eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【日本大学高等学校・中学校】ICTを活用した授業、その一歩先へ/後編

日大中高のICT活用授業の写真
 
 
これからますます注目されるICT教育や情報活用能力の育成。神奈川県下で「ICTを活用した授業」をいち早く導入し、その先頭を歩み続けているのが日本大学高等学校・中学校(以下「日大中高」)です。
その日大中高で、ICTを活用したAL(アクティブ・ラーニング)の研究授業と、授業の質を向上させるための討論会が行われました。
 
前回(1月10日)は、前編としてその研究授業の様子をレポートしましたが、今回は次の時間に行われた、各教科の先生方が一堂に会しての討論会の模様をお伝えします。
 
授業をより良いものにするために、どのような話し合いがあったのでしょうか。
 
 

■理想の授業を目指して、各教科とも議論が白熱!

 
研究授業の終了後、小休憩を挟んで、教科ごとに、授業の振り返りと改善のためのディスカッションが行われました。
はじめに研究授業を行った先生が振り返りを行い、次に授業を見学していた先生たちが、その授業の良かった点、要改善点、質問、気づいたことなどをざっくばらんに話していきます。
 
進行役の先生を立てて進める討論形式で行う教科あり、車座になって自由に話し合う教科ありと、ディスカッションの形式は様々でした。
 

数学科の討論風景の写真

数学科の討論の様子。

社会科の討論

社会科の討論の様子。

技術家庭科、情報科、芸術科の討論風景の写真

技術家庭科、情報科、芸術科の討論の様子。

釘を打つ方向の図解

技術科では、ICTの導入で、制作の手順や作品の構造についての理解度が高まったそうです。

技術科の討論

授業中に出てきた新たな課題についても、笑顔で話し合います。


 
 
様子を見学していたときには「完璧!」と思えた授業にさえも、称賛の声だけでなく、容赦のない意見や鋭い質問が寄せられます。
先生同士ではそんな細かいところまで見ていらしたのだ…! と、教育のプロ同士によるハイレベルな議論に、ただただ感服しました。
 
また、どの教科の討論からも、「生徒の学力を向上させたい!」「授業をよりよいものにしたい!」という熱意が強く伝わってきました。
 
授業で教壇に立つときは一人かもしれませんが、各教科、「One Team」となって授業を行っている…そんなふうに感じました。
見えないところで、先生方はこんなにも努力を重ねている…この熱心な先生たちの授業を受けられる生徒たちが羨ましく感じるほどでした。
 
 
 

■ICTを活用することの利点

 
さて、日々の授業にICTを活用することのメリットは様々にあり、上手に活用することで、生徒が主体的に学ぶことができ、学力の伸長も大いに期待できます。
 

情報科・田中先生のお話

ICTを導入して良かった点については、国語担当の潮田先生と情報科の田中先生が詳しく教えてくださいました。それをまとめると以下のようになります。

・課題の提出状況などが確認しやすく、提出率も上がる
・書く時間の短縮など授業自体の効率化
・答え合わせの手間が省ける
・生徒一人ひとりの理解度を細かく把握しやすい
・スライドを先に配布しておくなど、事前の情報共有ができる
田中先生の写真

たくさんお話を聞かせてくださった田中先生。

田中先生は、「もはや、授業中に“書く”という時間がもったいないとさえ感じるようになりました」とおっしゃいます。
それほどまでに毎日の授業内容が凝縮されたものになっているのですから、生徒の学力が向上していくのも当然のことでしょう。
 
それだけでなく、課題の提出や学級運営にもICTは活用されているようです。
 

タブレットで課題提出

「美しいと感じるものは?」という課題。生徒全員の意見が一覧できます。

Tシャツのサイズ注文画面

クラスTシャツのサイズの注文を取る際にも大活躍!


 
 
 

■終わりに…

 
生徒の学力向上という一つの目標に向けて、各教科担当の先生方がこんなにも熱意を持って切磋琢磨していたとは、頭が下がる思いでした。
日大中高のICTを活用したAL(アクティブ・ラーニング)はきっとこれから更なる進化をとげていくことでしょう。ますます目が離せなくなりそうです。
 
 
討論会の様子をもっと見たい!>>>エデュログアルバムはこちら
 
 

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