中3全員で行く語学研修! 英語強化にとどまらない経験を
■目的は生きた英語と異文化交流
文武両道で知られる八王子学園八王子中学校・八王子高等学校(以下、八王子学園)。今回は中学3年生が全員参加する「オーストラリア語学研修」について取り上げます。
近年打ち出している八王子イノベーションとともに、進学実績増進の一端を担うこの研修、引率された吉村昌輝先生に生徒の様子をお聞きしましょう。
- 「オーストラリア研修」の目的をお聞かせください
まず、中学英語学習の集大成として、生きた英語に触れてほしい。もうひとつは、学園モットーである「人格を尊重しよう」「平和を心につちかおう」の観点から異文化を理解し、交流を図ろうというものです。
■自分の考えをはっきり伝えられるようになる
- 生徒の様子をご覧になって、語学研修の手ごたえはいかがですか。
現地の方々が「Hey!」「Hello!」とフレンドリーに声をかけてくれるというのもありますが、生徒たちも初めての人に対しても元気に挨拶ができるようになりますね。自分からコミュニケーションを図れるようになるというのはうれしい成果です。食事、買い物など…、滞在中のアクシデントを解決するには自ら英語を発し、身振り手振りも加えつつ解決せざるを得ませんから、おのずと能動的になりますよ。
- その他、先生が気づかれた成長は何でしょうか。
自分の意見が言えるようになることでしょう。オーストラリアの学校ではアクティブ・ラーニングと改めて言うまでもなく、活発に意見を交わし、NOならNOとスタンスがはっきりしています。その光景に、うちの生徒たちは最初こそ驚きますが、じきに自分の考えを口に出すようになっていきます。これは、異なった価値観を理解し、認め、共有するという、異文化交流の良さではないでしょうか。
■異文化に触れ、アイデンティティと進路を考えるきっかけに
- 食べ物や、風習の違いだけではなく、人とのアプローチも違うことを生徒たちは知るのですね。
はい。違いはその他にもたくさんあります。広大な自然、満天の星空、静寂など、日本、特に東京にはないものがオーストラリアにはあり、その逆もあります。中2で広島、京都、奈良に行っている生徒からすると、オーストラリアは歴史が浅い国に思える。また、日本では水がふんだんに使えるなど、海外に出て初めてわかる日本の良さや、自身のアイディンティへの気づきも研修の副産物です。
- そのような気づきもある語学研修ですが、帰国後もその影響は見られますか。
進路選択のきっかけにもなるようです。オーストラリア研修で海外に魅了され、そこから英語をがんばって勉強し、外国語学部や国際系学部に進路を決めた生徒がいます。研修を通して、もっと英語で話せるようになりたい、英語の必要性を実感して帰って来る生徒は多いですよ。
- 今後の展開はどのようにお考えですか。
2週間弱の旅を終えた生徒たちは、心身ともに大きくなって帰国します。その成長は顕著で、保護者からも本当に行かせて良かったという声を多くいただきます。実際には、中3全員を引率するのは簡単ではありませんが、生徒たちにとって、いかに貴重な体験であるかをこの目で見ているだけに、この研修は今後もぜひ続けていこうと思います。
- 本日はありがとうございました。
★八王子学園八王子中学校・高等学校
●保護者対象説明会
概要ならびに入試要項を説明いたします。
10/13(金) 八王子中学校 10:00~11:30
●八学祭(学園祭)※予約不要
9/23(土) 09:00~15:00
9/24(日) 09:00~15:00