小学校受験をする理由は?【国私立小進学率データも公開】

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小学校受験は、芸能人や医者、政治家などの家庭が行うイメージがありますが、サラリーマン家庭においても、国立・私立小にお子さまを進学させたいと関心を寄せる親御さんは多くいます。そこで今回は、小学校受験を目指した理由をアンケートし、その理由から見えてきた、今の小受事情をまとめました。

小学校受験を目指した理由を深堀り!

小学校受験を目指した理由を教えてください。

小学校受験を目指した理由を教えてください。

アンケート結果の上位3つは、「質の高い教育環境で学ばせたい」…38.4%、「学区の公立小に不安がある」…20.8%、「経済的に余裕がある」…12.0%となりました。

まず、上位2つについて、掲示板に具体的な書き込みがありましたのでご紹介します。

※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

【4333159】受験を志された理由

・うちの場合は、知的好奇心旺盛な子どもに育てたいと思っていたので、実験的な授業が多い国立附属小学校を考えました。
【投稿者: 知的好奇心さん】

・子どもがどうしたら幸せな小学校生活を送れるかという視点に立ち、公立、私立問わず複数校を見学しました。まず学区内の公立は運による環境の差が大きすぎると判断して回避、志望した私立校も、上述の視点で最も良い学校という理由で選びました。
【投稿者: 理由さん】

小学校受験を目指した理由は、ご家庭の明確な教育方針がもとになっていることが分かります。

そして少数意見ではありますが、気になるのは「中学受験のため」…9.6%という理由。なぜ小学校受験が中学受験のためになるのでしょうか。こちらも掲示板からご紹介します。

【3491395】中学受験を前提とした、小学校受験について

・学校の授業が受験向きというより、学校(高学年)の雰囲気が受験向きだなあ、と思います。うちは特に中学受験をさせるつもりはありませんでしたが、学校の友達が皆、中受は当たり前という雰囲気ですので、うちの子どもも自分の意思で新小5から通塾し、難関校を目指して勉強しています。
学校側も、小6になると、塾で大変になることをわかっていて、学校の宿題を少なめにしてくださり、メンタル面でのフォローもしてくださいます。
【投稿者: 経験中の者ですさん】

・中受する私立小の良い面は、落ち着いて学業に専念できたり、塾に通うのが当たり前だったり、勉強を頑張ってる子どもはすごいと周りから認められたり。他の保護者から塾のことをいろいろ聞けたり。中受することを学校の他の保護者の人からいろいろ言われたりしなくて良かったり。
ただ、学校の勉強が大変だったりするので(テスト勉強)、保護者も子どもと一緒に6年間頑張るという気持ちが無いと難しいかもしれませんね。学校の勉強と塾の勉強が同じ内容なので、学校の勉強をしていると、塾の中の成績も割と良いという結果になりますが。
【投稿者: 私立小保護者さん】

私立小でも中学受験をする子どもの多くは塾に通います。なかには、電車通学だから通塾に時間がかかる!、学校の宿題が多いから塾との両立が難しい!といった声もありますが、みんなが中学受験するという環境や、学校側のサポート体制は、メンタル面で大変心強いことでしょう。

また、小学校受験を目指す理由の大きな背景として、センター試験に替わって、2020年には大学入学共通テストが開始されたり、新学習指導要綱では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が謳われたりと、今、教育の過渡期を迎えていることも考えられるでしょう。
こういった教育の変化にも柔軟に対応できるのが、独自の教育方針を掲げる私立小です。中学受験、高校受験にも変化がみられるように、小学校受験への影響も十分に考えられます。

国立・私立小の「質の高い教育環境」をもっと詳しく!

次に、「質の高い教育環境」とは、具体的にどういったものなのでしょうか。

気になる授業のようすや施設・設備について、エデュナビで連載中の国立・私立小インタビューの中からご紹介します。

国立小学校の場合

・課題発見力と解決力が身につく

国立の特徴である教育実習生による授業。そこで実習生は授業を教えながら自身の課題を見つけるのですが、生徒たちも一緒になって、評価と問題解決を行うので、自然とその力が身につきます。
東京学芸大学附属小金井小学校

・「対話的で深い学び」で思考力が高まる

3年生以上から始まる、子どもたちが日常で疑問に思っていることを、皆で話し合う「てつがく」科。テーマに対して本気で考えることで、漠然としたイメージのものを他者との会話の中で、深めたり、自分の考えの狭さに気づいたり、自分の意外な一面を見つけることができます。
お茶の水女子大学附属小学校

国立の授業は「教育」そのものにフォーカスしているので、学びの本質を生徒たちが理解しながら学校生活が送れます。

私立小学校の場合

・学校生活を通じて心身が鍛えられる

火・水・木の3日間は、朝のラジオ体操のあとで、中高の広いグラウンドをランニングすることを課しています。5年生の宿泊行事では2,640mの登山、そして6年生では1時間の遠泳をします。これらにより体だけでなく、心も鍛えることができます。
桐朋学園小学校

・最先端設備で理系の力を伸ばせる

プラネタリウムが設置されたサイエンススペース、自然林や水生植物が多く茂るビオトープ、どの部屋もそれぞれ特徴を持っています。そして1人1台の顕微鏡やパソコン、専科教室を含め全教室に備えられた電子黒板など、初等教育環境としては最先端の設備を持っています。
帝京大学小学校

建学の精神に基づく細やかなカリキュラムや、充実の施設・設備は、まだ未知数である小学生の可能性を伸ばすことに期待が持てます。

このように国立・私立とも、心身、学力の基礎を作る時期に、豊かな教育を子どもたちに提供したいという教育方針が明確に示されているので、詳細にわたって学校研究を行うことはとても重要です。

国立・私立小への進学率最新情報!実は…

どんな教育が行われているか、インターネットを通じて手軽に情報が手に入るようになった昨今、国立・私立小への進学率はどのように変化しているのでしょうか。

文部科学省「学校基本調査」 を参照し、1996年から2016年までの20年間における東京・神奈川・千葉・埼玉の一都四県と、全国の進学率(国立もしくは私立の小1~小6合計人口÷公立を含めた全体の小1~小6人口合計×100)の推移をグラフにまとめました。

国立小学校進学率

国立小学校進学率

※文部科学省「学校基本調査」をもとにインターエデュにて作成

私立小学校進学率

私立小学校進学率

※文部科学省「学校基本調査」をもとにインターエデュにて作成

全国では、国立小では減少傾向にありますが、私立小では少しずつ増加しています。

国立・私立小の進学率の高い東京都では、2000年後をピークに、国立・私立小とともに減少しています。特に国立小の減少率が高いことが分かります。
このことから、1999年に制度としてスタートした公立中高一貫校の影響、特に東京都では都立中高一貫校の大学進学実績が伸び、注目を集めていることも理由の一つと考えられます。

このように、進学率には、地域性や受験事情、さらには日本経済状況も影響します。こういった世の中の動向を掴むことも大切ですが、小学校受験は、どういう小学生時代を過ごさせたいかという親の明確な教育方針が最も大切です。情報に振り回されすぎないようにうまく活用していきましょう。


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