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【1863980】公立教員と私立教員

投稿者: 阪神優勝!   (ID:EvKDQ01Sdmw) 投稿日時:2010年 09月 27日 14:46

別スレッドで本題からそれた議論にしてしまいましたので新しく立てました。
 
標記の件について、ソースを示してほしいとのご意見がありましたので、
取りあえずそれを議論の素材として書いておきます。
議論をしやすいように、要点を整理して【 】で示します。
ただし、私はドップリ内側の立場にはなく、プチ内側の者です。
それゆえ、ソースと言われても〇〇%とはいえませんが、
客観的に多くの学校を国公私立に関わらず観察できことだけは申し上げておきます。
したがって、公立側でも私立側でもありません。
これまでも事実を伝えてきたつもりです。
 
【1】最上位層の教員は公立に居られる
かなりの確率でこのように言えます。間違いなく100%近いでしょう。
私学の最上位層(いわゆるカリスマ教員を含む)の多くは、
公立学校からのスカウトですが、最上位層は公立の現場に残って
当該都道府県の教育界でトップ(出世志向の方は教育長、
現場志向の方は校長)を目指すか、教科教育や教科内容に関わる大学教授を目指すからです。
私学に移る方にも優秀な方が多いのは確かですが、
「私立教員は圧倒的に公立教員に勝る」というのは大きな偏見です。
稀に当該私学の系列大学を卒業して働いておられる「内部養成」の先生方も居られますが、
こうしたケースはクラブ指導力や特定教科(科目)の指導力を買われての
縁故採用(形式的な試験はありますが、外から受験しても大半はアウト)が多いです。
 
【2】カリスマ教員の是非
居ない方がいいでしょう。影響力が強過ぎると、
その人物になじめない人(児童・生徒、教員)は居心地が悪いですが、
カリスマには我の強い方が多く、自分ではそういう害に気付いていない、
あるいは多くの方々が評価してくれていると勘違いしている、
対立的な人の言うことを聞かない(聞こうとしない)という場合が大半です。
「はっきり言って困る」という意見を
カリスマの同僚教員から聞かされるのは日常茶飯です。
本当のカリスマは、自分を派手に見せたり宣伝したりしません。
絶えず児童・生徒、学生の方を向いているからです。
本当のカリスマは、「多くの子供たちに慕われている先生」です。
 
【3】私学の常勤講師と非常勤講師について
学校によって多少の違いはあると思いますが、
「教諭」:「常勤講師+非常勤講師」=1:1から2:1くらいです。
学校に尋ねても、よほどオープンな学校以外は教えてくれません。
なぜなら、職名だけで偏見を持つ保護者があまりにも多いからです。
事実、つまらない教諭もいれば、管理職よりも優れた常勤講師や非常勤講師が居られます。
そして、常勤講師と非常勤講師の先生方の多くは、
公立学校の採用試験に挑み、合格すれば公立学校に奉職されます。
私学の方が居心地が良く(少なくとも小中では問題校は殆ど無いですから)、
私学に残る先生方も居られれば、いくら公立学校の採用試験を受けても合格できず、
妥協して私学に残る方も居られます。
「人生いろいろ」なように「先生いろいろ」なのです。
保護者が先入観を持つことが一番マズい態度です。

結論としては、どちらが優れているという議論は、ベースが異なっているので不毛です。
どこの学校であれ、不満があれば遠慮なく伝えて改善してもらう、
でもそれは熟考された相談に仕上げてから持っていく(決してモンスターにならない)、
こういう態度が保護者には求められると思います。
管理職のパーソナリティーにもよりますが、校長への直訴よりも
まずは教務主任か教頭に相談するのが効果的だと思います。
 
そうしたうえで、児童・生徒、保護者、教員、学校は、
相互信頼を深められるようにお互いが最善の努力をすべきです。
不満をグチる前に不満を整理して伝える、そして互いが悪い部分を改める、
こうした不断の改善への努力が教育現場では最も必要なことではないでしょうか。
 
 

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  1. 【1865404】 投稿者: 阪神優勝!  (ID:mpYUTOUViBk) 投稿日時:2010年 09月 28日 18:24

    ニュアンスうんぬんを言い始めると少し違うのですが、
    私も抑えているつもりが、関西弁を許していただくのなら
    「あんたら、なんで分からへんねん。シッカリしぃや」
    みたいな部分が出て、誤解されても仕方がない部分があります。
    不愉快な思いをなさったみなさまには衷心よりお詫びいたします。
     
    「最上位層」の件も、正しくは「最上位層の多くは」と書くべきところです。
    また、私は全ての私立学校の保護者が公立に対する偏見に満ちている、
    とは全く思っていません。立派なご家庭で穏やかな方々も多く知っています。
    前にも記した「ファミリーライク」で粒ぞろいの私立学校は、
    児童・生徒も保護者も安心感がありますし、実際に仲間意識も強いのを
    実体験として良く知っています。
     
    ただ、これだけは強調しておきたいのですが、
    私ごときの書き込みに苛立ち沸騰なさる程度の保護者は
    とても家庭教育の面でも信頼できないと感じています。
    今は満足なさっておられても、将来の大学受験の折に
    お子様が望み通りに進めないケースも多く出てくるでしょう。
    そうした時に、沸騰なさる保護者がお子様を責めるのは目に見えています。
    そして、そうした方々がエデュで主流派になっていて、
    右翼団体の示威行動のごとく、公立学校を否定することに
    違和感を感じてしまうだけなのです。類は類を呼ぶかのように、
    それで安心しておられるような方々が多いことも大変に残念なことです。
    子どもが親の背中を見て育つことを肝に命じていただきたい、
    私は沸騰しておられる方々の書き込みをみるにつけ、
    お子様のためにこう祈らざるを得ません。
     
    繰り返しになりますが、公立学校に最上位層の
    教員の多くが居られることは事実です。
    ただ、母体が大きいので優秀でない方々も多く居られて、
    最優秀層の先生方が過度に多忙になったり、
    そうで無い先生方の尻拭いをせざるを得ないケースは多くあります。
    優秀な先生方が教育委員会に異動することも頻繁です。
    そうでない偉そうなだけの方が教育委員会に異動されることも
    もちろん頻繁にあるのですが(笑)。
     
    対して私立学校は、学校自体がこじんまりしていますし、
    児童・生徒は何らかの試験で選別されて入学していますし、
    学費負担の面からも相応の経済力がある世帯が多いでしょう。
    このように粒揃いの学校では、公立学校の極度に酷い教員でもない限り、
    おそらく9割以上の先生方が、
    保護者に充分満足してもらえる授業を簡単になさるでしょう。
     
    公立学校の教員採用試験は、大分県のような卑劣な前例もありましたが、
    私は「落ちるはずのない学生が不合格になる」と友人から聞いた瞬間、
    こうした不正が多く行われてきたことを自覚し、それを恨みました。
    でも、それ以降はこうした不正はかなり難しくなったはずですし、
    各都道府県の教員採用試験はごまかしで合格できるほど
    受験生に対して甘いものではありません。
    経験を数年も積めば、大半の教員はスバラシ授業が出来るのです。
    そうできない一端は疲弊した教育システムにありますし、
    児童の粒(学力や体力)が揃わない中で、
    先生方が苦労なさっておられるからです。
    だから、公立学校の表面だけをみて、
    軽率な批判をすべきではありません
     
    詰まるところ学校選択も昨今の「格差社会」を反映しています。
    格差社会で上位に位置している者は何をすべきか、
    それは自分たちだけが一層のし上がったり上位をキープするのではなく、
    上位に行こうにも行けない方々、家庭環境二恵まれない方々など、
    彼らを毛嫌いすることなく、事情を察する努力を惜しまないことです。
     
    それが成熟した先進国の国民の務めです。

  2. 【1865409】 投稿者: 地方人  (ID:MP2QleugBKs) 投稿日時:2010年 09月 28日 18:28

    >最上位層の教員は公立に居られる

    そうかもしれない
    優れた教育技術を持ち、本を書いたり全国を講演して回ったりしている教員は、確かにいる。
    そして、その方々は公立校の教員です。本屋の教育書コーナーを見ると著者は公立校の先生が多い。
    しかし、ごく一部でしょう?

    公立にははずれの教員が多いから、多くの方が私立に流れるのではないでしょうか。
    無料の公立を避けてわざわざ有料の私立に行かせるのは、やはり私立の方が優れている点が多いからでしょう?

    でも、まてよ。
    選ばれた子供だけを教える私立
    生徒を選べない公立

    公立の先生の方が大変かな?
    私立小中の先生は、授業中に奇声を発したり暴れたりする生徒の世話をする必要はなく、授業に専念できますね。
    働く気がなく生活保護を受けている親や、教育に関心のない親を相手にする必要もない。
    私立の先生は、やりがいがあるから、さらに熱心になれる。
    公立の先生は、やる気を失ってしまうのかな?

    >公立のシステムが疲弊しているのは確かです。改めないといけないし

    こっちの方が問題かな
    私立の先生は、しっかりしないと生徒が集まらず経営が成り立たないから必然的に努力する 民間企業はみなそうだよね
    公立の先生は、そもそもやりがいを感じているのかな?社会主義国の工業がだめになったのと似ているな。

    公立の先生と私立の先生、どちらが優秀、というより、どちらがやりがいがあるか。
    私立の方がやりがいがありそう。
    つまり、教員になった時は公立も私立もイーブンだけど、公立は教員をダメにするようなシステムになってないるのではないかな。

  3. 【1865416】 投稿者: 阪神優勝!  (ID:mpYUTOUViBk) 投稿日時:2010年 09月 28日 18:32

    私の書き込みの「スバラシ授業」は、
    「素晴らしい授業」が正しいです。失礼しました。

  4. 【1865460】 投稿者: カルビ  (ID:QQtKNraBTn6) 投稿日時:2010年 09月 28日 19:02

    道徳を勉強しなければならないのは誰でしょう。

  5. 【1865525】 投稿者: だめだ、こりゃ  (ID:Q1QJPyZAmAA) 投稿日時:2010年 09月 28日 20:04

    そうですね、地方人さんの仰る通り。

    >つまり、教員になった時は公立も私立もイーブンだけど、公立は教員をダメにするようなシステムになってないるのではないかな。

    これに尽きるんじゃあないですか?皆様もそう言っているんだと思いますがねえ。

  6. 【1865766】 投稿者: 公立の性格上仕方ない  (ID:NCx7NYCO67Y) 投稿日時:2010年 09月 28日 23:52

    >最上位層の教員は公立に居られる

    最上位層=保護者からみた優秀な教員ではないですよ。
    教育委員会や校長になる教員は管理者として優秀ですが、
    必ずしも教える技術に長けているとはいえませんね。

    また公立学校はそこに勤務する教員の質に大きく左右されます。(生徒もですが)
    小学校なら最長7年スパンで基本異動するので、いい学校だったのがトンでも学校に…
    てのもいっぱいありますね。悪貨は…の典型ですよほんと。

    そもそも、教える技術とか生徒との対話能力とか、社会人としての常識とか
    そういう視点とかで採用試験してないから。(一次)
    ペーパーテスト上位で対人関係に劣る教員はまず、つまづく。

    でも、公立学校の教員って、小学校だとほぼ国立大の教育学部か地方教育大でしょ。
    一般的にみてすごく優秀だといえるのかなあ。

  7. 【1865806】 投稿者: 阪神優勝!  (ID:mpYUTOUViBk) 投稿日時:2010年 09月 29日 00:40

    公立学校の弱点については、私も上でそれを述べられた方と同じ感想を持っています。
    ただ、これは地域と密着し過ぎることを敢えて避けているからだそうですよ。
    密着は良いことですが、行過ぎると癒着になりかねないので異動するわけです。
    銀行が不正融資や不適切な融資を避けるために店舗間で転勤させるのと一緒です。
     
    それから公立学校の教員採用試験は、一次試験から面接をするところが
    おそらく過半数に達していると思います。
    また、「最上位層=保護者にとっての・・・」への否定についてですが、
    これについても多くの自治体が、採用試験での面接試験において
    PTA関係者(もちろん正確にいうとPTA経験者で
    当該試験の際に利害関係のある児童・生徒が居ない方々)にも
    面接官になってもらうという方式を導入しておられます。
    静岡県などは導入が早かった自治体の例ですね。
    そして校長・教頭や教育委員会にも様々なタイプの人が居ますから、
    一概に「彼らは管理職に向いていても教える能力は疑問」という
    疑念を持つのは少し短絡的な考えだと思います。
    そのように言ってしまえば、かなりの私立学校の校長や教頭が
    公立学校や教育委員会からスカウトされている事実を
    どのように説明すればよいのでしょうか。

    さらに、「小学校の教員は・・・」の件ですが、
    実際には私立大学出身者も多くいます。
    そして教員養成課程を持っている大学(教育大学、教育学部、
    そして私学の様々な文理系学部)の学生は、
    教職に対する情熱が半端ではありません。
    しかも一部の大学では附属学校だけではなく、
    公立学校(もちろん問題校を含む)やエデュママが大好きな
    私立学校にも出掛けて授業見学や討論や反省会を繰り返しています。
    そこで彼らは、公立と私立の長短所をシッカリ学んでいます。
    そういう意味では、彼らは旧帝国大学の学生よりも
    義務教育教員に適しています。入学時の難易度からしても、
    ほぼ全員が何らかの苦手科目を持っていますから、
    出来ない子どもたちの気持ちが本当に良く分かるのです。
     
    ご存じない方は驚かれるかもしれませんが、
    東京大学や京都大学を卒業しても小学校教員になりたくて
    教育大学や教育学部で単位履修生として勉強したり、
    私立大学の教職に関わる通信教育課程で小学校免許を
    懸命になって取得される努力家も珍しくありません。

    だから、出身大学のレッテルだけで教員を評価するのは
    かなり危険な所作であるといえます。

    ★追伸★
    今晩、阪神、負けました。来年ですね(笑)

  8. 【1866285】 投稿者: 組織的なもの  (ID:TWp3DsN7Ztg) 投稿日時:2010年 09月 29日 13:49

    素晴らしい先生に出会えたことが数少ないですが、あります。
    しかし、その先生方が個人的に抱かれている思想などは、やはり上の組織に管理されて、押しつぶされ、先生自身の考えでは自由に身動きが取れないのでは?と思います。
    そして、その上の組織の目的とは、日本の子どもたちを、日本の将来を多方面で担う人間として立派に育成することには、全くないように感じます。内部事情は外野にはわかりませんが、結果論からして、そう言えます。

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