eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【聖学院中学校・高等学校】“難関思考力「思考力+面接」入試” 2018年度よりスタート

レゴブロックを使った思考力入試で注目を集めている聖学院中学校・高等学校が、3つ目となる思考力入試をスタートさせます。これまでの「思考力ものづくり」入試と、「思考力+計算力」入試との相違点は何か、清水広幸先生にうかがいました。

 

入試広報部長も務める清水副校長

入試広報部長も務める清水副校長

 

エデュ:思考力入試を増やした経緯を教えてください。

清水先生:「思考力ものづくり」入試はクリエイティブな思考力を、「思考力+計算力」入試はクリティカル(比較や分類)な思考力を問う入試です。これらを融合したオールラウンドな力を一度に見ることはできないだろうかと考え、新しく難関思考力入試を作ることになりました。

■難関思考力「思考力+面接」入試の設問と流れ(予定)

 音声情報と写真から情報抽出・比較

 グラフ・図・文章から情報抽出・比較

 課題発見・整理

 レゴブロックを使って課題解決策を作成

 ブロック作品を文章で説明

  面接。プレゼンテーション・質疑応答

※ 赤字は難関思考力入試独自の項目

 

清水先生:試験の流れは、➁~➄は既存の思考力入試と共通しています。新入試では課題を文書ではなく、試験官が言葉で説明する予定です(=音声情報)。よって、説明を正しく聞き取る能力が必要になります。プレゼンは別室で行われ、面接官の前で受験生が自分の作品を説明します。この場では、文章でうまく書けなかったことを身振り手振りを加えて精一杯伝えることができるし、意気込みをアピールすることもできます。

エデュ:試験名の頭には“難関”の2文字がついていますね。

清水先生:既存の思考力入試の募集人員が10人と15人であるのに対し、新入試は5人です。本校にはAdvanced ClassとRegular Classがあり、これまで思考力入試の受験生はRegular Classに合格するケースが多かったのですが、新入試の合格者は特待生かAdvanced Classへの合格のみです。つまり、本当に力のあるお子さんを合格させようという我々の思いを表しています。

エデュ:今後の課題を教えてください。

清水先生:3つの思考力入試で100人の受験生を集めたいと考えています。そのために必要なのは、採点者の増員。本校では評価の精度を高めるために、受験生1人に対し、5人の教師が採点に当たります。採点者は16人いて、新たに14人の教師が学内研修中です。合計で20~30人になります。同じレゴ作品を見ても最初は評価がばらばらですが、評価基準を理解し、半年かけてロールプレイを繰り返すと、ほぼ同じ点数を出せるようになります。
 

■思考力入試の評価基準 5つの観点

非言語表現   :レゴブロックの組み合わせや形を通してメッセージ性を表現する力
言語表現    :理由や根拠を示し、言語として相手に伝える力
振り返り    :自分の意見のメリットとデメリットを客観的に見直し、改善する力
情報の読み取り :抽出した情報を比較・分類する力
発想・創造   :複数のアイデアを組み合わせて独創的な発想を生み出す力

 
確立された評価基準で、受験生の作品と解答を正しく評価します。

 

エデュ:慎重に採点して合否を出すだけに、新入試を経て入学する生徒の成長が楽しみですね。

清水先生:合格した生徒は6年間本校で大切に育て、成長の過程とその後までしっかり見届けるつもりです。

 

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毎年夏に開催されている「レゴキング選手権」の記事はこちら≫

 

★聖学院中学校・高等学校

 
●第2回 学校説明会
9月16日(土)  10:00~13:30
内容:クラブ体験、思考力セミナー、学食体験など

●第3回 学校説明会
10月21日(土) 10:00~12:30
内容:聖学院のOnlyOne教育、体験教育など

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