【明星中学校・高等学校】SDGs中間発表
前回の訪問記でご紹介した“本科のSDGsプロジェクト”。今回は、生徒が活動の振り返りをする「中間発表」の見学レポートです。
■中間発表・予選
見学したのは12月2日の予選です。各教室で中間発表が行われ、高く評価された生徒は、翌週に講堂で行われる本選に出場します。ジャッジするのは先生と生徒。この日のためにルーブリック評価基準が設けられ、各生徒の発表は「探究力」「アカデミックな観点」「能動性や独自性」の3項目が5段階で評価されます。
■発表と質疑応答
発表が始まりました。
課題解決のテーマ、これまでの活動、そして今後の取り組みを説明します。発表が終わると、聞いていた生徒や先生から質問が飛び交います。ときには質問内容と回答が食い違い、「質問されたとき、相手が知りたい内容を正しく理解し、順序立てて回答することは難しいよね」と先生。生徒たちはプレゼンの難しさを実感しつつ、頑張って自らの活動について語りました。
■ゴミ問題でも活動内容はさまざま
クラス横断、課題解決のテーマもばらばらで各教室に集められた生徒たちですが、見学した際は発表した全員がゴミ問題に取り組んでいました。しかし、活動内容や切り口には生徒なりの工夫が見られました。
ある男子生徒は「漂着ゴミの調査をしたい」と鎌倉の由比ガ浜まで足を運び、現地で見聞きしたことを報告しました。
一方、6人で活動するグループは、地元の府中で「スポGOMI」の実施を検討していると報告。「スポGOMI」とは、制限時間内にゴミ拾いをし、その量と質でポイントを競うスポーツです。今後は地元で開催場所を検討し、校内の生徒に参加を呼びかけると語りました。
■終わりに
高1から高2の終わりまで、長い期間をかけて取り組む本科のSDGsプロジェクト。中間発表により、第一段階となる地元での課題解決について、生徒が積極的に取り組んでいたことが分かりました。聞き手の生徒がみな熱心に説明に耳を傾け、評価シートに意見を記入している姿が印象的でした。