京の合格者が増えたという傾向になっているだけなのかもしれません。

都立高校復活を確かなものにしたいのであれば、現状の都立高校の課題を根本的に解決していくべきではないかと思います。

都立高校の課題は以下の2点に集約できると思います。

①複数の都立高校を受験することが出来ない
 ◆私立は受験日が異なる学校があるので、複数校併願受験できるが、都立高校は1校しか受験できない
  -->この制限により、都立の受験対策をするより、私立の受験対策をするほうがかなり有利となる

人気校への集中を防ぐためという理由もありますが、私立は競争原理が働き、倍率が高くなると自然と応募も減るので、最終的には安定した倍率に収束していきます。都立もそうするべきです。今のままではたった1校の都立高校のための試験勉強に多くの時間を割いてしまうと、多数受験する私立への受験対策時間が減ってしまうので、都立の優先順位を落とさざるを得ません。
一方で年収等の関係で都立1本しか考えていない人は、都立の勉強に集中しますが、1校受験の場合落ちた時のインパクトが大きいので安定志向となり、チャレンジしなくなります。
都立複数受験が出来れば、1校は安全校に、もう1校でチャレンジすることが可能となります。

 
②内申書がある
 ◆オール5に近い成績でないと、かなり不利になるので、その時点で優秀だが内申の悪い生徒が排除される
  -->この制限により、優秀な生徒はクラスに何人もいるのに一人しか受験できなくなり、私立が有利となる

内申書でふるいに掛けることで、授業態度、提出物など授業に向かう積極性とか、東大の受験の際にはまったく関係の無いことが評価されます。中にはそこそこ優秀だけれども、東大には入る実力はないという人も、教師が好印象を持てば内申が良くなります。そういう人がオール5をとり大量に難関都立高校に入ったら、他の優秀な生徒が除外される(私立に行く)ことになりますので、東大合格者数は増えません。受けたいという人に広く門戸を開放しないで、教師の眼鏡に掛った人だけが行くのでは実力主義とはかなり離れてしまいます。
大学受験は一部を除き完全な実力で合格を勝ち取るのですから、実力のある人を沢山入学させる仕組みにしないと、合格者は増えません。内申書などという非実力主義の仕組みは廃止すべきではないでしょうか。

敢えて当たり前で変えることが出来ないと皆さんが感じているテーマを挙げてみました。①②が本当に変革出来ればかなり良くなると考えます。

返信する

管理者通知をする

マイブックマーク

  1. 【2498681】 投稿者: OECDの提言  (ID:HoofZ1kLc7Y) 投稿日時:2012年 04月 07日 23:19

    OECDは、公立の中高一貫進学校を否定。
    早期の選抜は、平等と公平の点で問題がある。
    高校課程、とくに中高6年のうち、後半の2年間の段階(日本の高2・高3に相当)で大学進学準備校の設置を推奨。
    英国のsixth form collegeを念頭に置いていると思われる。

    ■Equity and Quality in Education: Supporting Disadvantaged Students and Schools
    http://www.oecd.org/dataoecd/34/11/49478474.pdf
    削除部分はピリオド(.)、英小文字でピーディーエフ(pdf)

  2. 【2499629】 投稿者: Why should students support disadvantages?  (ID:3DpXtsNGSEM) 投稿日時:2012年 04月 08日 20:48

    Disadvantages(落ちこぼれ)は大人がどうするか、たとえば高校から別学校に放り込むを含め考えればいいこと。同じ学校に残ると、本人が無残のみならず、周りに迷惑。
    高校2~3年から大学準備など悠長なことで国内のみならずアジアでやっていけるのかね?だからこのようなことを言う連中は誰も相手にしていないのですよ。

    欧米と違って否が応でも鮮烈なる競争社会、換言すれば、誰でも頑張りさえすれば一流大学を出て、文系ではチャンスをつかむ確率をかなり高める、理系ではそれ相応が保証されることが出来る国にいるのですよ。血筋で将来がほぼ決まってしまう欧州、投資の多寡でステータスが決まる米国のようにはしてほしくないですね。

  3. 【2499677】 投稿者: 再掲 欧米の公立進学校(英語圏のみ)  (ID:HoofZ1kLc7Y) 投稿日時:2012年 04月 08日 21:22

    米国、オーストラリア、英国など英語圏に限定して。

    米国:
    高校まで義務教育で、地域の公立高校は無試験入学。
    ・ニューヨーク市、シカゴ市、バージニア州北部など一部の大都市/大都市圏に、制限なしの大都市圏全域学区、学力テストによる選抜の大学進学専門の4年制~3年制の公立進学高校が存在する。
    ・全米13州が州内全域から生徒を募集、学力テストによる選抜の寄宿制の2年制~3年制の公立進学高校を設置している。

    オーストラリア:
    高校まで義務教育で一般公立高校は無試験入学。
    ・ニューサウスウェールズ州(シドニーが州都)は州内全域から、学力テストで選抜する中高一貫公立進学校を20数校ほど設置している。
    各校とも高校の後半2年の段階で、別途に1クラスだけ編入試験を行う。
    ・ビクトリア州(メルボルンが州都)は州内全域から学力テストで選抜する3年制~4年制の公立進学高校を複数(5校)設置している。4年制高校は第2学年目に別途に1クラス分の編入試験がある。

    英国;
    高校まで義務教育で、総合制公立校は無試験入学。
    ・イングランド地域に広域な地域から学力テストで選抜する中高一貫の公立進学校(グラマースクール)を設置している。以前は多数あったが、廃止され、残っているグラマースクールが今も進学校となっている。
    ・別途に、広い地域から学力テストの成績(主にGCSEの結果)で選抜して、高校の後半2年間、大学進学準備課程だけ(ASとAレベルの教育)を置く公立進学校(sixth form college)がいくつかの地域に設置されている。総合制公立校の生徒が試験を受けて、入学する。廃止された中高一貫公立進学校が、高校の後半2年間だけの進学校として生き残った。

    あくまで、海外の一例として。

  4. 【2499704】 投稿者: アジア地区の公立進学校  (ID:HoofZ1kLc7Y) 投稿日時:2012年 04月 08日 21:38

    韓国:
    ・3年制の科学高校(理数系)、外国語高校、芸術高校が全国に設置されている。
    これらの高校からは高校2年修了でで大学に進学できる制度もある。
    それぞれが入試選抜制。
    ・科学高校のうち、ソウル科学、ハンソン科学、セジョン科学のソウル市内の高校3年制の3校、中高一貫の釜山市にある韓国科学アカデミーが全国募集の寄宿制高校となっている。

    台湾:
    ・3年制の入試選抜制(全国共通テスト)の公立進学高校が主要都市にある。
    台北の建国高校(男子校)、台北第一女子高校(女子校)が越境入学者も多く有名。
    ・他に中高一貫の師範大学付属高校が台北市にある。

    中国:
    ・3年制の有名国立大学付属高校が主要都市に設置されている。
    学力テストで選抜し、大学進学準備教育をおこなう。
    国立大学付属ではあるが、親大学に優先・推薦入学はできずに、一般受験生とともの大学入試を受験する。
    ・ほかに高校3年間の重点高校(高級中学)が主要都市にあり、学力テストで選抜している。

    シンガポール:
    ・シンガポール国立大学付属数学・理科高校があり、中高一貫で大学進学教育を行う。
    3学年目に別途に2クラス分の編入募集を行う。いずれも数学と理科の学力テストで選抜する。
    ・ほかに、英国式のsixth formに相当する高校の後半2年間の大学進学準備を行うjunior collegeが設置されている。学力テストで選抜する。

  5. 【2500417】 投稿者: 公立進学高校  (ID:hWi7qYG5uKU) 投稿日時:2012年 04月 09日 14:43

    国際的な学力テスト(PISAなど)の好成績で引き合いに出される東アジア地区は激しい国公立高校入試でエリートを選抜(中国、韓国、台湾)、アメリカとオーストラリアも入試選抜制の公立高校を整備、高校まで義務教育の英国も中高一貫公立は増やさずに、高校課程のみの入試選抜制公立学校を整備。

    中高一貫進学校は私立校が中心で、公立進学校は入試選抜制の公立高校で、という流れ。
    日本の公立進学校づくりも後者が中心。

  6. 【2500434】 投稿者: 公立進学高校  (ID:hWi7qYG5uKU) 投稿日時:2012年 04月 09日 15:02

    都立もせっかく進学重点校制度があるのですから、難度の高い共通学力テストで選抜するシステムを導入したほうがよい。
    志望高校に順位をつけて受験して合格者を決める。
    当然、第一志望不合格、第三志望校合格もあり得ますが。

    進学重点高校と、一般の都立高校は別だての入試にして、重点高校の入試結果がでてから、一般の都立高校が入試を行えばよい。

    激しい高校入試で秀才を選抜する東アジア地区や、米国、オーストラリア、英国の入試選抜制の公立進学高校の例があるので。

  7. 【2500587】 投稿者: 通りすがり  (ID:WUh0HeQrvSQ) 投稿日時:2012年 04月 09日 18:15

    海外との比較は視野を広げる上で是非必要ですし、非常に参考になります。


    ただ、一点思っているのは、PISAでの好成績ゆえに、中国、アジア諸国の教育に学べというのはちょっと違うんじゃないかと。そういう国は二桁の経済成長を目指し、国全体が言葉はアレですがいけいけどんどんの状態。そういうところでは、頂点を目指せー、死ぬほど努力せいー、で機能すると思いますが、残念ながら日本にとってその時代は過去のもの。今の課題は経済が成熟期を迎える中で如何に低成長ではなく、中程度の成長がして行けるか、具体的に言えば復興需要を除けば1%ってレベルをどれだけ2%、3%にできるか。


    その上では如何に多様性を取りこんでそれに対応して行けるかがカギになると思うのです。単一のピラミッドでその頂点を目指すっていうのは、分かりやすいし、日本も通った道なので、ついついそこに戻れと思いがちですが、それをやっても、中国・韓国・インドの後塵を拝するだけだと思います。

あわせてチェックしたい関連掲示板

学校を探す

条件を絞り込んで探す

種別

学校名で探す