eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

身近なふしぎから理科好きを育てるMEISEIアカデミック・ラボ

理科教育の充実にも力を注ぐ明星中学校・高等学校(以下、明星)。5つの実験室、本格的な天体ドームを活用した実験・観察をふんだん取り入れ、視覚、聴覚、嗅覚…体感する理科の取り組みが図られています。その一環である「MEISEIアカデミック・ラボ」は理科っておもしろい! を引き出すために設置されました。担当の乗附(のりつけ)先生にお話をお聞きします。

 

理科を好きになってもらいたい!先生の熱意に脱帽

 

― MEISEIアカデミック・ラボの概要を教えてください。

月に一回、土曜の放課後にやっている実験教室です。中1から高2までの自由参加。身近な物を使って実験を行い、どうしてそうなるのかといった原理も解説します。主旨は理科好きを増やしたいに尽きますね。

 

担当の乗附尚史先生。理科の楽しさ、奥深さを生徒たちに伝えたいと日々奮闘されています。

担当の乗附尚史先生。理科の楽しさ、奥深さを生徒たちに伝えたいと日々奮闘されています。

 

難しい原理も身近なふしぎとして実験する

 

― 中1~高2に対応する実験は広範囲。テーマ選びはどうされていますか。

身近にある物、現象がテーマなので中学生でも扱いやすくなっています。ただ実験の原理としては高校で学ぶ範囲であったり、時にはそれ以上の高度な内容も。しかし原理は難しくても、まずは自分で作業して、“楽しい”“なるほど”と思ってくれたら上出来です。

 

― 8年間で50~60種類の実験を実施! 毎回異なる実験は、どのように企画するのでしょうか。

日々、これは実験にしたらどうなるだろう?生徒たちは興味を持つかな?を考えてしまうので、もう趣味と言えるかも知れません。買い物中も漬物を見れば、添加物を抽出する実験ができるかな、使い捨てカイロを見れば、長持ちするようになったのはなぜだろう、反射板はどうして暗闇で光るのかなど、身近なところに理科的テーマは溢れています。それを検証してみることは、僕にとっても興味深いことなんです。

 

― 実験の準備は大変そうですが、乗附先生ご自身が楽しまれているのが伝わってきます。

そうですね。僕が発する「理科って楽しい」が、生徒たちの興味を引き出せるといいのですが…。

 

すべての回に参加しても、実験が重複しないこともモットーです。

すべての回に参加しても、実験が重複しないこともモットーです。

 

化学の実験:化粧品に含まれれている物質を試薬の色の変化によって調べ、その結果を考察します

化学の実験:化粧品に含まれれている物質を試薬の色の変化によって調べ、その結果を考察します

 

定例の天体観察会

 

― 実験教室以外に、定例で行われている天体観測があるとのことですが、どのような取り組みですか。

定例となっているのは夏休みと冬休みの「流星群観察会」。周囲に民家がない、大学(青梅校舎)の構内で夜を徹して観測します。保護者の参加も可能なので、総勢100名を超えることも。あと秋の「天体観察会」は本校屋上の天体ドームで行いますが、お月見を兼ねたこれも定例の行事となっています。

 

天体ドームにある本格的な天体望遠鏡。「流星群観察会」では、夏はペルセウス座流星群、冬はふたご座流星群を観測します。

天体ドームにある本格的な天体望遠鏡。「流星群観察会」では、夏はペルセウス座流星群、冬はふたご座流星群を観測します。

 

実験による仮説、検証、考察は、他の学習にも重要な論理的思考力を育みます。それを頭でっかちになることなく、いつもの生活にあるものを題材にすることで楽しんで身につけていくサイエンスラボ。物理、化学、地学、生物の理科4科目の実験や観測がバランスよく行われていて、明星の理科好きっ子は着実に増えているようです。

 

★明星中学校・高等学校

●第7回 中学校説明会
10月7日(土)  14:00~

●第8回 中学校説明会
11月5日(日) 10:30〜

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