2年生のこの時期に進路について考えることは、今後の学校生活、勉強を進めるうえでとても重要なタイミングとして実施された進路説明会。同校ではどのような進路サポートを行っているのか、その取り組みが分かる内容でした。
生徒一人ひとりの第一志望を大切に
日大櫻丘は進路別に日本大学難関学部(医・獣医)・最難関私立大学への進学をめざす特別進学クラス(Sクラス)、日本大学への進学を目指す総合進学クラス(Gクラス)があります。
説明会の第1部は進路指導部の大山先生による入試解説です。大山先生からは大学入試の概要、一般選抜、日大の付属推薦入試、3年生の4月と9月に行われる基礎学力到達度テストや進路決定までの1年の動きなどの説明がありました。

冒頭大山先生は「2年生の2学期は、将来の進路を本格的に考え始める大切な時期です。3学期は『3年生の0学期』とも呼ばれ、受験生としての準備が本格的にスタートする」とのこと。いまなぜ進路を考えないといけないのか、早めの準備の大切さに触れました。
また勉強と目標設定については、「行きたい大学・学部が分からなくても、まず勉強を進めることで視野が広がり、興味が見つかることもあります」という言葉が印象的でした。さらに2年生の11月の今から始める準備として、以下の4つのポイントを紹介しました。
・幅広い視点で進路を考える
・受験勉強の早期スタート
・マルチタスクで考える
・選択科目の決定
最後に「悩んだらぜひ進路指導室に来てほしい。生徒一人ひとりの第一志望を尊重し、進路実現を全力でサポートする」という力強い言葉で締めくくりました。
2年生の11月が転換点。他大学進学を果たした卒業生たち
第2部は日本大学進学希望者と他大学進学希望者に分かれてそれぞれ説明を聞きます。編集部は他大学進学希望者に向けて行われた卒業生パネルディスカッション会場に向かいました。

卒業生は今年の4月に、青山学院大学、早稲田大学、上智大学、埼玉大学に進学した4名です。
パネルディスカッションはあらかじめ用意された質問に答えていく形式で進行しました。用意された質問内容は志望大学の決定や併願校の選定、受験期の勉強方法、大学生活のほか、スマホとの向き合い方、モチベーションを保つ方法など、受験時に直面するちょっとした悩みも含めて、さまざまです。その中でいくつか印象に残った質問と回答を紹介します。
部活と勉強の両立は?
K.W.さん(青山学院大学):部活をしているから勉強時間が取れないとか、勉強が気がかりで部活に集中できないということは思ったことがありません。部活は引退までちゃんとやると決めたので、それまで全力で取り組みました。
Y.T.さん(上智大学):1年生の頃は、部活をしているからこそ、少ない時間でどう勉強できるかという集中力の面ですごく高まっていました。時間がないからこそ、逆に燃えた気がします。


1日の学習時間
Y.T.さん:部活動がある日は、平日に多分2~3時間しかできず、日曜日に6時間。3年生の7、8、9月ぐらいが結構マックスだったのですが、1日12時間ぐらいはしていました。
K.W.さん:受験が近づくにつれて焦りなどでどんどん勉強時間が増えていき、一番勉強したのは15時間でした。
2年生の11月にやっておいた方がいいことは?
K.W.さん:受験勉強は、早くから始めて悪いことはない。まだ塾に入っていない場合は良い塾を見つけたり、参考書を進めたり、暗記科目を頑張ってみるといいと思います。
M.K.さん(早稲田大学):この時期はもう絶対英単語をやる。3年生になってから勉強しようとしても、英単語や古文単語、歴史の暗記をする時間がなくなるので、早いうちに暗記を進めて、すぐに応用できるようにした方が安定して合格できると思います。
Y.T.さん:私も暗記系を早くからやった方がいいと思います。あとは、宿題をちゃんとやることが結構大事。チャートなどの数学系の問題集は正直面倒くさいですが、宿題は大事だと思います。


過去問の使い方
M.M.さん(埼玉大学):僕は先生と面談して、始めたのは10月ぐらいから。 過去問の使い方としては、勉強するというよりは「確認」のイメージです。過去問を解いて自分の苦手な問題や不安な単元を見つけて、対策してもう一回解いてみるというのを繰り返して、自分の傾向を確認するのと、苦手な単元を潰すのが活用法だと思っています。
メンタルが沈んだときの回復法
M.M.さん:模試の結果があんまり良くなかったとき、メンタルが沈むと思うのですが、僕は「そういうもんだ」と割り切って受け入れるようにしていました。変に「ここをこうした方が良かったのかな」とかを考えるよりは、いったんそこは割り切って、次に頑張ろうと思っていました。
K.W.さん:一番メンタルが沈んだのは共通テストの直前。そのときは3年間お世話になった顧問の先生の元に行き大号泣しました。先生に慰めてもらい、応援メッセージも書いてもらったら、そこから前向きになれました。尊敬している先生に話しを聞いていただくのはとてもいいことだと思います。
後輩たちへのメッセージ

Y.T.さん:受験勉強は、大変なことも多いと思うんですけど、頼られることを待っていてくださる先生方も多いと思います。自分の力を信じて頑張ってほしいなと思います。
M.M.さん:模試を受けるっていうのを決めたらすぐ申し込んだ方がいいです。申し込みを先延ばしにしていて、締め切りの5日前に申し込もうとしたら、東京の会場が全部埋まったということがあったので、申し込みは早くした方がいいですよ。
編集後記

卒業生たちから語られる言葉はどれも実体験に即したもの。またとにかく受験の準備は早くはじめたほうがいい、ということは一致した意見でした。
パネルディスカッション終了後には、場所を移して個別質問会も行われました。参加した生徒はそれぞれお目当ての先輩たちに、受験に向けてどんな準備をしてきたのか聞いたり、今目指している大学を挙げながら具体的にどんな対策をしたらいいのかを質問したりしていました。進路を決める大切な時期を迎えた2年生たち。いよいよ大学進学に向けて本格的なスタートを切ったと感じた時間でした。