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投稿者: ゆばーば (ID:x76/4wOqEv2) 投稿日時:2016年 06月 07日 06:33
東大卒なのが高学歴なのはわかりますが、東大院卒って高学歴なんですか? 院はそんなに難しくないんですよね?
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【4500979】 投稿者: 高校の進路相談担当者は大正生まれ? (ID:xPDvStPDr7E) 投稿日時:2017年 03月 18日 12:34
>>高校の進路相談では、卒業生の方にそのジャンルで女性で教授になっている人は日本ではまだいないこと、結婚、出産といったライフステージについても考えておけ、といったご助言も頂いたそうです。
ここについてだけ、コメント。
お嬢さんが在学中の高校の卒業生に限らなければ、女性の歴史学者で大学教授になっている方は、すでにおられます。
1)脇田晴子氏(故人)
日本中世史。経済・社会史が専門。滋賀県立大学名誉教授。神戸大文学部→京大院卒。
2)北原糸子氏
日本近世・近代史。災害史が専門(東日本大震災の起こるずっと前から、安政大地震や三陸津波の研究をしておられました)。立命館大学教授。津田塾大英文科→東京教育大院卒。
3)武田佐知子氏
日本の古代史。服装史。身分による服装の違いを研究。大阪大学教授→追手門大学教授。早稲田大学文学部→都立大院卒。
4)加藤陽子氏
日本の近現代史。政治史。太平洋戦争を研究。高校生向けの講義や本もありますね。東大教授。東大文学部→東大院卒。
北原先生の津田塾英文科卒というのには驚かれるかもしれませんが、当時、いろんな分野の女性エリートを輩出した津田塾大学らしいと言えるかも。また、学部時代にはリベラルアーツ志向の教育(若い間は狭い専門に特化しない)を受けた方が、その後、研究者になるというのもよくある話です。
とにかく、本気で研究者をめざすためには、大学院(どこの大学というより、どの研究室のどの先生)が勝負です。それまでは、なんでも、好奇心旺盛に知を楽しんでください。
それから。
高校生のお嬢さんに、結婚・出産についてよく考えておけとはどういうことでしょうか。男子高校生にも、そんなことを言うのでしょうか。発言の意図がよくわかりませんが、上記の4人とも既婚者であり、いずれもお子さんがいらっしゃるはずですよ。 -
【4501034】 投稿者: 高校の進路相談担当者は大正生まれ? (ID:xPDvStPDr7E) 投稿日時:2017年 03月 18日 13:09
すぐ上の書き込みは、小市民様に向けてのものです。
なお、1)~4)の女性歴史学者は、たまたま今思いついた例です。女性教授が4人しかいらっしゃらないという意味ではありません。
阪大にも古代ギリシャ史の女性教員がいたはず。東大にも同じ日本史分野で加藤先生以外にも女性教員がいたはず(つまり、東大は日本史の分野ですでに複数の女性教員がいます。)
私も、高校生時代、ある大学教員の著書(啓蒙書やエッセイ)を読んで、その方のおられる大学を志望したことがありますが、後に、実物にあってひどく失望したことがあります。
人への憧れが学問への意欲につながるのはとてもすばらしいと思いますが、その研究者に対する評価など、本気で勉強したら、そのあといくらでもひっくりかえりますよ。
大学院の進学先は、論文や学術書を読めるようになってから決めればいいことであり、在学している学部から外へ出たっていいんです。内部進学であろうと外部であろうと、勉強しなくては合格しないのは同じなんですから。
あくまで大事なのは、大学名よりも指導教官や共同研究する仲間がいいかどうか(相性も含めて)です。大学院在学中に、指導教官の異動があり、別の大学に編入することさえありますよ。(けっこう大変です。編入がうまくいかなくて、入学からやり直した人すらいます。) -
【4501089】 投稿者: 不生産的労働者 (ID:BxxuhxAMb7o) 投稿日時:2017年 03月 18日 13:51
> 小市民 (ID:ZaMQLoX6.Jg) さん
以下は、大分以前に私宛に頂いたある先生からのメールである。
文系ゆえ、ご参考になればと。
記
今後、研究者としての生活を考えているのであれば、前のメールで書きましたどちらの方向に進むにせよ、いい修士論文を書いておかなければ、道は開きません。
2年で不十分な修士論文を書き上げるか、3年かかって十分な論文を書くか、今後つきまとう評価の対象は、かかった時間ではなくて、論文内容です。このことは覚えておいて下さい。
また、私の大学院終了時代とは異なって、今は博士号を持っていないと就職は難しいことから、博士論文に繋がるような修士論文を書くのが望ましいのではと思います。 -
【4501149】 投稿者: OB (ID:RrIms.5CWpk) 投稿日時:2017年 03月 18日 14:36
>高校生のお嬢さんに、結婚・出産についてよく考えておけとはどういうことでしょうか。男子高校生にも、そんなことを言うのでしょうか。
昭和生まれです。
最近職場に入った子に聞いたことがありますが、女子進学校では、女性は結婚・出産といったライフイベントがある中で続けやすい仕事を考える、といった指導があったようです。
それを聞いて、共学(公立)進学校出身の女子は、女子だけにそんなのあり得ない、と言っていました。
男女共同参画の建前は建前として立派なのですが、本音の世界は、平成の今でも、出産・子育てと仕事の両立は難しい面がかなり残っている。高校時代に建前論だけじゃなくて女性だからこそのハンデもある、という社会の現実も教えるのは無意味ではないと思います。
ただ、結婚、出産があるからどうしろ、と指導されたんでしょうね。定番は、だから女子こそ資格、医学部、という結論なのですが。学者の世界は、サラリーマンと比べれば、女性に向いている方だとは思います。 -
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【4502431】 投稿者: 小市民 (ID:QbDyrtrYDS2) 投稿日時:2017年 03月 19日 11:43
スレ違いを案じながら書き込みましたが、これほど多くのご返答をいただき、本当に感謝いたします。最後は本人が何とかするしかないのですが、目指す大学を決めるまでの情報収集や「ここまでしか金は出せない」と申し渡すところまでは親の影響力大と思いますので、現役で行っても博士まで8年、親も定年、老後が現実に…という中で考え倦んでおりました。
ナイショ様 院試の仕組み、詳細に教えて頂きありがとうございます。こちらは東大院のスレですのでそちら方面のお書き込みとは思いますが、大変参考になりました。
不生産的労働者様 研究者(特に文系)としての心構え、心にグッと残るお言葉です。親としても子どもの本気を応援する際の覚悟を問われると改めて認識しました。
高校の進路相談は…様 女性という観点でこんなに実例を挙げご意見下さりありがとうございます。個人特定を恐れボカして書いたのがいけないのですが、実は歴史でなく日本考古学、古墳研究者を目指しているのです。進路相談に乗って下さった高校OBは40代歴史学准教授の方で、考古学界の状況をご存知の範囲で教えて下さり、研究者の道につき「ずっと文献研究か、一度在野で実績を積んで再び戻るかといった分かれ目があり、座学でないなら掘ってナンボなので、女性の場合、修士→博士→大学職など、のどこかに在野現場が入る、そのキャリアパスの途中に結婚、出産(するなら)がタイミングとして割り込んでくる(ので不利、実家や結婚相手の助力が必要、諦めてしまう女性もいる)、また夫婦研究者で遠い大学勤務なら数十年別居結婚といった実例も、四方山話半分に教えて頂いたようです。
歴史学と考古学は全く別物だそうで、私もそこまでマッチョな世界かと驚きましたが、社会の現実として女子学生に自分なりの戦略を考えておくよう言うのは大事かと思います。確かに男子には言いませんよね。阪大研究室には女子も多かったそうですので、これからは変わってくると思いますが…。
またその教授、研究室室で学びたいかという視点、やはり大事ですね。子は特にこの先生というより一般参加可のシンポや講座などを聴講し、言葉を交わすチャンスがあれば色々な先生とお話しし、励まして頂いたと嬉しそうに言います。でも、中高生が古墳研究者になりたいですと言えば、普通そうした先生方は「なりなさい」と仰いますよね。現実はまた別な難しさがあるのも想像に難くありません。かなり裏話でしょうが、高校のOBの方からは「自分の研究テーマと一致しすぎる教授にはつかない方が良い場合もある(研究テーマを持っていかれてしまうケースも)とも聞いたそうです。チーム研究なればこそ、人間的信頼関係は大事ですね。
OB様 指導教授の異動に伴い…のような実例を教えて下さり、ありがとうございます。
院の受け直しとは、大変なことですね。
自分が専門課程に進む頃にはご高齢で退官される先生が出て先生方が大学間で動く可能性だってあるかもしれないし、まあ今は(経済的事情もあるし)のようなことを子も申しております。また、確かに通える範囲にも私立なら古墳研究に強い大学はあるのですが、じゃあそこの学部に入るのか?というと、どうもイメージしにくいようです。
院進学について、他大学だから不利、研究が非効率ということを必要以上に考える必要はないのですね。
子は週末高校参加の研究発表会で発表します。高校生なりに一年近くかけて各大学のデータベースを調べて未熟ながら自分のテーマにアプローチしたのですが、これ以上は実検がないとということ、18歳未満は国会図書館入館不可なので先行研究が見られないことを夏からずっと悔しがっていました。もうこの後は「自分の好きなこと」は忘れ大学受験勉強に集中、です。
研究者を目指すにせよ教養課程での幅広い勉強は大事ですね。好きなものがあるのに親のエゴでまた子に「お預け」を食わせようとしているのだろうか、と密かに悩んだのですが、高校を選ぶ時「上に行けば自分の専門以外を学ぶ機会はなくなるのだから」と、受験科目に特化させない学校を選んだことを思い出しました。
親も子も、自分の身の丈と夢を秤にかけながら、広い視野を失わないようにしたいと思います。
ありがとうございます。 -
【4502444】 投稿者: 小市民 (ID:QbDyrtrYDS2) 投稿日時:2017年 03月 19日 11:49
訂正です。大学院受け直しのケースは、高校の進路相談担当者は…様でしたね。失礼しました。
女子校の女子向け進路相談はある面羨ましいですね。子は共学ですが様々な分野の卒業生が来て話してくれる機会に個別相談に乗って頂いたようです。 -
【4502475】 投稿者: あの (ID:fVnvQpac42c) 投稿日時:2017年 03月 19日 12:07
学部4年、修士2年、博士3年、合計9年かと。
その先も、無収入もありえるけど。 -
【4502527】 投稿者: 小市民 (ID:A1pThSVIels) 投稿日時:2017年 03月 19日 12:34
あの様
>学部4年、修士2年、博士3年、合計9年かと。
あっ。そうですね。失礼しました。
親の定年も刻々と迫ります。
>その先も、無収入もありえるけど。
そうですね。大学などで職、そして食べていける収入を得るのは並大抵ではない、と、伺っております。
じゃあ、今、諦めろ、大学に行くにしても就職に有利な道を考えろ、と言うのか、その辺も親に問われるところなのですよね……。