現地へは行けない…自宅でもできる工夫とは?

現地に行けないので、自宅で動画を見たり、オンラインイベントに参加したりするなどの工夫をしているご家庭も多いことでしょう。しかし、現地での体験に比べると、その場の空気感や景色など五感で感じることが少ないため、エピソード記憶になりにくいといった点があります。自宅でも「身になる体験」をするためには、どんな工夫があるのでしょうか。
小川先生:画面を見ているとき、多くのお子さんはただただ見ているだけで、体験を得るどころか消費しているような感じになってしまいます。体験に変えていくには、どんなことを思ったのか、どんな気分になったのかなど、お子さん自身が感じたことを聞いてあげるようにしましょう。お子さんが、画面に映し出されているものと、全く違うことを話したとしても「うんうん、そうだね」と聞いてあげることが大事です。お子さんの中で何かが繋がっているのです。これは実際の体験でも、動画などの疑似体験でも同じです。お子さんがストーリーを重ね合わせていけるように、たくさん話を聞いてあげてください。大事なのは「お子さんがどう感じているか」です。
edu’s point
親として、少しでも学習に繋がるものを体験させたいという気持ちは大事。その機会を作ることももちろん大切です。しかし、その体験を学びに変えるのはお子さん自身であることを、親は忘れがちかもしれません。その視点を大事にしていきたいですね。

小川 大介(おがわ だいすけ)先生
教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。