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【4394984】ハウスメーカー競合

投稿者: 教えてください   (ID:koi.mvvGTII) 投稿日時:2017年 01月 12日 17:23

土地から購入し、ハウスメーカーで新築する予定です。
現在前向きに検討している土地があり、1社で設計見積もりをお願いしています。
ただ設計、価格次第では、その会社と契約を断念する可能性もあり、
他にも気に入っている会社にもお願いしたいと思っています。
ハウスメーカーで新築する場合、競合前提で複数の会社におおまかな設計と見積もりをしてもらうのが普通でしょうか?
また他の土地でも設計見積もりを出してもらうことも可能でしょうか?

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  1. 【4426394】 投稿者: 断熱  (ID:R2e5WHhPsfk) 投稿日時:2017年 02月 01日 14:39

    日本は「住まいは夏をもって旨とす」とよく言われる様に、高温多湿な夏の環境をどう凌ぐかという一点で家造りが考えられて来た経緯があります(山間部の民家等はまた別ですが、それでも遮熱と風通しを大事にして来たとは感じます)。断熱が注目される様になってきたのは、2000年頃、次世代省エネ基準が発表され、公庫融資の条件となった頃くらいです。それ以前は断熱も不十分で、窓ガラス等もシングルガラスが一般的でした。これが、「夏灼熱、冬極寒」の住まいでしょう。

    住まいの断熱はとても重要で、冬だけの問題ではなく、夏場も僅かな冷房で涼しく暮らす事が出来、かつ、光熱費も抑えることが出来経済的です。建物そのものの断熱性能を高めるのに要する費用も、高額な設備機器による投資より、遥かに安上がりなものです。ランニングコストを加味した場合、多くの住まいが適正に断熱されている場合、費用対効果は設備機器のグレードより遥かに高いものになることが明らかになっています。

    では、如何に断熱性能の高い住まいとするかは、新築と中古の改修では大きく様相が異なります。

    新築では、お金をかければ掛ける程、断熱性能を高めることが出来、建物の周辺環境や立地次第では、ZEH(建物のエネルギー収支がゼロの住宅)も個人が支払い可能な建設コストでの実現が可能に近づいてきました。大きく分けて、建物からの熱損失を少なくするために、建物を適切に断熱することと、再生可能なエネルギーを住まいに利用することの両方で、こうした住まいは成り立っています。

    建物の熱損失について考えると、一般住宅の場合、外壁の概ね2割以上は窓から成り立っています。壁をいくら断熱しても、窓と壁では熱の通り易さでは3倍程度の開きがありますので、窓を二重ガラスにするのは当然のこととして、三重ないし、Low-eガラス等にします。また、窓枠の材質がアルミの場合、ガラス部分からの熱の逃げより、枠からの熱の逃げが非常に大きなものとなりますので、樹脂サッシュないし木製サッシュが主流になりつつあります。現在最も性能の高い三重ガラス+木製サッシュは壁部分とほぼ同じ熱貫入率ですので、極端な話、温室の様な建物を作ってしまっても、断熱性そのものは変わりません。

    続いて軽視され易いのは、屋根および床の断熱です。特に屋根は、夏期には80℃近く迄表面温度が上がりますので、壁の2倍程度の断熱が必須ですが、これは現行の基準でも不十分です。高性能グラスウールの厚みの比較で、壁は120mm程度、屋根は160mm程度で施工されることが多いですが、これでは明らかに不足しています。基礎も同様で、床下を100mm程度の断熱が多いですが、これももう少し断熱材を多くしたいところです。

    壁面に関しては、充填断熱の場合、柱に該当する部分は断熱材が充填できませんから、熱の逃げ道になります。そこで、高性能な断熱ボード等を外張りにし、充填断熱と外張り断熱を併用すことで、断熱性を高める工夫が為されています。

    以上の様な取り組みで、特別な冷暖房の機器を用いなくても、各部屋の温度ムラが少なく過ごし易い(冷暖房費も少なくて済む)住まいが作れると思います。単純に断熱性能が3〜4割向上しますので、光熱費も概ね同じ分抑えることが可能ではないかと思います。一戸建住宅の年間エネルギー消費量は熱源にもよりますが、4人家族、電気+ガスの場合、概ね30万円前後かかっていることも珍しくありません(エネルギー価格は年々上昇傾向であることと等とも合わせると)、4割削減すると、毎年12万円の節約になります。概ね30年を一先ずの供用期間を考えた場合、400万円程度の追加予算で、どこ迄出来るかを考えてみるのは、かなり効果の高いことになります。また、こうした住まいを建てることが、関連資材の普及や低価格化を後押しすることにも繋がります。

    設備に目を奪われ勝ちですが、設備機器の耐用年数は概ね10年ですので、建物の窓、屋根、外壁、床の断熱をきちんと行うということが、最も費用対効果が高く、後々改修の難しい場所というお話でした。

    長くなりましたので、また覗いてみて、追加で御質問があれば、設備機器の事・改修の場合の考え方等に関しても情報提供してみますね。

  2. 【4426489】 投稿者: 夏灼熱冬極寒ではないけれど  (ID:ymlXpP90SQs) 投稿日時:2017年 02月 01日 16:07

    断熱性の高い家なので夏灼熱冬極寒ではないですが全室床暖にしたので夏の暑い日が何日も続いたお盆開け頃、床暖の水が熱を持つのか床が暖かく冷房をかけないと家中温室のようになります。

  3. 【4426520】 投稿者: それは俗に言うオーバーヒートです  (ID:R2e5WHhPsfk) 投稿日時:2017年 02月 01日 16:31

    主室以外は電気でいいと思います。使用頻度が少ないお部屋は立ち上がりに時間を要さない電気の方が向いているし、家全体の断熱が高い場合、そうした余剰の熱量も家全体を暖めるのには有効なので、、、

    高断熱化した場合、暖まり過ぎた、あるいは、冷えすぎた住まいを快適な温度に戻すには余計なエネルギーが必要になってしまう場合も多いです。長期の外出の際には、窓の外の雨戸を締める、ブラインドをする。夏場の日射の影響を受けづらい様、窓上ないし屋根に丁度よい角度の庇を設ける、、、等、建物の仕様に応じたもう一手間がとても大事になってきます。

    また、建物の蓄熱性も大事になってきます(今回の床暖の例で言えば床暖パネルの蓄熱性の高さが不快さの原因ですが)。よくやる方法としては、基礎を外断熱にして、室外からの吸気や排気を一端床下を介して排気・吸気する流路を取ることがあります。

    こうすることで、基礎のコンクリートの熱容量を活かし、高温(ないし低温)すぎる外気の温度を下げて室内に取り入れたり、室内の冷気(や暖気)の熱量を基礎に吸わせてから、排気することで、熱量のロスをコントロールします。排気側吸気側のどちらでこの方法を使うのかが良いのかは、立地によりますが、蓄熱を活用することで、オーバーヒートになりづらい住まいを作ることは十分可能ですし、基礎断熱+送風機程度の追加出費です。

  4. 【4426702】 投稿者: 教えてください  (ID:koi.mvvGTII) 投稿日時:2017年 02月 01日 18:58

    >壁をいくら断熱しても、窓と壁では熱の通り易さでは3倍程度の開きがありますので、窓を二重ガラスにするのは当然のこととして、三重ないし、Low-eガラス等にします。また、窓枠の材質がアルミの場合、ガラス部分からの熱の逃げより、枠からの熱の逃げが非常に大きなものとなりますので、樹脂サッシュないし木製サッシュが主流になりつつあります。

    大変勉強になります。
    素人なのでどうしても外観デザインやフローリングの色ばかりに目がいってしまいます。家を建てる際には、設計士さんにこの辺を確認してみようと思います。
    現在の家は、南向きの庇が少なく、窓側にいると暑い。
    少し費用はかかっても、庇を深めに作ると高熱費も抑えられそうですね。
    ところで屋根材はスレートと瓦どちらが断熱効果が高いのでしょうか?

  5. 【4426870】 投稿者: 断熱性  (ID:R2e5WHhPsfk) 投稿日時:2017年 02月 01日 20:43

    スレートより瓦の方が断熱性は高いですが、建物の断熱というのは、屋根なり壁なりに使われている材料の厚みや空気層も含めて算出しますので、例えば金属屋根などのどう考えても断熱性に乏しい材料を使う場合、室内側に空気層をもうけてから断熱材を多めにし、かつ、空気層の部分を外気とつなげて小屋裏換気を行う等してこもった熱気は外に出してしまう方法等があります。

    南面開口(窓)の庇は後付けできる深さ25cm程度のものもあります。真夏の南中高度は直角に近いため、こうしたものでも、かなり日射の遮蔽効果はあります。

    要するに断熱だけが重要なのではなく、遮熱や排熱(換気)も大事だということですね。

  6. 【4427135】 投稿者: 情報収集  (ID:Vn5mp88plNQ) 投稿日時:2017年 02月 01日 23:25

    >「住まいは夏をもって旨とす」
    プラン二ング中に知り、急きょ庇を付けてもらうことにしました。
    冬場は、セルロースファイバーの断熱材とLOW-eペアガラス、無垢床で
    日中はエアコンを切って過ごす日もあります。

    屋根材は瓦希望でしたが、上が重いと耐震性が低くなるそうでスレートにしました。
    同じメーカーの同種類のスレートでも濃い色より白に近い色の方が
    遮熱性も若干良いようです。メーカーの製品スペックで確認できますよ。

    断熱材は、きちんと充填されていないと効果減になります。
    素人では分からないので、第3者監理の業者にチェックをお願いしました。
    基礎工事から内壁ができるまで数回チェックしてもらいましたが、
    手抜き工事を見つけてもらったり、工務店へやり直し指示を何度も出してもらったり、
    工事中の心配なことをその都度教えもらえたりと、費用は25万円ほどでしたが、
    それ以上の効果があったと満足しています。

    プラン二ング中は選択の連続で疲れますが、計画通りの家が建ってこそです。
    着工後も気を抜かず、頑張ってくださいね!

  7. 【4427187】 投稿者: 教えてください  (ID:koi.mvvGTII) 投稿日時:2017年 02月 02日 00:00

    >要するに断熱だけが重要なのではなく、遮熱や排熱(換気)も大事だということですね。
    ありがとうございます。
    瓦でもスレートでも断熱材が大事ということですね。
    今の家は24時間換気といって、手動で通気口のような物を開閉できる換気口が各部屋についています。
    これって換気と言いながら、結構外の熱風や冷たい風が入ってくるのではと、ほとんど閉めていますが、これは安い方の換気でしょうか?

    >セルロースファイバーの断熱材とLOW-eペアガラス、無垢床で
    日中はエアコンを切って過ごす日もあります。

    断熱材のどれが本当に良くて、何ミリ入っているかなんてチェックできないとおもうのですが、

    >素人では分からないので、第3者監理の業者にチェックをお願いしました。
    着工後も気を抜かず、頑張ってくださいね!

    なるほど。
    専門業者の方に依託という方法があるのですね。
    一度調べてみます。
    ブログを読んでいると、設計段階で決めたサッシの色やサイズが違うとか、
    壁紙や仕上げが微妙に雑(剥がれている)等を指摘した云々との記載がありますが、ハウスメーカーや設計士がチェックして引き渡してくれるものと思っていましたが、そうでもないのでしょうか?

  8. 【4427212】 投稿者: 換気と断熱  (ID:R2e5WHhPsfk) 投稿日時:2017年 02月 02日 00:28

    24時間換気は法令で義務づけられているもので、特殊な設備ではありません。

    具体的には、室内の空気(主に居室といって、居間や寝室です)を使用される建材に含まれる有機溶剤の等級に従って一定の回数入れ替えられる様に、吸気口や換気扇を設けます。

    多くの場合は専用の換気扇を設けるのではなく、トイレや浴室周りの換気扇側から排気(稀にレンジフードを弱めに常時運転することで24時間換気対応とした製品を使うこともあります)し、給気の為に各部屋に小さめの給気口を設ける場合が多いです。

    北国の場合は、特に冬場の外気温が低いため、給気口に全熱交換器をとりつけ、外気を少し暖めて取り入れたり、室内の空気の熱を取り除いてから排気したりして暖気を逃がさない工夫をすることもありますが、関東以南ではそうしたことを行うのは稀だと思いますし、冬場で内外気温差が40℃近くある環境と、せいぜい20℃の環境で、そこまでする必要があるか?という気持ちもします。

    換気経路を工夫して、冷気がすきま風の様に感じられないところに給気口を取り付けてもらうのが一番ではないでしょうか?

    全館空調の場合は、空調機の温風ないし冷風に直接外気を混ぜて室内に供給し、排気口から必要な換気量の分だけ排気するシステムを組む場合もあります。使う機器の能力、形式は異なりますが、これがオフィスビル等と同じ方法です。しかし、設備機器は概ね10年程度がライフサイクルですし、機器本体で見た場合のCOP(熱効率と考えて構いません)は家電の方が圧倒的に優れていますので、お部屋の天井がものすごく高いとか、30帖を超える様なワンルームがある様な場合を除いては私自身はオーバースペックだと思います。排気量の大きなアメ車みたいなものですね。

    断熱については、材種による性能は変わりません。求める熱貫率に応じ断熱の厚みを確保すること、気密工法や通気工法を併用し、断熱材が適切に施工されることが最も大事です。代表的な指標として、C値というのがありますので、床、壁、屋根、基礎周り、そして窓を含め、使用面積に即して、お住まいのC値を算出していただくのが最も適切な建物の断熱性の指標となります。関東付近では、C値1.4〜1.2くらいの住宅も増えてきましたが,これをC値0.8程度とすると、数字が減る分だけ建物の室内温度を維持する為の熱損失が減ります(熱損失係数といいます)。非常に大雑把な比較で言えば、C値1.4の住まいはC値0.8の住宅の2倍弱の熱損失があるということです(1.4/0.8=1.75ですので約二倍)。

    一般の方には材料が如何にすぐれているかを述べた方が訴求効果があるので、各社いろんな宣伝文句がありますが、断熱性に限って言えばC値で比較するのがもっとも単純かつごまかしのきかない指標です。

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