eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

全校生徒、英語が得意科目になる 「日本語禁止部屋」

昌平中学校・高等学校(以下、昌平中高)では、グローバル人材の育成の一環として、パワー・イングリッシュ・プロジェクト(PEP)という英語に特化した取り組みを行っています。
そのなかでもユニークなネーミングで興味をひくのが「日本語禁止部屋」。
どのようなものなのか、本間教頭に案内していただきました。

 

教頭:本間一行先生

教頭:本間一行先生

 

質問も、相談も世間話も
日本語禁止なら、英語で話すしかない!

 

エデュ:「日本語禁止部屋」と名付けられたのはなぜですか。

本間教頭:ネイティブ英語教員の職員室も兼ねていて、着任してまだ日が浅い先生は日本語が通じませんから、そもそも日本語が通じない部屋でした。
だったら生徒が英会話に慣れるために、英語だけを使う部屋、日本語禁止にしようということになったわけです。
帰国生の英語力キープのために特別カリキュラムを行うこともありますが、帰国生でなくても英語で会話をしてみたいという生徒が頻繁に顔をのぞかせています。

 

パワー・イングリッシュ・プロジェクトとは

 

教室の看板の前で、左からダニエル先生、ジェシカ先生、ルーク先生

教室の看板の前で、左からダニエル先生、ジェシカ先生、ルーク先生

 

エデュ:生徒はどのような話をしに来るのですか。

ルーク先生:テスト前は英語についての質問が多くなりますが、友達のことや、僕はラグビーをやっていたからラグビーや、サッカーの話をしに来る生徒もいますね。

ジェシカ先生:私は帰国生のためのカリキュラムを受け持っているので、日本に帰ってきたばかりの生徒が日本の習慣などに戸惑っている時は話を聞いて共有しています。

ダニエル先生:まだ就任したばかりですが、英検の問題の質問に答えることも。文法だけでなく、スピーキングも重要ですが、“Shohei”の英語教育はレベルが高いと感じています。

 

勤務歴が一番長いクレイ先生が英会話の授業から戻られました(左)

勤務歴が一番長いクレイ先生が英会話の授業から戻られました(左)

 

エデュ:生徒は一日にどのくらい来室するのですか。

クレイ先生:昼休みや放課後に、一日10名ぐらいが来ますね。本や新聞もあるので遊び感覚でたびたび来る子もいますし、ときどき来る子は学年もさまざまで、質問や話があるから来るという感じです。

 

置いてある本も新聞も英字で、外国にいるような疑似体験ができるのではないでしょうか

置いてある本も新聞も英字で、外国にいるような疑似体験ができるのではないでしょうか

昼休みには生徒4人が部屋に入ってきました。この日は帰国生の特別カリキュラムということでしたが、新聞の記事を取り上げてのフリーディスカッションが行われていました。

昼休みには生徒4人が部屋に入ってきました。この日は帰国生の特別カリキュラムということでしたが、新聞の記事を取り上げてのフリーディスカッションが行われていました。

 

「日本語禁止部屋」は帰国生の英語力キープをはじめ、帰国生であるなしにかかわらず、さらに英語力を上げたい生徒が気軽に立ち寄れる教室でした。「全校生徒が英語を得意科目にする」を掲げ、英語教育に重点を置く昌平中高のユニークな試み。英語の学習へのモチベーションの向上が望めそうですね。

 

★昌平中学校・高等学校

 

●第6回 学校説明会
9月23日(土・祝) 10:00~12:00
内容:昌平中学校の教育方針、平成30年度入試についてなど。
備考:第2回 解説授業体験同時開催。

 
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