認知症になりたくなくて｜掲示板スレッド

ちょっと長いです。
父のアルツハイマーの推移を書きました。
興味のある方のみ、お読みください。

私の実父は、７８歳でアルツハイマー型の認知症と診断されました。
その4年くらい前から「あれ？おかしいな？」ということが、
年に2〜3度ありました。いつもの待ち合わせができなかったり、勘違いしたり。
「どうしたの？」と聞くと、それはもっともらしい理由を述べるので、
おかしいなと思いつつ、わかりませんでした。

これはおかしいと感じたのが、77歳の時にプールで転倒し胸を打ち、
救急車で運ばれた時です。3日ほど入院し、胸にたまった水を抜いて
痛い思いをしたのに、1ヶ月後に「そんなことあったかな？」
脳ドックに連れて行きました。
で、診断が下りました。
画像診断では認知症と言われましたが、ペーパー試験はなんと満点で、
ごく普通の同年齢の老人よりずっと高得点でした。

あとでわかったのですが、診断が下る3年くらい前から、
資産の整理始めていました。株を売り、土地も売り、
とにかくわかりやすいように整理始めていました。
証券会社の人に後で聞くと、「物忘れがひどくなってきて、このままでは
運用できなくなるだろうから、全部まとめて単純にしておきたい」と言っていたようです。自覚症状はあったわけです。確定申告も何度も書き直した書類がたくさんでてきました。

78歳から82歳までは、実家で母が面倒をみて、その間私もあししげく実家に通いました。散歩の時などいろいろな話をしました。
「ねえ、いろんなことを忘れるようになったね」
「そうだな。よく忘れるよ」
「どんな気持ち？」
「そろそろ迷惑かけないうちにころりと逝かないかななんて思うなあ」
「お薬きちんと飲もうね」
「飲んで治るもんでのないしなあ」
こんな会話ができていました。

認知症が中期（８２〜８５歳くらい）にかかると、もう自分が忘れるということがわからなくなりました。
この頃が一番大変でした。
つじつまをあわせるために嘘が多くなり、人のせいにし、おもったようにならないと機嫌が悪くなり・・・。5分ごとに時間を聞き、夜中の徘徊もでてきました。
お金を返して欲しいという妄想もでてきて本当に困りました。感情の起伏が激しきなり、おおむね機嫌のいい人だったのですが、怒り出すと本当に怖かったです。
夜の睡眠がとれなくなって母が倒れ、施設に夫婦で入りました。このころ、自分の妻のことも母親と認識し、娘の私は自分の姉になっていました。本人も不安で辛かったのではないかと思います。

現在、認知症後期。８９歳。
簡単な会話はできますが、記憶は全くできません。
もともと学力の高い人だったので、漢字の読み書き、簡単な計算、パズルなどは得意です。トイレはもう無理。食事は自力で。完全に4歳くらいの子供のようです。
私も母ももうだれかはわかりませんが、会いに行くとうれしそうににこにこしています。
　同じような認知症のお年寄りをホームでたくさん見ますが、
ずっと怒鳴っている人や泣いてばかりの人や、同じ台詞を繰り返している人、
石のように動かない人など、本当にいろいろです。父のように計算ドリルに熱中し、にこにこしている認知症の老人は少ないです。

このまま元気で90歳代に入り、認知症終期にはいると、たぶん、無表情になり、自分で食べなくなり、本当に生きる屍となるのでしょうね。つらい病気です。本人はわかりませんから、もう、楽なのでしょうが、まわりの家族はほんとにつらい。

大好きな父にもう一度名前を呼んでもらいたいです。

うちの父はこんなかんじです。
ちなみに、78歳まで開業医をしており、ドイツ語と英語を学び、
友人とずっと山歩きをし海外旅行も楽しみ、血圧や糖の管理もきちんとできていました。認知症を防げたとは、私には思えません。

昨日、桜が満開できれいだったので寝たきり、発語ほとんどなし、食事ができず、鼻からチューブ入れて栄養補給の患者さんを車いすに乗せて散歩に行きました。
普段からオムツ交換とか、お風呂とかケアする際の会話は一方通行、こちらこら声かけのみです。

「○○さん、桜がきれいですね」
「・・・・・」
「外に出るの、久しぶりかな？」
「・・・・・」
「○○さん、寒くないですか？」
「うん、寒くないよ」
「！」

臨床現場では色々な嬉しいことや、せつないことがあります。
私の父は肺炎で入院し、あっという間に２週間後に72歳で亡くなりました。
後悔だけが残りましたし、人一倍健康に気をつけていたのになぜ？と、現実を受け入れるのに時間がかかりました。

色々な最期があり、一人として同じ看取りはないのだなあ、と思います。

⬆悲しい病気さまのお父様がもう一度、貴方の名前を呼んでくださる気がしてなりません。

私の質問に答えてくださった方々、ありがとうございます。
悲しい病気様のレスを拝見し、病気の経過を知り、ありがたいとともに、とてもとても辛くなりました。でも、受け入れてやってかなければならない、その精神的な強さを尊敬いたします。
認知症病院スタッフの方も崇高なお仕事だと感じました。
人が年を取っていくのって本当に本人も周囲も大変なことだと実感しました。

認知症の進行を止める薬や療法が、一日でも早くできることを願ってやみません。

βアミロイド たんぱくを分解する酵素を持ってない人が認知症になる確率が高いので、血液検査してもしそうなら、早めにアリセプトを飲むといいんじゃないですか？
症状出てないと保険が効くとも思えないけど

睡眠時間は人よりも長いです。昼寝もします。疲れや嫌なことは寝て消化するタイプです。
とありますが、寝るよりは、体を動かしたり、ピアノなどで指先を動かしたりした方がよいような気がするのですが・・・
まあ、認知症が数年か数か月先延ばしになる程度でしょうが。
私も、ピンピンころりで、家族に泣いてもらえる最後が理想です。

73の母がアミロイドーシスです。
たんぱく質の分解ができない病気です。
薬の飲み忘れも多いです。
元々、内向的で友達もいなく家でこもっています。
96の祖母は認知症で施設にいます。祖母が認知症になったのは熱中症で倒れたせい。倒れる前日まで普通だったと認知症である事を母は中々認めませんでした。この時、祖母は91でした。
毎日、施設で日記を書いていますが、書いたことを忘れています、その場で。
祖母、母、私
一族みんな認知症になりそうです。
祖母は祖父の年金と資産で余裕の施設生活できます。
母は年金生活と貯金でなんとか。
私は安楽死したいです、認知症で迷惑かけるなら

高度成長期に生まれ育った人は、現在８０～９０代の人よりも長生きしない
可能性が高いのでは？
現に、芸能人や著名人でも最近４～６０代で亡くなる人が多いようですし。

私自身は５０代半ばですが、７０代で旅立てれば良いかな、と思っています。
もちろん病気（特に認知症発症を誘発するような糖尿病）は嫌なので、日々の
食事には気を配り、筋トレなども行っています。

中々人生思い通りには行きませんが、人に迷惑を掛ける事だけは御免です。
自分の認知症に気付く時が来たら・・・迷惑を掛けない手段を講じる
かも知れません。

もう一度、名前を呼んでくれるような気がすると書いてくださった方、励ましてくださった方、ありがとうございます。

この日曜日、急に父に会いたくなり、ホームに遊びに行ってました。
母の居室にケーキを持っていき、父をケアルームから連れてきて、
3人でケーキを食べました。
「パパ、いちご好きだったよね」
「そうだったかな？」
「美味しい？」
「いちご、もうひとつほしいなあ」
「じゃ、○子のぶん、あげるよ」
にこにこ・・・・いちごをとる
「あ、パパ、お礼を言わないと！○子ありがとって言って」
「○子ありがと」
「どういたしまして、で・・・私はだれかわかる？」
「う〜〜〜ん？」にこにことごまかす

一応、呼んでくれたのかな？

予防のためにアリセプトを飲むというのは、あまりされていないのではないかなと思います。アリセプトも合う合わないがあり、人によっては攻撃性が高くなることもあり、なかなか難しいお薬のように聞いています。

ひとつ書き忘れました。
うちの父の症状は、とてもゆっくりしているようです。
同じような時期に発症した友人たちのおやごさんは、
もう、みなさん、とうに「生きる屍」状態になり、亡くなってしまっています。
診断を受けてから11年たって、まだ簡単な計算も漢字も読め、自分でご飯を
こぼさずに食べられる父は、かなり良い状態が長く続いている方だと思います。