eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【日本大学高等学校・中学校】技術科の学び

実技・芸術科目にスポットを当て、各教科の授業内容と関連施設をご紹介する日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)の訪問記。第2回は、技術科の青柳輝彦先生にインタビューします。
 

技術室

技術室


 

■課題解決をテーマに作品を制作

 

青柳先生

ラグビー部と軽音楽部の顧問を務める青柳先生。ご担当教科が技術のため、軽音楽部の活動場所は技術室なんだそう。


 
――技術の授業では、どのようなことに取り組みますか。
 
技術は中学校全学年の必修科目です。3年間を通して「問題解決」をテーマとし、中1では木材による自由制作を、中2で板金加工を、中3で木材と金属による自由制作に取り組みます。
 
自由制作といっても問題解決がテーマですから、中1では木材で役立つものを作ります。保護者の方からの要望でキッチンペーパー立てを作る生徒がいれば、一人一台所持しているタブレットを立てかける道具を作る生徒もいます。制作時には、のこぎりはもちろん電動工具の卓上ボール盤(素材に穴をあける電動ドリル)も使用しますよ。
 
中2では前半に板金加工で全員が小さいちりとりを制作します。木材と金属の加工を学んだうえで、中3では応用編として両素材を用いた物づくりをします。釘や接着剤を使わず、木材をはめ込んで接合する伝統技術の「木組み」に挑む生徒もいたりと、みんな夢中になって制作を楽しんでいますね。
 
電話スタンド

木材と金属を使った「電話スタンド」。


 
―――授業では、ICTをどのように活用していますか。
 
タブレットで作業の記録をつけています。また、作品制作により課題がどう解決したのか説明する資料を作成し、年度末に生徒がプレゼンをしたり、グループで話し合ったりしています。
 

■3Dグラフィックスでオリジナルキャラクターを創作

 
―――課題解決をテーマとした取り組みのほかには、どのような学びがありますか。
 
中2の後半には、電気分野の学びとして「はんだ付け」をします。また、中3の後半ではプログラミング学習もします。
 
―――プログラミング学習は、具体的にどのようなことをするのですか。
 
3Dグラフィックスで、円柱や球を合わせてオリジナルキャラクターを制作します。一般企業でも使うようなソフトを学校で使っています。
 

青柳先生による模範作品

青柳先生による模範作品


 

 
【生徒の作品】
 
生徒作品1
 
生徒作品2
 
生徒作品3
 

 
 
―――高校ではどのような学びをしますか。
 
高校には技術の授業はありません。中3のプログラミング学習の続きは、高2で必修の科目「情報の科学」で学びます。
 
―――「情報の科学」では、どんなことをするのでしょうか。
 
1学期は情報リテラシーを学び、タイピングができるようにします。そして、2学期にプログラミングに挑戦し、3学期にはデータベースやネットワークについて学びます。
プログラミングはJavaScriptでコードを書きます。慣れてきたら生徒に課題を与え、解決するプログラムの実行に挑みます。
 
―――技術や情報の科学の授業を通して、生徒には、どのようなことを学んでほしいですか。
 
技術や情報に振り回されないように、知識と判断力を身につけてほしいですね。そして、技術を「問題解決するためのツール」として使えるようになってほしいです。
 
―――今後、授業で取り組みたいことはありますか。
 
技術の授業で扱う素材を増やしたいですね。木材と金属を扱っているので、さらにプラスチックも追加して複合制作に取り組めたらいいなと思っています。
 
―――最後に、青柳先生が感じる日大中高の魅力を教えてください。
 
素直な生徒と、エネルギッシュな先生がたくさんいるところでしょうか。各教科に生徒を惹きつけるパワーを持った先生がいます。また、施設に恵まれていると思います。
 
――ありがとうございました。

 
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