日々の実践と新たな取り組み
エデュ:授業で大切にしていることを教えてください。

成田 深田先生:自分で考える力を身に付けるための試行錯誤や、答えの理由を聞くことを大切にしています。例えば、歴史の授業で重要視していることは、暗記ではなく謎を解明するプロセスです。割り箸で橋を作る技術の授業では、最も強度が高い組み立て方を考えながら、工作を進めます。実際に自分の考えを形にすることで、失敗したとしても納得感があり、それが探究にもつながります。
二松柏 森先生:「なぜ」を大切にしています。問いに対して、どのように調べ、何を根拠に主張するのかを、生徒同士で話し合う機会を多く設けています。一つの問いが新たな問いを生み、それをクラスで共有しながら進める授業を心がけているところです。さらに生徒全員が、それぞれのレベルで一生懸命になれるような探究プログラムを設計しています。
日出 石川先生:バリエーションに富んだ質問の仕方を学ぶことが大切だと、生徒に教えています。生成AIを活用する際にも、求める回答を得るためには、質問の仕方が重要です。探究学習ではグループワークやプレゼンを設け、生徒同士が質問し合えるような環境を整えています。
さらに、やりたいことや夢は自分で見つけ、自分で進路を決めるということも教えています。教師としては、生徒が興味関心への一歩を踏み出せるように、「失敗しても先生にサポートしてもらえる」という安心感の提供に努めていく所存です。
エデュ:新たな取り組みや、これからの展望を教えてください。
成田 深田先生:先日、京都産業大学を招き、アントレプレナーシップ(起業家精神)に興味を持つ生徒を対象に授業を行っていただきました。このような取り組みを発展させ、今後はアントレプレナーシップ教育による、問題発見や解決方法の模索を重視していきたいと考えております。 さらに高校生国際シンポジウムへの参加をはじめとする、外部での探究発表を後押しします。このような機会で得た知見や体験、外部の学生との交流が、自分をより高めるきっかけになると嬉しいです。


二松柏 森先生:選択肢と環境を学校で用意し、生徒が自由に選ぶ。そのような学校を目指し、授業や探究プログラムを設計しているところです。「人をつなぐ」ことに重きを置き、今後は中高や地域の方々との連携をさらに深めていきます。卒業した先輩から後輩に研究を引き継ぐなど、学年をまたいだ探究にも力を入れていきたいです。
日出 石川先生:新しい取り組みとしては、図書館の中に教室を作り、そこで一部の探究学習を行っています。壁一面がホワイトボードになっており、書き込みはもちろん、プロジェクターによる映像投影でプレゼンもできます。調べる機会が多い探究だからこそ、本が近くにある環境で授業を行うことが大切です。PCルームも近くにあるため、デジタルとアナログの両方で調べられます。
また、高校でインターンのような仕組みを取り入れられるよう、企業との連携を深めていきたいです。生徒に良い刺激を与え、視野が広がるきっかけになればと思い、ほかの中学高校とのコラボ企画も始めております。


