【日本大学高等学校・中学校】体育科の学び
今年度、日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)の訪問記は、実技・芸術科目にスポットを当て、各科目の授業内容と関連施設をご紹介します。
初回は「体育」。体育科の藤原くみ子先生にインタビューします。
■水泳と持久走で心肺機能を高める
――体育の授業では、どのような競技をしますか。
共通の種目は水泳と持久走です。中1から高2まで、1・2学期に水泳を、3学期に持久走をします。
本校の屋内プールは、夏は熱中症を防ぎ、秋冬は寒くならないよう設備管理が行き届いているため、年間を通して泳ぐことができます。
持久走は、例年2月に「こどもの国」で開催するマラソン大会に向けて行います。マラソン大会は、中学生男女と高校生女子が4キロ、高校生男子は6キロ走ります。
中高時代に心肺機能を高めることは発達過程の中でとても大切ですから、全生徒が水泳と持久走をするのはよいことだと思います。
■1競技にじっくり取り組む
――中学生は水泳と持久走のほか、どのような競技をしますか。
中学生は陸上競技やマット運動、ハンドボールやバレーボールなどをします。球技大会前にはドッジボールをすることもありますよ。球技大会のドッジボールはクラス対抗のため、すごく盛り上がります。
ちなみに、球技大会の日には水泳大会も行われ、各クラスから選ばれたメンバ―が泳ぎを競い合います。
――では、高校生はどのような競技をしていますか。
高1は1年を通して、女子はダンスを、男子は柔道か剣道を選択して行います。ダンスは、初期は先生の動きを模倣し、やがてリズムダンスを取り入れ、最終的には創作ダンスをします。創作ダンスは授業で発表の機会が設けられます。
このほか、高1ではマット運動を、高2でサッカーやバレーボールを、高3でバドミントンやバスケットボールなどをします。1競技にじっくり取り組むのが本校の特徴ですね。このため、生徒は取り組んだ競技をしっかりできるようになりますよ。
■マット運動でICT活用
――日大中高では全教科でICTを活用していますが、体育科では、どのように取り入れていますか。
自分の動きやチームの動きを客観的に見て振り返ることに使用したりします。例えば、マット運動では、生徒同士で練習を撮影し、膝が曲がっていないかなど、できている部分とできていない部分を確認して技の習得に役立てています。バレーボールでは、タブレットを用いて対戦記録を残したりします。
――藤原先生は、どのようなことを意識して授業に臨んでいますか。
一番は安全に取り組むことですが、その中で生徒が「挑戦してみよう!」「みんなと一緒に頑張ろう!」「楽しい!」と思えるような授業を目指しています。また、できなかったことができるようになる達成感を味わえるよう努めています。
――体育が苦手な生徒にはどのように接していますか。
体育が得意・苦手な生徒、競技によっては部活動で経験のある生徒がいますから、それぞれのレベルに合わせて声掛けと課題を変えたりもします。例えばバレーボールでトスを教えるとき、意識させるポイントを変えることで、一人ひとりが「この部分はできるようにしよう」と、達成感を得られるようにしています。
――ありがとうございました。
■終わりに
現在、藤原先生が校内を案内する記事が公開中です。体育施設に限らず、コンピューター・ガーデンや図書室なども紹介しているので、併せてご覧ください。
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