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【2208517】進学塾・予備校は本当に必要か?

投稿者: 一卒業生   (ID:iTRCVlVVpEI) 投稿日時:2011年 07月 19日 11:42

公立・私立に関わらずですが難関大学の進学に塾・予備校通いが必須とされていることを、強く疑問に感じます。
自分は一府立高校の卒業生ですが、自分の経験から言って学校の勉強をしっかりと固めることが受験合格のみを考えれば最善ではないかと感じます。
大学入学後、塾の仕事などをして益々その思いは強くなっています。

公立高校に通う上での進学塾の必要性について、皆さんの本気の意見を聞かせてください。

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  1. 【2209622】 投稿者: 損得  (ID:S/ufmk14Hv.) 投稿日時:2011年 07月 20日 09:42

    大学受験の話しでなくて恐縮ですが・・・

    ウチの息子は現在中3で、塾に行っていますが、学校や塾の宿題以外の勉強を
    することはほとんどありません。まわりでもそういうお子さんが多いようです。
    少数の子は、自分で勉強し、塾には息抜きに行っている、という子もいます。
    もちろん後者の子の方が成績は上位です。

    結局できる子ほど塾はいらないってことですね。

  2. 【2209869】 投稿者: 公立のカリキュラムを考える  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 12:45

    スレ立て主です。多くのレスありがとうございます。レスを見て気づいたこと、感じたことも多々ありますので、後程書きたいと思います。

    繰り返しになりますが、受験界の特に私学界では「公立高校はWスクールで実績を出している」という主張があります。
    書き込み例)尚、地方のスパルタ公立は別にして大阪や東京などの公立は現役合格率が低いはずですが、Wスクールのおかげで高い場合も多い。この場合は部活できないので、いわゆる「青春群像」とは程遠い。(edu掲示板:中学受験版より)

    こうした見方は広く受け入れられていますが、公立のカリキュラムに具体的に踏み込んでその内容を調べたうえでの発言は多くありません。またそれを試みる外部の人は殆どいません。
    なので、実際に3年間のカリキュラムに従って勉強した身として、上記の書き込みのような主張がどこまで真実なのかを検証していきたいと思います。

  3. 【2209890】 投稿者: 公立のカリキュラムを考える:数学編  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 13:06

    ※以下は自らの体験に基づく記述になります。筆者は理系です。

    (数学編)
    大阪の公立進学校では1、2年の内に数3Cまでの大半を終えます。ペースは場所により違いますが、ここで授業と並行して数研出版の「傍用問題集」を自習用として使います。
    この「傍用問題集」には「4STEP」や「スタンダード」など何種類かあるのですが、こうした問題集はいずれもその問題量が突出しているという特長があります。
    たとえば自分の使った「4STEP」は1A2B3c合わせて約1500問の問題数を誇ります。同じ数研出版から出ている「チャート式」の例題の1.5倍の問題数です。
    しかもただ単に数に恵まれているだけではなく、問題によって求められる能力切り口を微妙に変え、変化をつけながら反復させるというかなり高度な問題集です。
    レベルはセンター試験程度までですが、この問題集をしっかりこなせばまずは安心だと断言してよいほど優れた基礎問題集です。

    更に3年では演習として「オリジナルスタンダードⅢC」や「スタンダードⅠAⅡB」を使用します。これらは傍用問題集をマスターしていることが前提で、問題の程度は高く、また量も中々に充実しています。
    ここまでを確実にこなしただけで京都大学の工学部の合格点を取る人も毎年いるようです。

    学校が面倒をみてくれるのはこの辺りまでで、ここよりさらにハイレベルなものを求める場合は「大学への数学」等を自学することになりますが、ここまで付いて来れば基礎的な力は十分ついており、独学で市販の参考書の勉強に耐えうる学力になっています。

    結論として、府立の進学校では数研出版発行の優れた傍用問題集による勉強システムがあり、塾は基本的に不要といえます。

  4. 【2209906】 投稿者: 公立のカリキュラムを考える:英語編  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 13:22

    (英語編)
    前項で数学については府立のカリキュラムの基本的な優秀さを書きました。
    では英語はどうかというと、こちらはやや理系科目に劣るというのが、自分の感想です。

    あまり印象に残っていないので簡潔に書きますが、
    読解⇒英Ⅰ英Ⅱの教科書を終えたのち、読解問題集に移るが、レベルはやや不足を感じる。
    文法・作文⇒1年時に文法の参考書、そして2年時以降にその復習や作文に移る。センター試験のみで文法が求められる場合は不足はない。
    単語⇒高校によって単語集を渡すところとそうでないところがある。自分の学校は渡されたが、このことには感謝している。

    自分はある時期からすこしづつ学校のカリキュラムを離れて市販の参考書(伊藤和夫の著書など)で勉強するようになったので、途中からは学校を楽に感じるようになりました。
    英語はある程度自力で勉強が要るというのが自分の考えだが、それにしても市販の参考書で賄えるレベルであり、塾は必要ないといえます。
    また、府立のカリキュラムが基本的には決して悪いものではなく、単語集の暗記を進めてくれたこと、文法の基礎の授業や問題集、英作文の添削をしてもらえるなど、役立った面が非常に多いことを念のために付け加えます。

  5. 【2209915】 投稿者: 公立のカリキュラムを考える:その他の科目  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 13:30

    (国語編)
    特にケレン味はなく、教科書に沿った平凡ともいえるカリキュラムです。しかし日常学習用として渡される問題集の質は確かであり、選定にこだわりがうかがえます。
    自分は国語が苦手だったのであまり偉そうなことが言えません。

    (理科編)
    基本的に数学と全くおなじことがいえます。傍用問題集の質は優れており、この上に数研出版の「重要問題集」を積み重ねて勉強することで、ほとんどの2次試験まで対応することが出来ます。

    (社会編)
    自分の受けた科目についてしか言えませんが、5科目の中で最も楽しく授業を聞けた科目であり、また授業のプリントのみで受験まで十二分に賄えたことを書いておきます。

  6. 【2209926】 投稿者: 公立のカリキュラムを考える:まとめ  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 13:43

    府立高校の進学校では、カリキュラムをこなすことで問題演習まで含めてほとんどの大学に対応可能な学力が付きます(英語を除く)。
    いままでの論議では出しませんでしたが、まとまった問題集以外にも、講義で渡される多くのプリントがあり、それらも学力の定着を後押ししています。

    教員の質も公教育で槍玉に上げられることがありますが、こうした洗練されたカリキュラムを組めること自体スタッフの質の高さを示すものであり、また自身の経験からも教員の質は基本的に保障してよいと考えています。授業を真面目に聞いて、そのうえでわからないということは非常に少なかったと記憶しています。

    「公立は放任で学校で面倒を見てくれないので、Wスクールで勉強しないといけない」という人たちは、大阪ならまず北野・天王寺・大手前・三国丘等のカリキュラムをしっかり調べたうえでないと、こんなことは言えないはずなのですが・・・

  7. 【2209944】 投稿者: なぜ公立でことさら「予備校が必要」といわれるのか  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 14:03

    最後に、なぜ「公立は(以下略)」と言われているのか、その原因を少し探りたいと思います。筆者は模試と参考書と合格判定以外は塾産業に依拠しなかったため推測になりますが、考えられるものは

    ①塾産業と私学の宣伝のため
    塾産業は自分のところに生徒が来なければ経営が困りますし、私学も生徒を集める必要がある。自分たちのもとに生徒(=客)を呼び寄せるため、「学校だけでは不足だ」「公立のカリキュラムより私学のカリキュラムが勝っている」ということを主張する。

    ②カリキュラムを未消化の生徒の存在
    公立のカリキュラムは基本的になかなか硬質で、しっかりと消化するのに時間を要する。これらの時間を取れなかった(あるいは取らなかった)生徒で、塾に頼ることを選択した生徒の存在がある。とくに運動部との兼ね合いは多くの公立高校生の悩みの種である。
    ただし、これは公立にも私立にもほぼ平等に存在する問題である。この「ついていけなくなった生徒はどうするか」についても筆者はそれなりに主張を持っているが、ここでは割愛する。

    ③昔のイメージを持ち越している
    (この項目はすべて伝聞推定になるが)昭和時代は勉強は自学自習が基本で、塾産業も今よりは未発達だった。そして公立高校の全盛期はこの時代である。そしてこの時代の公立は今ほど面倒見が良くなかった。公立高校生の浪人率も今よりずっと高かった。この時の自由・放任な学校のイメージを今に持ち越して物事を語っている。
    現実は、今の公立はそんなことは言っていられず、教科指導に奔走している。昔に比べて生徒が変わったのか・・・というのは、ここでは保留する。

  8. 【2209964】 投稿者: 追記  (ID:oAYOF/VICqU) 投稿日時:2011年 07月 20日 14:17

    寄せられた意見にも少しづつ回答したいと思います。

    私見 様
    学校の勉強が基本になっているのは確かです。
    問題演習については、本当に学校によると思います。あくまでも府立高校の進学校に関して言えば、最近はかなりの努力を見ることが出来ると感じますが・・・
    自分のペースをどこかで確立しなければいけないというのは事実です。完全に学校に頼る姿勢からは、どこかで脱却するときが来ます。
    このあたり、学校差・地域差が非常に大きいため、何とも言い難い面があります。

    かまど 様
    全くその通りです。学校のカリキュラムが優れていれば、その分学習は進めやすくなります。
    その点で府立高校の優秀な点を少しでも示したい、というのがこのスレの願いでもあります。(ただし無条件の全肯定はしていません)

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