“推し本”を熱く紹介!「ビブリオバトル」

ビブリオバトルとは、参加者がお気に入りの本を持ち寄り、その本の魅力を5分間の制限時間内で紹介した後、聴講者の投票で最も読みたくなった本を決める「書評合戦」です。
登壇した3名の図書委員が紹介した本は太宰治著『人間失格』、江戸川乱歩著『人間椅子』、アルベール・カミュ著『異邦人』。
『人間失格』を紹介したのは1年生。緊張から途中言葉に詰まることもありましたが、会場からの「頑張れ!」という声援を受け、5分間しゃべりきりました。
最後は3年生による『異邦人』の書評です。明快なしゃべりに会場の生徒を一気に引き込んでいました。
この3冊のうちどの本を読みたいと思ったか、生徒たちは事前配布されている評価シートに記入。後日学校にて投票し優勝者を決めます。
北海道・沖縄・ベトナム…2年生探究は「理想の修学旅行プランを企画しよう」
昨年11月、2年生はオーストラリア修学旅行へ行きました。そのときの経験をもとに「自分たちでゼロから修学旅行を企画するなら?」をテーマにオリジナルの修学旅行プランを作成。当日は、各クラスでのプレゼンで勝ち上がったグループが、クラスを代表して発表しました。
想定するターゲットに合わせたプランを策定し、キャッチコピーから旅行のポスターデザイン、設定した日数内で旅程の作成や各費用など、旅行会社さながらに発表しました。

国内は北海道・沖縄が人気
オーストラリア修学旅行では「移動時間が長かった」という点から、国内の修学旅行を提案するクラスが5クラスありました。
北海道を満喫!2つのプラン
北海道のプランを紹介した3組と4組。北海道の美味しいものを食べる、風景を目に焼き付けるなど、北海道の自然を満喫するプランを提案した4組に対し、3組は釧路・知床地域に限定し、北海道ならではの歴史とアクティビティを体験するプランを提案。ヒグマを用いたスライドもインパクト大でした。

沖縄の歴史と文化に触れる3つのプラン
沖縄への修学旅行を提案するクラスも3クラスありました。
1組は「歴史・自然・食」をバランスよく組み込んだ内容。5組は歴史と平和学習を重視したプランで「実際に見て歴史を学ぶ・東京では見られない自然を感じる・平和の大切さを学ぶ」を目的にしていました。

6組は首里城訪問やシーサーづくり、パイナップルパークや美ら海水族館など、沖縄の文化や食を徹底的に楽しもうという思いが詰まった旅程でした。
それでも海外!韓国、ベトナム、ゴールドコースト、ロンドンへ
一方で新たな文化に触れるという点から海外のプランを計画したクラスは4クラスありました。

8組はベトナム(ダナン)。キャッチコピーは「見るだけじゃない、感じる旅」。現地の日常を知り、ローカル文化を理解することを目的にダナン大聖堂や、ビーチ、ナイトクルーズのほか世界遺産巡りなど盛りだくさんです。
9組は韓国。同国の歴史や文化を満喫するプランです。韓国の食を楽しむ行程もしっかり組み込まれており、楽しみがいっぱいなプランでした。
7組は唯一オーストラリアでプランを作成。コンセプトは「青い海と世界遺産の町ゴールドコースト」。同地域だからこそのアクティビティと、効率的な移動を重視しながら、現地の良さや文化を満喫する内容でした。

少し角度の違った修学旅行を提案したのは2組のロンドン。「行き詰まった日常からのリセット」と、他クラスとは一線を画したコンセプトです。ロンドンの文化・芸術に触れながら、オーストラリアで経験した英語でのコミュニケーションにあえて挑戦することで、多様な価値観を学ぶプランでした。
「伝える」から「伝わる」への転換を

クラス発表終了後には2年生の修学旅行を担当した旅行会社の方からの講評もありました。「どのクラスもキャッチコピーを作成し、そこには皆さんの思いが込められていることを感じました。『誰かのために何かをする』経験は人生を豊かにします。その姿勢をこれからも大切にしてほしい。そしてぜひ海外へ行ってほしい。海外での経験は、必ず皆さんの人生を豊かにするでしょう」と賛辞とともにエールを送りました。

また閉会では、同校の大桃教頭からも発表の素晴らしさを称えるとともに、次のような言葉が送られました。「アカデミア明誠の裏テーマは『伝える』から『伝わる』への転換です。一生懸命発表しても聴衆の心が動かなければ意味がない。今日の発表で心に響いた瞬間があったなら、それこそが成功の証しです。」
さらに来年に向けて「読むことから脱却しよう」という課題も出されていました。
編集後記
聴講した生徒たちは、ビブリオバトルと同様、各クラスの発表を評価し、後日投票します。生徒の心を動かしたのはどの修学旅行プランだったのでしょうか。オーストラリア修学旅行を単に振り返るだけでなく、そこで得たものをもとに新たな修学旅行を組み立てたことは、「体験する側」から「企画する側」へと視点を広げ、さらに学びを深める得がたい経験になったことでしょう。