東京都立 立川国際中等教育学校

基本情報

東京都立 立川国際中等教育学校

学校紹介

2008年(平成20年)4月、多摩地域初の中等教育学校、及び都立として初の「国際」を冠する中等教育学校として開校。平成28年度、前後期6学年が全てそろって4年目となり、4期生が卒業した。

住所

東京都立川市曙町3-29-37

電話番号

042-524-3909(経営企画室)
042-529-5335(職員室)
042-527-1829(FAX)

過去の入試データ

募集人員

年度 2014 2015 2016 2017
65 65 65 65
65 65 65 65
130 130 130 130

応募者数

年度 2014 2015 2016 2017
357 339 290 326
446 490 432 412
803 829 722 738

受検者数

年度 2014 2015 2016 2017
343 330 279 315
430 475 422 393
773 805 701 708

合格者数

年度 2014 2015 2016 2017
65 65 65 65
65 65 65 65
130 130 130 130

実質倍率

年度 2014 2015 2016 2017
5.28 5.08 4.29 4.85
6.62 7.31 6.49 6.05
5.95 6.19 5.39 5.45

適性検査分析

  • 2018年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:榎本博明「『やさしさ』過剰社会 人を傷つけてはいけないのか」より

      出題形式:例年と同じく、1つの文章を読む問題形式です。
      読解の問題が40字以上50字以内、60字以上70字以内の計2題、作文の問題が460字以上500字以内で1題でした。
      内容:文章は「やさしさ」をテーマとした説明的文章です。
      昨年度は理科的な文章でしたが、その前の年度までの傾向と同様、広い意味でのコミュニケーションについての文章でした。文章の難易度はほぼ例年通りで、読みやすいものでした。本当の意味でのやさしさとは何かについて、色々な観点からの説明が書かれています。
      問題1・問題2の読解は、いずれも昨年と同等か若干易しい問題でした。昨年度は問題2より問題1の方が、文字数が多く、今年はそれがひっくり返っていますが、トータルの文字数は変わりません。作文は、「筆者の意見を踏まえて、テーマに対する自分の考えを述べる」という出題形式で、これまでも同校で出題されてきた問題です。文字数が昨年度よりも若干増えましたが、受検生にとっては気になるレベルの変化ではなかったでしょう。題材としても書きやすいものだったので、高い点数を取る受検生も出てくるはずです。昨年度はそれ以前と比べて適性検査Ⅰの採点が厳しめになりましたが、全体的に得点しやすい問題だったため、今年も適性検査Ⅱのできが勝負のカギとなりました。

      適性検査Ⅱ

      大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
      問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
      大問2は「日本のくらしと変化」をテーマにした問題で、昨年同様、小問は3問でした。
      問題1は距離の違いによる高さの見え方の変化について考察する問題、問題2は東海道新幹線の路線の沿線の都市と人口、または工業地帯の関係性について考察する問題、問題3は割合の計算を行い、その計算結果をグラフに表し、その結果の数値を資料と関連させて考察する問題でした。昨年と同様に基本的な問題ですので、資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が重要なカギとなりました。
      大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
      問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。

  • 2017年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:文章 石井誠治『樹木ハカセになろう』より

      出題形式:例年と同じく、1つの文章を読む問題形式です。読解の問題が60字以上70字以内、40字以上50字以内の計2題、作文の問題が420字以上460字以内で1題でした。
      内容:文章は「サクラ」をテーマとした説明的文章です。ここ数年続いていた随筆と文章ジャンルは異なりますが、文章の難易度はほぼ例年通りで、読みやすいものでした。サクラの一年の通しての変化と、その葉をエサとするモンクロシャチホコを通して、現代の人間が自然へ無理解となっていることを述べています。問題1・問題2の読解は、いずれも昨年と同等か若干易しい問題でした。作文は、「筆者の意見を踏まえて、テーマに対する自分の考えを述べる」という出題形式で、これまでも同校で出題されてきた問題です。題材としても書きやすいものだったので、例年通りの高得点勝負となるでしょう。全体を通して見ても、適性検査Ⅰは得点しやすい問題だったため、今年も適性検査Ⅱの出来が勝負のカギとなりました。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
      大問2は「野菜の栽培と流通」をテーマにした問題でした。昨年同様、小問は3題でしたが、「資料を分析・考察し、記述する問題」と「割合を計算する問題」が出題され、一昨年と似た傾向でした。資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が勝負の鍵でした。
      大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。

  • 2016年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:文章 清水真砂子「大人になるっておもしろい?」より
      出題形式:例年と同じく、1つの文章を読みとく問題形式です。50字程度の要約が2題、500字程度の作文が1題出されました。
      内容:文章は「質問」をテーマとした随筆です。口にしている言葉をそのまま文章にしたような軽快さが特徴の文章でした。筆者が外国の方と(しかし、外国人ということを意識せず、あくまで一人間として)接し、学んだことについて書かれています。その学んだこととは、コミュニケーションについてのことだという内容であり、多くの点で昨年度の問題と共通している部分がありました。問題1・問題2の要約は、いずれも簡単ではありませんが、都立中の要約問題としては標準レベルです。多くの受検生が少なくとも部分点は得ることができる問題でした。作文は、「筆者の意見を踏まえて、テーマに対する自分の考えを述べる」という出題形式で、これも同校で出題されてきた問題です。全体を通して見ても、適性検査Ⅰは得点しやすい問題だったため、例年よりも適性検査Ⅱの出来が勝負のカギとなりました。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
      大問2は「資料の読み取り」の問題でした。小問は3つあり、そのうちの1つが「歴史」をテーマとした問題だったため、驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。今回の大問2では、3つの小問を通して「資料内容を正確に読み取る」「関連のある事柄を探す」「条件に沿って考える」という力が試されています。取り組む問題を選び、解きやすい問題を確実に得点することが高得点のカギとなりました。
      大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が3問の、小問3題で構成されています。

  • 2015年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:須賀敦子「塩一トンの読書」より
      出題形式:例年と同じく一本の文章を読む問題形式です。問題数は昨年と同じく3問で、しかし1問目と2問目がどちらも要約となりました。
      内容:ジャンルは以前の同校の定番であった随筆で、一昨年、昨年のような説明的文章ではなくなりました。テーマも近年続いていた「書く」ではなく、「読む」となりました。要旨を読み取り切るには少し難しいレベルの文章でしたが、問題で問われている部分は比較的内容を抑えやすい部分でした。問題1、問題2はどちらも部分要約ですが、これまでの同校の要約問題と同じく文字数が多めなので、必要な情報を集め切ること、またそれらをスピーディにまとめることがポイントでしょう。作文も例年の傾向通り条件の多い意見文であり、問われているものを全て入れ込んだ上で作文をまとめられるかが勝負でした。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成で、大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
      大問2は会話文形式で、図が5つに表が1つ小問3つで5ページというボリュームのある問題構成でした。話題自体は東京オリンピックをテーマに展開しますが、各小問はそれぞれ人口推移と世代別割合、物価の変化、地図の読み方に関する問題でした。どの問題も資料を読み取れば得点できる問題でしたが、計算・解答では条件があり、それぞれの設問で細かい条件が多く提示されているので、条件を丁寧に確認して答える必要があります。
      大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するもので、小問3題で構成されていました。

  • 2014年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      全体的な構成としては昨年度のものを踏襲し、大問四つの構成で、理系、理系、文系、文系という並びでした。ただし、文系の問題に大きな変化があり、立川国際中の特徴であった国語型の問題の出題が減り(ほぼ社会型であるものの、国語型と言えるものが一問)、ほとんどが社会型の問題となりました。しかも、それが社会の知識によるものが増え、さらに歴史に関わる問題が出題されるなど、昨年度に引き続き、いくつかの変化のみられた問題でした。全体の難易度としてはそれほど高くはなく、例年よりも易しくなったと言えるでしょう。単純な難易度よりも、出題分野の変化に動揺せずに対応出来たかどうかがカギとなるでしょう。
      大問1 立体と分数の足し算を合わせた問題で、題材として、ボールとひごを使った立体が用いられています。これは平成21年度のものと共通していました。問題1は四種の分数を使って整数を作る問題です。問題1としてこの条件が出されているものの、以降の問題2・問題3でも同様の条件が付随してくるため、この問題が出来なかった場合には、必然的に大問1自体が不正解となってしまいます。問題2も分数の足し算であるのに加え、鏡に映った像についての問題でした。しかし、この二問の難易度は低めで、落としてはいけない問題でした。難易度の上がるのは問題3。分数の足し算+鏡に映った像、という問題の発想は問題2と共通ですが、条件が問題2よりも厳しくなっているため、解答がより狭められています。
      大問2 昨年度と同じく、ここが最も難しい大問でした。11の倍数の作り方が資料として示されていて、それを基に大きな数の11の倍数をつくる問題でした。問題1は6けたで空欄を埋めるだけ、問題2は7けた、問題3は9けたで、なおかつ1~9全ての整数を一つずつ用いる、とそれぞれ条件が複雑になっていくものの、11の倍数をつくる、という部分は共通です。そのため、こちらも最初に資料に書かれている条件が理解できなければ、全ての問題でお手上げとなってしまいます。条件を理解出来たとしても問題2、問題3はそれぞれ時間をかけて答えを見つけるしかない試行錯誤型の問題で、早い時間にこの問題に手を出してしまった受検生は後の問題を解ききることは出来なかったでしょう。例年の点数状況から鑑みると、問題2が出来る受検生が大きく合格に近づき、問題3は出来なくて構わない(合格者も全員正解出来ているとはかぎらない)と言えるでしょう。 大問3 貿易についての問題。表が二つ出てくるにも関わらず、それらの表は問題自体とほとんど関係がないというめずらしい問題でした。問題1は輸入・輸出についての語彙の問題で、明確に「地理」の知識についての問題でした。この地理についての知識を問う傾向は昨年度から見られます。ただ、地理の知識というほど専門性の高いものではなく、ごく普通に小学校で習う知識で解ける問題です。問題2も同じく何かを使うのではなく、自分の頭の中から答えを出すだけの問題でした。世界全体の総輸出量と総輸入量の関係についての問題で、問題1で問われている輸入・輸出ということがどういうことかを分かっていれば答えを出すことは容易でした。この大問は落としてはいけない問題だと言えるでしょう。
      大問4 社会系の問題。例年であればここは国語型の問題が出されるところですが、今回は社会の問題となりました。問題1は日本の世界文化遺産の傾向を読み取る問題。表を読み取る問題ですが、表の中の情報だけでは答えを出すのは難しく、こちらも地理の知識を持っていることを前提にした問題と言えます。問題2は自然遺産の登録に必要な条件で、こちらも分野としては地理に当たるものの、会話文の中に情報は出てくるため、例年の国語型の問題に当たるものです。問題3が今回の立川国際中の適性検査Ⅰにおいて最も特徴的な問題で、富岡製糸場と鎌倉のいずれが文化遺産にふさわしいか、という問題でした。情報は会話文中や資料として出されているものの、明確な歴史分野の問題は初めての出題であり一般的に歴史の分野にあまり時間を費やしていない都立中受検生にとっては、戸惑いを覚えるであった可能性があります。

      適性検査Ⅱ

      藤原与一『私たちと日本語』 昨年度は作文問題が出題されず、すでに書かれている文章を指示に従って書き直す問題形式で大きな衝撃を与えた立川国際中の適性検査Ⅱですが、今回は一昨年までの出題形式に戻りました。ただ、昨年度のものは初見であってこそ出来不出来の分かれる問題ですので、今回の変更は予想通りのものでした。問題1は百字以内の要約で、他校と比べて字数が多めなのは例年通りです。問題2も同じく要約の一種で、例年の要約一問、作文一問という形式からすると、この問題の存在自体が一つの変化です。しかし、字数は六字から十字と少なく、要約というよりも国語の読解問題の一種であり、内容もそれほど難しいものではありません。問題1の要約が出来るレベルであれば問題2も正解することが出来たはずです。問題3は適性検査ではポピュラーなタイプの作文。本文の筆者の意見を踏まえて書く作文が出題されました。形式自体は標準的であるものの、「言語生活」という抽象的なテーマであったため、本文を読み取れなかった受検生は書くのが難しかったでしょう。しかし都立中の作文としては本文のレベルも、作文で求められているものも標準的な内容であり、ここまで準備をしてきた受検生であれば、きっと書ききることができたと思います。 多少の形式の変化はあったものの、適性検査Ⅱはほぼ例年通りの難易度だったと言えます。

      ボーダーライン

      勝負の分かれ目は例年通り適性検査Ⅰの理系ですが、文系の変化によって点を落とした受検生も少なくないでしょう。しかし、一つひとつの問題の難易度は例年より低めでした。また、作文は典型的な都立中の出題形式でしたので、しっかり点数をとりたいものです。総合では60%、それぞれⅠで50%、Ⅱで70%以上は確保したいところです。

  • 2013年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      全体的な変更点として、例年と大問の順序がひっくり返った形になりました。例年は大問1の国語系からはじまり、大問2で資料読解、大問3、4が理系、という順序でしたが、今年度は理系、理系、資料読解、国語系、という並びになりました。
      [1]立体と、てこの発想を合わせた問題でした。理系の問題の中では易しめで、例年の大問3のようなイメージです。会話文の中ではっきりと条件が述べられている上、書かれている図も分かりやすいものであったため、多くの受検生が正解を出すことができたでしょう。ここは落としてはいけない問題でした。
      [2]問題1は数字根についての問題。数字根とは、ある数値を表す数字を全て足し、結果の数値の数字を全て足し、という操作を繰り返し、最終的に得られる一桁の数字のこと。作業は難しいものではありませんが、若干ひらめきが必要であり、さらに数回計算をする必要もあるため、算数が苦手な子は少してこずったかもしれません。
      問題2、3、4は箱の中に数字を入れると、一定の計算処理をした上で数字が出てくる、という仕組みを使った問題。過去に他県の適性検査で類題が出題されたことがあります。計算力がある子は解くことができたでしょうが、算数が苦手な子には厳しかったかもしれません。ここが合否の一つの分かれ目となるでしょう。
      [3]棒グラフ、円グラフ、表などを用いた資料読解。問題1は読み取った数値を使って計算し、さらに資料中の一つの国についての特ちょうを読み取る問題。計算力と複数の資料を合わせて読む力が必要でした。問題2は気温と降水量をまとめた表を使う問題だったのですが、表の読みとりと言うよりむしろ会話文から情報を集める国語よりの問題でした。ただし、社会の知識があれば比較的解きやすく、これまでの立川国際中の問題と比べても珍しい傾向(明確に「地理」の知識に関わるような問題)だったと言えます。
      [4]国語系の問題。問題1、問題2ともに会話の中から必要な情報を集め、それをまとめる問題。これまでの国語系の問題と比べて「発想力」が必要でなくなったため、点数は取りやすくなったと言えるでしょう。 全体的に難易度は若干易しくなったか例年並みというところでした。

      適性検査Ⅱ

      池上彰「わかりやすく〈伝える〉技術」
      文章のジャンル、問題の形式ともにこれまでと大きく変わりました。TVなどでも活躍している、大学教授でありジャーナリストでもある池上彰さんによる説明的文章です。「わかりやすい文章の書き方」について書かれている文章で、当然この文章自体も大変読みやすいものでした。要約の問題の肝となる、文章の具体情報と抽象情報の判別もしやすく、要約でも多くの受検生が点数をとることができたでしょう。
      問題1は、筆者が「キャスターとしてニュースの内容をわかりやすく視聴者に伝えるために実際にやっていたこと」について150字以内での要約。「実際にやっていたこと」なので、全文要約というよりも若干具体寄りの情報をまとめる要約問題となります。文章が読みやすく平易である分、この問題も例年の要約問題より易しかったと言えるでしょう。 問題2が、最も大きな変更点であり、一般的な意味での「作文」ではなくなりました。問題1でまとめた「文章の書き方」を参考に、資料として書かれている作文を420字以内で書きなおす、というもので、端的に言えば「発想力」が不要なものになりました。内容を考える必要がないぶん得点をとりやすく、総合的にみて例年の適性検査Ⅱよりも極めて易しくなったといえるでしょう。

      ボーダー

      他の都立中の作文と比べ、平均点の高い立川国際中の適性Ⅱですが、例年にもまして易しくなった今年は、8割はとりたいところです。勝負の分かれ目は例年通り適性検査Ⅰの算数系。Ⅰで65%、Ⅱで70%以上は確保したいところです。

  • 2012年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      大問4題の構成でした。2011年度より理科分野が出題されるようになり、2012年度も大問3が理科をテーマにした出題となりました。ただし、「理科の授業で生きものについて調べる」という出だしでありながら、算数の図形に関する知識だけで十分解ける問題となっており、理科分野と関連させながらも、数理的考察力を問う問題となっています。 大問2が社会系の問題となりますが、資料の読み取りだけではなく、割合に関する出題もありました。ここでは与えられた資料を一つひとつ丁寧に見ていく力と、割合の基本的な計算力が求められています。
      全体的に見て、算数的要素の出題が多いため、計算力を高めることが重要です。計算練習の他、割合や整数の問題を数多く解くことを心がけましょう。

      適性検査Ⅱ

      2012年度の出題は、大きな変更があった2011年度と同様の「文章の要約+作文」でした。素材は自転車での世界一周を果たした筆者による随筆。昨年度の「自分が建築家だったら」という仮定をもとに書くものから、「あなた自身が他者と接する際に大切だと思うこと」というごく一般的な意見文へと変わりました。ここではあまり大きく点数に差は出ていないと思われます。
      一方、【問題1】の要約は難度が上がりました。「文中の具体例を含めて書く」という特殊な問題で、文字数も180~200字と一般的な要約よりも長く、ここで戸惑った受検生は多かったでしょう。作文は易化、要約は難化しましたが、題材の文章が読みやすかった分だけ、やや昨年度よりも点数を取りやすい問題であったと言えます。