eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【日本大学高等学校・中学校】かるた大会

日本大学中学校では、伝統行事として1月初旬に「かるた大会」が行われます。2019年最初の訪問記は、中2生のかるた大会レポートです。
 
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■クラス対抗の競技かるた

 
中学校の全生徒が参加するクラス対抗のかるた大会は、学年ごとに日にちを分けて行われます。
100枚の取り札が並べられたマットを囲むのは、クラスの異なる5人の生徒。それぞれの島にいる全員が、クラスの代表者として試合に臨むのです。
 
お手付きするとマイナス1枚、取り札が残り10枚になると既に読まれた札がダミーとして並べられるため、実力がなければ札を取り続けることはできません。
 

会場のアリーナ。

会場のアリーナ。


 
 

■試合開始

 
前半戦が始まりました。
和歌が読み上げられると、島のあちこちで札を取る音が聞こえてきます。
 

和歌を覚えます

かるた大会に向けて、生徒は冬休みに和歌を覚えます。


 
5人で競技かるた

A~E組から1人ずつ集められた5人で競技かるたを実施。


 
上の句で札を取ってしまう生徒たち。

覚えている和歌は上の句で取っています。


 
競技中
 
笑顔。

取っても取られてもこぼれる笑顔。


 
取り札

積まれていく取り札。徐々に差が広がっていきます。


 
ひときわ盛り上がっていたグループ。

ひときわ盛り上がっていたグループ。


 
石井くん

「取った!」と立ち上がってよろこぶ卓球部の石井くん。


 
 

■休憩でほっとひと息

 
取り札が半分になったところで前半戦終了。50枚の取り札を残して休憩に入ります。

前半戦の感想について、前年度個人優勝を果たした山下さんに聞いてみました。
 

山下さん

バスケットボール部所属の山下さん(左から2人目)。


 
――前半戦では何枚の札を獲得しましたか。
 
山下さん:(50枚中)36枚です。
 
――好調ですね。ちなみに優勝した前回は何枚獲得しましたか。
 
山下さん:(100枚中)89枚でした。
 
――驚異的な数ですね! 札をほぼ独占してしまうほどの強さの秘訣は?
 
山下さん:和歌を100首覚えたからだと思います。
 
――確かな知識を武器に後半戦も頑張ってください。
 
たくさんのお友達に囲まれて終始笑顔だった山下さん。競技中の真剣な表情とのギャップがとても印象的でした。
 
照れていた山下さん

周りの生徒から、「かるただけじゃなくて、勉強もできるもんね!」と褒められ、照れていた山下さん(右から2人目)。


 
 

■先生インタビュー

 
生徒インタビューに続き、司会進行と和歌の解説を行っていた潮田先生にもお話をうかがいました。
 

潮田先生

国語科の潮田先生。司会進行は各学年の国語の先生が行います。


 
――前半戦をご覧になった感想をお願いします。
 
潮田先生:昨年よりスムーズに進行していると思います。やはり1年生のときと比べて、札を取るまでの時間が短くなっているからでしょう。映画やアニメにもなった漫画「ちはやふる」の影響か、「ちはやぶる」の札はすごい速さで取られます。
 
――中学校の全学年で毎年行われる理由は何でしょう。
 
潮田先生:本校では相撲観戦や歌舞伎鑑賞など、昔から日本の伝統文化に触れる行事を大切にしているからです。かるた大会も日本文化を知る行事の一環として、長い間、全学年で行われています。
 
――前半戦と後半戦ではどんな変化が表れますか。
 
潮田先生:後半戦では、和歌を覚えてきた生徒とそうでない生徒の差が開いていきます。みんな実力を発揮して最後まで頑張ってほしいですね。
 
――ありがとうございました。
 
 

■終わりに

 
優勝は山下さん。個人戦2連覇の快挙を成し遂げました。
休憩中、「和歌を覚えるのは難しいけれど、覚えた分だけ札を取れるから楽しい」「去年より多く札を取れている」と話していた生徒たち。グループ内の競争だけでなく、昨年の自分との競り合いも楽しんでいるようすがうかがえました。
 

 
 

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