2025年度の算数入試問題総括

配点と問題数
従来通り
[1]6問、[2]から[5]が各3問×4=12問、合計18問
出題分野
第1回[1]計算問題と小問集合、[2]場合の数、[3]立体図形、[4]割合と比の文章題、[5]条件整理
第2回[1]計算問題と小問集合、[2]速さ、[3]数の性質、[4]平面図形、[5]立体図形
第1回、第2回共に、従来の出題分野からはずれた出題はありません。 ただ、第1回について、大問で場合の数、立体図形、条件整理の3分野がそろうことは珍しいです。いずれも難度を上げやすい分野なので、今後は注意が必要でしょう。
難易度
第1回は従来よりやや難化。
大問[2]が、解き方の方針が立っても、処理の過程でミスしやすく、答えを合わせにくい出題であったこと、最終の大問[5]が思考力を要するため、残り時間がない状況だと落ち着いて考えるのが難しい出題であったことが原因です。
第2回は従来より難化。
大問[3]がルールにしたがって操作していく過程で、N進法の問題であることに気づきにくい出題であったこと、大問[5]が数学のような式の展開ができないと苦しい出題であったことが原因です。
2026年度入試に向けた算数対策
従来の難易度での出題であれば7割5分、2025年度の難易度での出題であれば6割後半を目標点として、以下の対策を取りましょう。
[1]の計算問題は、いわゆる計算の工夫が必要な問題が多く出題されます。分配法則の逆、部分分数分解、繁分数、複数の▢に同じ数が入る等の定番は抑えておきましょう。市販の計算問題集に収録されている「計算の工夫が必要な問題」を一通りさらっておくとよいでしょう。
[1]小問集合は、平面図形、立体図形、数の性質、和差比の文章題、速さが頻出であるものの、どの分野からも出題可能性があります。標準レベルの典型題に穴を作らないことに注意です。
[2]以降の大問での頻出分野は①立体図形、②平面図形、③場合の数、④条件整理です。詳しく解説します。
【①立体図形】 正四面体・正八面体は立方体からの作図を
立体切断がメイン。1回切断にとどまらず、複数回切断まで対応できるようにしましょう。
また、正四面体・正八面体については、それぞれ立方体から作図できるようにしておくと共に、立体の構造について正しく把握しておくことです。
正四面体の作図方法:立方体の上の面と下の面に対角線を1本ずつ、同じ向きではなく、交差するようにひき、その対角線の両端の点4つをそれぞれ結ぶ。
正八面体の作図方法:立方体の6面の真ん中の点6つをそれぞれ結ぶ。
【②平面図形】 標準レベルの問題を中心に演習量を確保
平面図形はさまざまなテーマが出題されるが、なかでも多いのは相似な三角形や高さの等しい図形が絡むオーソドックスな平面図形と比の問題と、図形の構成の問題です。
平面図形と比は、標準レベルの問題を中心に演習量を確保しましょう。中学受験全般でよく出題されるので、演習素材には困らないはずです。
一方、図形の構成は他校ではほとんど出題されないので、長方形や平行四辺形を指定された面積比になるように直線で分割するトレーニングは欠かせません。
【③場合の数】場合の数の典型題や不定方程式の演習を
場合の数は数の性質とからめた出題が多いです。設問の誘導に乗る意識をもって演習に取り組むようにしましょう。そのほか、場合の数の典型題や不定方程式の演習も疎かにしないことです。
【④条件整理】偽の意味を正しく捉えることが重要
2023、2024、2025年度と、直近は3年連続で出題されています。思考力を要しますが、合否を分ける適切な難易度といえます。「真偽」の問題を解くうえで、偽の意味を正しくとらえることが重要です。例えば、「太郎と次郎は2人共出席した」がウソならば、2人共欠席、太郎だけ欠席、次郎だけ欠席の3つの可能性があることを判断できるようにしたいです。
株式会社日本教育指導総合研究所JET/受験Dr.

受験Dr.(受験ドクター)は、中学受験に特化し、“目の前の1人を勝たせろ!”をモットーに、お子さま一人ひとりに合わせた“オーダーメイド”にて、「個別指導塾」「プロ家庭教師の派遣」「東大生家庭教師の派遣」のサービスを提供しています。