「この世界の片隅に」｜掲示板スレッド

これについては、演出家が戦時中や戦前に大人だった人達との交流が無い世代で(つまりは外国のように他人事)、説明するにはワンクッションいると考えたからだろうと思っています。

私のようなアラフィフ、明治生まれの祖父母と同居、地方出身で空気感を覚えてる世代からは、邪魔なシーンとしか思えないですけどね。

余談ですが、古い日本家屋の不便さ凍るような寒さ、親戚近所の目の窮屈さ、体罰やDVの横行、路上を埋めてたゴミ、都会の駅の地下道にたむろってた浮浪者(あの中には戦災孤児のなれの果ても多かったんじゃないだろうか)…、そういう昭和のおどろおどろしいところ、若い演出家には描けないんでしょうね。

二階堂ふみさんって、いろいろなドラマに出るたびに違う人に見える奇特な女優さんだと思います。西郷どんのときも最初、誰だか分かりませんでした。
まだ23歳とは思えない演技力。

リアリティがないというのは、仕方ないかなあと思います。
それを言い始めたら、お姑さんだけじゃなく、全員すっぴんにしないといけないし、皆が着ている服にしても、洗濯機のない時代にあんなにきれいなはずないとか、遊女街もそれらしくないとか、キリがなくなるでしょう。

たしかにあの姑さまの美しさには違和感があります。

すっぴんにする必要はありません。
老け顔メークはどんなしわくちゃでも造れます。
だからあのドラマ製作者の意図かと思います。

あるいは現実感のなさが、今後の展開での悲惨さを強調する効果を持つのでしょうか。

原作が漫画なので姑が白髪でシミシワだらけのヨボヨボというイメージはありませんでした。
白黒のイメージなので伊藤蘭さんの姑姿には私は違和感を覚えませんでした。

現代バージョンが付け加えられているところをみると、なるほど若い製作者が若い人に向けたドラマ仕立てなのかもしれませんね。

確かにドラマが昭和20年になっているとも思えないくらいのリアリティのなさで進んでしまっていて、一家も相変わらずほのぼのとしていて、市街地爆撃も唐突な感じが否めません。

姑は50才くらいの設定だと思っていました。

ずずが18才。
周作が22才。
姉の径子の年齢が分かりませんが、仮に28才くらい？
として、母親が50才なら、ごく普通では？

ちなみに伊藤蘭さんは63才ですよ…

>シミ、シワ、白髪…どこ行った？昭和40年代位までは、50代はもう見た目老女だよ。白髪染めが普通になったのも薬品が向上した平成になってから。

と書いた通りです。
なるほど50歳かもしれませんが、いずれにせよ当時の50歳は老女ですよ。
戦前は、平均寿命がそれくらいでしたからね。

私の知人に80代でも白髪が殆ど無い人もいますから、白髪無しお肌すべすべの(ランちゃんの様な)50代〜60代のお姑さんがいてもリアリティが無いとは思わなかったです。
それにしてもこのドラマは原作にほぼ忠実に作られていて、しかも配役が良いですね。
原作には登場しない近所の刈谷サチコのちょっとコミカルな演技も良いですね。

周産期死亡率が高かった為に低くなっています。老人たちが早死にしていたわけではない。昔は赤ちゃんがよく死んでいたのです。

蘭ちゃん特に違和感も感じません。

というか、どの俳優さんもすごくいいですよね。そう、幸子も初めは意地悪なご近所さんがいて嫌だなと思ったけどキャラがよくてしかも打ち解けて今は仲良しだし、尾野真千の小姑も言葉はきついけど本当は優しくて、よかったです。すずさんが一生懸命やって来たからこそだと思いますが、いじめられるシチュエーションじゃなくてよかった。戦争で人が死ぬだけでも辛いのにいじめにもあうなんて見てられないですから。

このドラマ、毎週毎週大事に大事に見ています。すずちゃんが可愛くて、周作さんが素敵すぎて、はるみちゃんが可愛い、、、。ずーっとこのまま、すずさんの毎日を眺めていたい。原爆なんて落ちないまま。そんな大切なドラマです。