東京都立 白鷗高等学校附属中学校

基本情報

東京都立 両国高等学校附属中学校

学校紹介

東京都初の中高一貫校として平成17年に開校。府立第一高等女学校として創立した白鷗高校は29年度で129周年を迎える。

住所

附属中学校(東校舎):台東区元浅草3丁目12番12号

高等学校(西校舎):台東区元浅草1丁目6番22号

電話番号

附属中学校:03-5830-1731
高等学校:03-3843-5678

過去の入試データ

募集人員

年度 2014 2015 2016 2017
74 79 76 78
75 72 75 73
146 154 148 151

応募者数

年度 2014 2015 2016 2017
479 443 382 390
627 581 598 556
1,106 1,024 980 946

受検者数

年度 2014 2015 2016 2017
464 434 368 378
601 563 580 536
1,065 997 948 914

合格者数

年度 2014 2015 2016 2017
74 79 76 78
72 75 72 73
146 154 148 151

実質倍率

年度 2014 2015 2016 2017
6.27 5.49 4.84 4.85
8.35 7.51 8.06 7.34
7.29 6.47 6.41 6.05

適性検査分析

  • 2018年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      資料A 本川達雄「生物多様性」による
      資料B 養老孟司「『自分』の壁」による

      出題形式:昨年の一文章型から二文章型になりました。設問の字数制限は昨年と変わらず、問題1・2は百字以内、問題3は四百字以上四百五十字以内でした。

      内容:資料Aは生物多様性についての文章、資料Bは現代人が環境を「個人」とは別の異物、つまりマイナスのものとしてとらえるのは思考停止であると指摘している文章です。どちらもはっきりとした対比がなされ、具体例もつかみやすいものでしたのでした。

      問題1は「生物」の特ちょうと「科学」の特ちょうの違いを百字以内でまとめる問題です。本文内ではっきりかき分けられている両者を、いかに対比を意識してまとめることができたかが勝負の分かれ目です。
      問題2は傍線部「マイナスです。」がどのような考え方かを問う問題です。傍線部の言い換えが書かれている箇所と、筆者の意見が書かれているところを読み取って、百字以内でまとめる力が問われています。どちらもこれまで繰り返し出題されてきた形式です。
      問題3は資料A、資料Bの内容をふまえながら、資料Bの「思考停止」してしまっている例を一つあげ、それを変え多様性を大切にしていくためにはどうしたらよいかを答える作文問題です。昨年と比較すると指定条件が増え、例をあげるという要素が加わっていますが、これまでの傾向をふまえた非常に取り組みやすい問題だったと言えます。

      適性検査Ⅱ

      大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
      問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
      大問2は「日本のくらしと変化」をテーマにした問題で、昨年同様、小問は3問でした。
      問題1は距離の違いによる高さの見え方の変化について考察する問題、問題2は東海道新幹線の路線の沿線の都市と人口、または工業地帯の関係性について考察する問題、問題3は割合の計算を行い、その計算結果をグラフに表し、その結果の数値を資料と関連させて考察する問題でした。昨年と同様に基本的な問題ですので、資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が重要なカギとなりました。
      大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
      問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。

      適性検査Ⅲ

      2018年から適性検査Ⅲが導入されました。大問2題、小問8題の構成でした。30分という短時間で解ききる力が必要です。
      大問1は、問題1・問題2が為替レートに関する問題、問題3・問題4・問題5が図形の問題でした。
      問題1・2については計算力が問われ、いかに短時間に答えを導き出せるかがポイントになります。問題3については、比較的容易ですので絶対に落とせない問題です。問題4・5は文中にある法則をいかに素早く読み解き、実際の問題へと運用させられるかがポイントになります。
      大問2は、規則を読み取り推理する問題です。
      小問3題の構成です。小問1から順に新しいゲームのルールを理解していく必要があり、“時間があれば解けそう”な問題になっています。決して目新しい問題、取りかかりにくい問題ではなく、あわてずに落ち着いていれば解ける問題でした。

  • 2017年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典: 枡野俊明「日本人はなぜ美しいのか」による
      出題形式:文章数は、昨年では二文章型でしたが、今年は本文が一文章型になりました。設問の字数制限は、問題1・2は昨年と同様「百字以内」でしたが、問題3は「四百字以上四百五十字以内」と五十字少なくなりました。文章は、日本文化である「おもてなしの心」を題材にしたもので、具体例が多く要旨がつかみやすい文章でした。文章が読みやすく、例年の出題形式と変わらない点ではやや易化したと言えますが、問題1で「本文中の例をあげる」という条件が含まれていたり、問題3で「具体的に」という条件がついていたりと、設問自体の条件を読み落とすと失点しかねない入試であることには変わりはありません。
      内容:問題1は文章の中で、筆者が「跡を残す」とはどのようなことだと説明しているかを、本文中の例をあげて説明する問題です。「玄関前の掃除や打ち水」や「部屋に漂うお香のかおり」が例としてあげられている点をつかみ、「跡を残す」という表現が何を意味するかを考えることで解ける問題でした。問題2は「茶の湯の一連の所作をしているあいだは、ひとことも発することはありません」という部分の理由を問う問題でした。なぜことばを発する必要がないのか、傍線部付近から丁寧に読み込んで解いていきます。問題3は「あなたは将来、海外から日本に来た方にどのようにして『おもてなし』をしようと思いますか。」という内容の作文問題でした。本文をふまえることと、具体的に書くという条件があります。もし自分が「おもてなし」をする場面になったらどうするか、といったことを本文にある「おもてなし」にふれながらくわしく書くということを想定しています。適性検査Ⅰは、総じて昨年よりやや易化したといえます。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
      大問2は「野菜の栽培と流通」をテーマにした問題でした。昨年同様、小問は3題でしたが、「資料を分析・考察し、記述する問題」と「割合を計算する問題」が出題され、一昨年と似た傾向でした。資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が勝負の鍵でした。
      大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。

  • 2016年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      資料A 原研哉「デザインのデザイン」による
      資料B 後藤武・佐々木正人・深澤直人「デザインの生態学」による
      全体を通して昨年とほぼ同じ形式での出題であり、2文章型で文章自体はどちらもやや短めでした。ただし、抽象語句が多いため、注釈を頼りに理解していく必要がある比較的高度な内容でした。問題2の字数指定が昨年の「100字以内」から「50字以上100字以内」に変わり、同様に作文も昨年の「400字以上500字以内」から「400字以上450字以内」に変わり、昨年度に比べて字数が短い問題形式となりました。
      問題1ではデザインする人の認識がどのように変化したかをまとめる「変化を問う問題」が出されました。問題2では「多様性を残したデザイン」を説明している箇所を探してまとめる「言い換え問題」が出されました。問題3は「あなたの身近にある道具」について、3つの条件に沿って記述する作文問題でした。条件が多い作文を書きなれていることが必須ですが、白鷗中の過去問に取り組んできた受検生にとっては典型的な出題だったと言えます。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
      大問2は「資料の読み取り」の問題でした。小問は3つあり、そのうちの1つが「歴史」をテーマとした問題だったため、驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。今回の大問2では、3つの小問を通して「資料内容を正確に読み取る」「関連のある事柄を探す」「条件に沿って考える」という力が試されています。取り組む問題を選び、解きやすい問題を確実に得点することが高得点のカギとなりました。
      大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。

  • 2015年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      資料A 福井謙一「学問の創造」より 資料B 羽生善治「大局観」より
      2つの文章を読む形式でしたが、本文読解を問われたのは資料Aが中心でした。問題1・2はいずれも百字以内、問題3は四百字以上五百字以内で、昨年と同様の字数指定でした。
      内容:資料Aは比較的難易度が高く、論理表現や比喩表現が多用されている文章でしたので、一読ではつかみづらい内容でした。問題1では比喩を含まずに答えるために「言い換える」力が問われました。問題2は「科学的直観」の定義を問う問題でした。問題3は将来の目標について資料A・Bをふまえる作文問題でした。指定条件が3つあり、その形式に当てはめて書く力が求められました。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
      大問2は会話文形式で、図が5つに表が1つ、小問3つで5ページというボリュームのある問題構成でした。話題自体は東京オリンピックをテーマに展開しますが、各小問はそれぞれ人口推移と世代別割合、物価の変化、地図の読み方に関する問題でした。どの問題も資料を読み取れば得点できる問題でしたが、計算・解答では条件があり、それぞれの設問で細かい条件が多く提示されているので、条件を丁寧に確認して答える必要があります。
      大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するものです。小問3題で構成されています。

  • 2014年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      今年から、作文の問題が適性検査Iとして出題され、適性検査IIが作文だった昨年までと順番が変更されています。作文の問題は、開校初年度から一貫して「資料」と名付けられた出題でしたが、今年は一般的な読解問題と同様の体裁で出題されました。出典は大岡信「みち草」による文章で、昨年は2つの文章から出題されていたのに対し、今年はこの文章のみでした。設問は3つで、問題1が百字以内、問題2が同じく百字以内、問題3が四百字以上五百字以内で、合計で六百~七百字程度となっています。
      問題1は「梅の花」と「桜の花」のちがいを対比する問題で、白鷗中では頻出する設問形式でした。それぞれの花についての記述を丁寧に追い、対比のバランスに注意しながらまとめることができているかがポイントです。問題2は文中に引用される「『西行の桜の歌』が特別に愛されてきたことについてどのように説明されていたのか」を答える問題でした。説明部分がはっきりしていますので、流れに沿って具体表現に偏り過ぎないように言葉を選んでまとめれば得点できました。問題3は作文問題で、「現代の私たちは、桜とどのように親しんでいるとあなたは考えますか。」という問題に、「文章をふまえつつ、思い出や体験をふくめて」という条件がついたものでした。条件に対して正対しながら段落を構成し、現代の私たちの体験として納得・共感できるような体験を書くことができたかが合否を分けそうです。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「水の状態変化」に関する問題でした。基礎的な問題が並び、受検生は得点がしやすかったはずです。
      大問2は「資料の読み取りと割合の計算」の問題でした。資料をじっくりと読み込んで、人数と割合の区別をしっかりつけることができれば、正解できる問題でした。
      大問3は「パズル・規則性」の問題でした。条件を理解し柔軟に対応できる力を試される問題です。問題自体はシンプルでした。粘って注意深く考えることが求められる、得点差のつく問題だったと言えるでしょう。

      ボーダーラインについて

      適性Ⅰは昨年度と比較しても、難易度はさほど変わりません。65~70%の得点を取っておきたいところです。適性IIは昨年よりもやや易しめの出題でしたので、75%がボーダーラインとなりそうです。

  • 2013年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      昨年度は「算数系」→「文系」→「白鷗中の特色である江戸と東京に関する問題」というならびでした。今年は江戸と東京の問題の代わりに「理科系」→「文系」→「算数系」というならびになりました。
      [1] 虹の反射についての問題でした。近年の問題傾向とは異なり、平成21年度大問3の「月の動き」のような理科系の問題でした。しかし、問題を比べてみると図は比較的わかりやすく、会話文中で説明もされていたので、多くの受検者が正解を導き出すことができたことでしょう。
      [2] 読書と学習時間の表やグラフを用いた資料読解問題でした。文系の資料読解問題の中では計算しやすい数値であり、また[問題3]の表の特徴を答えさせる問題もオーソドックスなものでした。この問題は落とせないところです。
      [3] パズルの問題でした。昨年に比べて問題数は一問多くなりましたが、作業の説明が丁寧に書かれており、少なくとも[問題2]までは確実に得点したいところです。
      問題傾向は昨年と大幅に変わり、手がつけやすい問題が多く出題されました。一方、毎年出題されていた俳句の問題、そして江戸と東京に関する問題が今回は出題されなかったことが、今年度一番の特徴と言えるでしょう。難易度はここ近年と比べて比較的易しくなりました。

      適性検査Ⅱ

      出典:資料1 日高敏隆「人間はどこまで動物か」 資料2 秋野翔一郎「イソップ寓話集」
      最近の3年間は、資料文書1題、設問2題の形式でしたが、今年度は、平成21年度と同じ資料文書2題、設問2題と少し形式が変わりました。「問題1」では、動物行動学者である著者の作品から、「熱帯と日本とギリシアと南フランスにおけるセミの生活の様子」から、イソップ寓話集の話でギリシアで生まれた「セミとアリ」の話が、日本に伝わる間に「セミ」が「キリギリス」に変わった理由を200字以内でまとめる問題です。
      まずイソップ物語は、動物や植物を擬人化して教訓や風刺を伝えようとする寓話で、最初話は口伝えで広まったため、同じような話が多く、題名は同じでも違う話になっているものもあります。資料1から、セミは、熱帯系の昆虫で、ヨーロッパや北アメリカでは種類も少なく知名度が低かったため、セミがキリギリスやコオロギなどの昆虫に変わったことが読み込めているかが解答のカギとなります。
      「問題2」では、生き物が登場する日本の話を取り上げ、生き物が日本人の社会やくらしの中で親しまれてきたことを昨年と同じく600字程度で記述する問題です。比較的書きやすい設問ですが、「題名」「登場人物や生き物の名前」「その生き物を用いてことわざや俳句を書く」という3つの条件が満たされていないと条件違反となります。 昨年まで適性Iで出題されていた「短歌・俳句を作る」問題がこの問題2に含まれました。適性Iで「短歌・俳句」の問題が見当たらず安心していた受検生も驚いたことでしょう。総合的にみて例年の適性検査IIよりも多少易しくなったといえるでしょう。

      ボーダー

      適性Ⅰ、適性Ⅱともに、全体的に易しくなった予想されるので、65%は確保したいところです。

  • 2012年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      大問3題構成でした。都立中全体で理系重視の傾向が強まる中で、文系的要素の問題も多く出題されています。特に特徴的なのは大問2の問題1で、東京スカイツリーの展望台からの眺めを想像して五・七・五の十七音で表現させるという内容。俳句のように表現するために幅広く想像する中で、五・七・五にあてはめて表現させる問題でした。想像したものをそれぞれの音で表現し答えていく力が求められます。その他大問1は規則性を正しく理解して答えれば比較的得点しやすかった問題でした。また大問3は方角と干支を絡め、23区の順番と位置の関係を問う問題が出されており、東京都の学校ならではの視点が特徴的でした。ここでは、なぜ千代田区が東京23区の中心かの知識ではなく、正確に記入していくことからわかることをまとめるのがポイントで、単なる知識ではない思考力を高めていくことが求められています。

      適性検査Ⅱ

      適性検査Ⅱの出題形式は、初年度から一貫して「資料」と名づけられた文章についての記述問題と作文で構成されています。「資料」に採り上げられた文章は、平成19年度に物語文が一度だけ出題されたのを除くと、「資料」の文章がA・B二つの文章だった年度もふくめてすべて説明的文章からの出題になっています。 これまでに出題数の変化などがありましたが、本年度は2題構成で、[問題1]は本文についての120字の記述問題、[問題2]はテーマを二つの中から選ぶ選択式の作文というものでした。ここで特筆しておきたいのは、これまでに比べて本年度は600字程度と字数が増えたことです。本校の出題形式が次年度以降どうなっていくのか想像するのは難しいところですが、200字という短い作文・600字の長い作文のいずれについても対応できる柔軟さが要求されていると考えておくのがよいでしょう。