【座談会】女子校ママたちが語る~母と娘の女子校ガールズライフ(後編)

inter-edu’s eye
横浜共立学園、吉祥女子、鷗友学園の保護者、エデュママたちによる座談会。前編は学校生活や、志望校を選ぶポイントについてお話いただきました。後編は、塾の選び方や受験に向けて、お子さんのモチベーションをどう保っていったのかなど、中学受験に関する内容を中心にお伝えします。

座談会の参加者

A

横浜共立学園高等学校3年生のママAさん

B

吉祥女子中学校1年生のママBさん

C

鷗友学園女子中学校1年生のママCさん

         

【INDEX】

1. 塾と習い事の両立、受験へのモチベーションを持たせるには?

1-1. 塾とのコミュニケーションは大切。娘には毎朝手紙を

1-2. 気分転換できる場も大事。習い事は本人ができるなら最後まで

2. 女子の勉強は「細く長く、コツコツと」

2-1. 偏差値を見る時は男女混合のものではなく、女子だけを見る

1-1. 塾とのコミュニケーションは大切。娘には毎朝手紙を

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エデュナビ(以下:エデュ):後編は受験本番に向けてのお話をお聞きしたいと思います。
最初に塾選びについて、現在中学1年生のCさん、Bさんは直近のことでしたが、いかがでしたか。

A 鷗友学園女子中Cさん:うちは最初から受験を推していたわけではないんです。まわりのお友だちが3年生の2月頃から塾に行きだしたりして「お母さん、塾って何?」と子どもが言い出し、実際見てみたいとも言ったので、3校ほど体験授業を受けました。1つ目の塾は校舎がキレイじゃないということでダメで(笑)。3つ目に行った塾が、校舎はキレイですが、結構ガツガツやるところ。でも、授業がとにかくおもしろいと。学校しか知らない中で初めて塾に行って、受験のプロの授業を聞いたわけで、4教科受けた体験授業すべてがおもしろかったのでそこに決めました。

エデュ:ガツガツ系ですと、お子さんも大変だったのでは?

A 鷗友学園女子中Cさん:3年間通った中ですごいアップダウンはありました。なかなか成績が上がらないこともありましたが、でもとにかく塾は辞めたくない、中学受験も辞めたくないと。「私、受験組だから」というプライドが出てきたんですね。

次第に、塾は行っても宿題はさぼるということが出てきて、塾に相談しましたら「本人がいっぱいいっぱいだと思うので、今は心を整えましょう」ということになり、1回リセットするために次のテストまでの3週間、算数以外は宿題なしになったんです。当然テストの結果が出るわけではないけど、授業は集中することができるようになり、帰ってからの復習もできるようになったんです。それが5年生くらいの時でした。

今から振り返ると、3年間全力疾走なんて無理なのに、一人目で初めての受験だから親も力の抜き加減がわからないんです。

エデュ:塾のほうからお子さんの状況に合わせてくれたんですね。

A 鷗友学園女子中Cさん:そうなんです。あと、引っ越しもあってその時も成績が落ちたりしたんですが、「そういう事情ならすぐに取り返せるから大丈夫でしょう」と言ってくれて。自分も受験生の親として初めてでわからない時に先生とのコミュニケーションを取ったのは良かったなと。いろいろなアドバイスをいただけました。

下手したら後半は親といるより塾の先生といるほうが長くなるじゃないですか。塾の先生もよく見てくれていて、選んで良かったなと思います。

エデュ:その中で一番大変だった時期というと?

A 鷗友学園女子中Cさん:やはり6年生の最後。本人ではスケジュール管理できないくらいの勉強量をこなしていくので、私がスケジュール管理用のカレンダーを作ったり、体調管理をしたり。あとは自分の中のこだわりで、1日1語じゃないけど娘へのお手紙を毎朝、机の上に貼っておきました。

A A 全員:それはすごい!

A 鷗友学園女子中Cさん:ちょっとクスっと笑えることだったり、ビシッと言うことだったり。私も一緒にやっているぞ!っていう意思表示ですね。面と向かってだと悪態ついちゃうところもあるし、聞いてないなという時があったので、そういう時は優しい言葉を書けばちょっとるゆむかなと思ったんです。

1-2. 気分転換できる場も大事。習い事は本人ができるなら最後まで

A 吉祥女子中Bさん:うちはお兄ちゃんも行っていたサピックスに。小4で吉祥女子を見に行って、入れればいいよねという感じでいましたので、ちょっとオーバースペックかなと思い、他にも見学に行ったんですけど、本人がどうしてもお兄ちゃんが通っていたところでやりたいと言うので、5年生から入れました。4年の時は塾に通ってないんです。

エデュ:サピックスはプリントの量がとにかくすごいと聞いていますが。

A 吉祥女子中Bさん:お兄ちゃんの時はちゃんと綴じてましたが、結局最後は捨てるだけというのがわかったので、もう段ボールにどんどん詰め込みました。

娘は、宿題をちゃんとやって、成績も上位のほうで安定していたので手がかからなかったんです。途中で何度か「サピックスじゃなくても良くない?」って言ったんだけど、本人が一緒に行ってる、違う小学校のお友だちと行くのが楽しくなっちゃって、お菓子を持っていって交換することや、行き帰りにおしゃべりするのが楽しく、そのモチベーションで通ってました。なので、楽しければいいんじゃない、と思い通わせてました。

エデュ:精神的に波があったりしませんでしたか。

A 吉祥女子中Bさん:受験するのが当然と本人も思っていましたし、成績が多少下がって落ち込むことがあっても「私、絶対がんばればできるから」みたいなプライドがありました。ただ塾だけだと逃げ場がなくなった時にかわいそうだなと思い、やっぱり気分転換はさせるようにしていて、バレエを習ってたんですが6年生の10月まで行ってましたし、ピアノも夏休みの発表会に出ました。本人ができるんだったら、習い事もずっと最後までやらせてあげてましたね。

A 鷗友学園女子中Cさん:うちもピアノは夏休みの講習前までやって、それ以降は塾漬け。逆にうちはやらせなきゃ、やらせなきゃと思っていて、下に弟が2人いるので、弟たちがワチャワチャと遊んでる中で大変だったと思います。

エデュ:Aさんは私立小学校から外部受験という経緯でしたが。

A 横浜共立学園高Aさん:中等部が家から通うには遠くなることと、外の世界も見てみたいということで、外部受験を意識するようになり、うちもサピックスに通わせました。通塾してみると安定してそこそこの成績を取っていたので、夏まで悩みましたが外部受験を決めました。

2-1. 偏差値を見る時は男女混合のものではなく、女子だけを見る

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エデュ:中学受験、特に終盤になってきますと、学校、塾、宿題ともう子どもの生活じゃないなと思うくらいの量をこなしますよね。鷗友学園Cさんのように初めて中学受験を経験したような方は、力の抜き加減がわからないですよね。

A 吉祥女子中Bさん:そうですね。あと男子は最後にすごい伸びるのですが、女子は成績が落ちるといった逆転が起きます。

4年の頃までは成績は上で優位なんです。なので偏差値を見る時は男女混合のではなく、女子だけを見るほうがいいです。6年生になって大体みんな下がりますけど、女子はみんな下がってますから大丈夫です!

A 鷗友学園女子中Cさん:そう、こんなにがんばっているのに、偏差値がなかなか上がらないんですよね。どのくらいやれば上がるんだろうと思って、すごいジレンマでしたね。

A 吉祥女子中Bさん:女子は“細く長く”ですね。コツコツと怠らないこと。

A 鷗友学園女子中Cさん:それと先ほどBさんがおっしゃっていた息抜きの場所は割と大事かもしれないです。それが学校であってもいいと思うのですが、ただ友だちとおしゃべりする時間とか、それがモチベーションの一つになるかと。男の子は最後にガーッと一気呵成にできても女の子は体力勝負で負けちゃうし。

あと塾の先生もおっしゃっていたのは、女の子は友だち関係が大事。塾も友だちがいるから行きたいというのがすごくある。

A 吉祥女子中Bさん:うちもクラスが上がるのに「○○ちゃんと一緒で下のクラスがいい」とか。成績のために行ってるのではなく、友だちと一緒に授業を受けたくて行ってるような感じで、みんなで受かると信じている。そこにいるのはライバルだよ、って感覚がないんです。でもそのほうが安定はしますよね。友だちとの関係がうまくいっているとやはり落ち着いてできるし、何かちょっとトラブルがあると勉強が手に付かなくなっちゃいますからね。

3-1. 学校には直前まで出席。小学校中心の生活は変えない。

エデュ:息抜きの場としての学校、というお話が出ましたが、1月は受験に備えてお休みされる方も多いと聞きます。みなさんはいかがでしたか。

A 吉祥女子中Bさん:うちは1日も休まなかったです。

A 横浜共立学園高Aさん:Bさんと同じように、小学校を中心とした生活は変えたくないと考えていましたので、うちは受験前日まで登校しました。

これは女子校に限っての話ではないと思いますが、中学に入学後、簡単に小学校を休んでしまっていたご家庭のお子さんの場合、中学でも同じように休んでしまって、そのまま退学されてしまう姿を見ることもありました。あまり安易に欠席してしまうのは考えるべきだと思いますね。

A 鷗友学園女子中Cさん:うちは最終週だけ休みました。偶然インフルエンザで学級閉鎖と重なったのですが、始業式から来てない人もいました。結果的に休んだから大成功という人はいるとは思うんですが、それが功を奏しているのかは正直わからないですね。

エデュ:インフルエンザで学級閉鎖という話も出ましたが、どうしても季節性の病気も心配になりますよね。健康面で気を付けられていたことや、持っていて良かった対策グッズなどありますか。

A 吉祥女子中Bさん:私自身、今も使ってるんですが、首から下げるタイプの除菌用品です。ネームホルダーのような形で、お友だちがみんな下げてきているから私もと。

A 鷗友学園女子中Cさん:娘は割とマスクを付けているのが好きなタイプで、女の子は最近多いですよね。予防というより寒さ対策も含め、安心感があるようです。温かいし、なんか落ち着くみたいですね。

4-1. 説明会は大切。面接がある学校を志望するなら普段の言葉づかいにも留意

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エデュ:では最後に女子校希望の受験生保護者の方に改めて、アドバイスをいただけますか。

A 横浜共立学園高Aさん:面接がある学校を受けられる方もいると思います。うちの場合、受験した学校はすべて面接があったので、普段からご家庭でも言葉づかいや所作は気を付けてあげるとお嬢様も戸惑いは少ないと思います。学校によっては保護者同伴の面接もありますので、それについてはお父様もお母様も同じではないでしょうか。

また娘の時ですが、「保護者はどちらか一人」という親子面接に、お2人で来ていらしたご家庭がありました。そのご家庭は残念な結果でしたので、学校の求めることをきちんと汲み取ることも必要だと思います。

A 吉祥女子中Bさん:やはり女子校はのびのびしているのがすごくいいと思います。そしてどの子にも居場所があるのも大きい。吉祥女子はすごく元気な学校と思われてますが、読書好きな子はずっと本を読んでいるし、そういう子がいても何も変に思わない。お互いの個を認めあうような環境というか風潮があるので、誰にでも居場所があり、いろんな分野で輝けるところがあるというのが大きいんじゃないかと思います。

A 鷗友学園女子中Cさん:鷗友は1年生で生物分野を全部やってしまいます。なぜなら女の子は概念で物を捉えることがなかなかできないらしいんですね。だからどうしても算数に苦手意識があるそうです。そのため、文章や事実に対しての理解が早く、その後、概念だとか、見えない物に対する想像力が育つ。鷗友はそういった女子の脳の成長段階をよくわかっているので、最初に生物で目に見える物で実験などを毎週やっていくそうです。それをしているからこそ、女子校は理系女子がすごく多いんだと思います。

A 吉祥女子中Bさん:ですね。うちの学校も多いと思う。

A 鷗友学園女子中Cさん:あと体育祭は学年対抗。横割りなんです。中1が中2に勝てるわけがないんですけど、女子は横のつながりで力を合わせて何かに取り組むというのに長けている。出し抜くというより、みんなで力を合わせて上の学年を倒す!みたいな(笑)。そういうところ男女は違いますね。

女子校の説明会に行くと、男女の違い、女子の特性など理論立てて説明してくれるので、説明会には絶対行ったほうがいいと思います。

エデュ:女の子の特性を研究し続けた女子校ならではの教育環境について、みなさんのお話から大変よくわかりました。女子校か共学かで悩んでいる読者の方々の参考になったと思います。

本日はありがとうございました。