中学受験のストレス?突然の体調不良に…【K-mama vol.12】

いよいよ後期授業開始

いよいよ9月です。サピックス名物SS(サンデーサピックス)特訓が始まります。志望校の過去問を始める時期がやってきてしまいました。
…ということは志望校が大体定まったの…?
ということで、その辺りのお話と、主に我が家の夏休みの顚末をお伝えしたいと思います。

ストレスが原因!? ~突然の体調不良~

ストレスが原因!? ~突然の体調不良~

8月に入ったある日、夏期講習から帰宅して脚が痛いと言い出した娘。成長痛かな~と思って様子をみていたらなんと翌朝には痛みで歩けなくなっていました。
仕方なく塾を休み小児科から整形外科をハシゴしてMRIまで撮っても原因は分からずじまい。歩くと激痛が走るということでなんと松葉づえに…。
様子を見るしかないという医師の診断。「中学受験のストレス」というところに、心当たりがありすぎて、何も言えませんでした…。

もし原因がストレスなら休ませるしかない…しかしそのストレスってもしかすると入試までなくなることはないのでは…?睡眠はしっかりとらせていたつもり。でも連日のテストテストの日々とコース昇降で心身ともに疲労が溜まっていたのかも…。特に復習に役立つかとテストの点数をこまごま聞き出して記録していたことがプレッシャーになっていたのでは…と自責の念でいっぱいでした。

原因不明というのが恐ろしく、怖い病気の前兆では?と、医師にも分からないことが素人の私にわかるはずもないのに、症状を検索して眠れぬ日々を過ごしました。

結論から言うと2日後の朝、足に湿疹が出て、帯状疱疹による神経痛だったと判明。赤ちゃんのときに予防接種を受ける間もなく従妹からもらった水疱瘡。当時は発熱のみでほとんど湿疹も出ずに治りましたが、ウイルスは体にしっかり残っていて悪さをした模様。

急いで皮膚科を受診して抗ウイルス剤を処方してもらい、痛み止めを最大限まで追加してもらうとやっと楽になったようでした。何より原因がわかり、効く薬があるということ。現代医学のありがたみをひしひしと感じる経験でした。

長期間塾を休んだら…。塾の先生にお願いしたサポート

その後完治まで1週間ほど、休んでいる間に塾はとうとうお盆休みに突入してしまいました。薬が効いたとはいえ身体がウイルスと戦っている間は休養に専念しなければなりません。勉強に手を付けられるわけもなく、母親の私もただただ溜まっていくまっさらなテキストを整理する毎日でした。

それどころの話ではないのに、毎日塾で頑張っている子たちとの差が開くばかりでは…と具合が悪くゴロゴロしている娘を眺めつつ、悲観的な想像と焦りばかりがつのります。

そんな親のメンタルの支えはやはり塾の先生方でした。
塾に事情を話し、各教科の担当の先生に折り返しお電話いただき、元気になったら何から手を付けたらいいのか、最低限やるとしたら何かなど、優先順位を決めました。もちろんできるかどうかもわかりません。実のところ私自身の不安解消が一番の目的だったかもしれません。
先生方からは口をそろえて「焦らず療養につとめること、元気になったら質問教室に来てくれればフォローします」と言っていただきました。

何より心強かったのは、「1週間やそこら休んだからといって、今まで頑張った分が失われたりするわけではない」と繰り返し言っていただいたこと。もちろん夏休みは天王山と位置づけられる大事な時期であることには変わりはないので、遅れをとるのは仕方がないとして、娘の今までの頑張りを認め、なってしまったものは仕方ない、できることをやるだけと腹を括ることができました。

お盆は予定どおり息抜きに

お盆は予定どおり息抜きに

少しでも追いつくためには旅行を中止して勉強にあてた方がいいのかなと悩みましたが、少なからずストレスも原因であっただろうと考え、厄払いと気分転換を兼ねて結局行くことにしました。
台風で散々なお天気になるまでは山の空気を味わったり広々とした景色を眺めたり親の私たちもたいへんリフレッシュでき、その後の活力のもとになったと思います。

お盆休み中のリハビリに~ペーパレス勉強で気分転換~

お盆期間中全く勉強に手を付けずに夏期講習に戻るのは不安だったので、休んでいた間のテキストはすべてiPadに入れ、気が向けば優先順位が高いものだけでも勉強できるように、徐々に受験生モードに戻れるように工夫しました。

実はスキャンしたテキストの有効活用を考え5年の後半ぐらいからテスト直しや旅行中の宿題消化などにiPad Proを導入していました。導入例をネットで見て真似してみたのですが、「GoodNotes」というアプリがとても便利で、テスト直しノートをつくるのにコピーを切ったり糊で貼ったりする必要が無いのがとにかく楽。iPad Proならapple pencilで書き込めてペーパーレス化できさらに便利です。スペック的には映像を保存するわけではないので型落ちや中古で充分でした。

結局は紙に鉛筆で記入する入試の対策が目的なわけですから、普段は使いませんが、テキストやノートで勉強するのとはまた違って楽しいらしく、休み中でもとりかかるハードルが低いようです。

ただ、ゲームなどが入っていなくても無意味に拡大縮小したりして、とんだ時間泥棒になっている場合もあるので注意は必要です。

志望校はだいたい決定!しかし…親の意外な心境

さて、冒頭に書いたとおり、7月中に見学に行けた学校の中で子どもが気に入った学校があり、志望校はほぼ決定しました。
本人はスッキリしたようですが、不思議なもので、親の私の方が逆に「本当にそこでいいのだろうか?」という不安がふつふつと沸き上がってきてしまいました。まさかこんな気持ちになろうとは…それまであまり馴染みのなかった学校とはいえ、親の優柔不断ここに極まれり…と我ながら呆れてしまいます。これまで多くの学校に足を運んで情報収集しすぎたのがいけなかったのでしょうか…。

このご時世、どこの学校に行けば安泰なんていうことは絶対にありません。ずっと受験勉強を頑張ってきた本人が行きたいところに行けるのが一番幸せなはずです。
そう信じて秋からの文化祭や説明会で引き続きその学校を深く知っていき、私もその学校のファンになっていけたらと思っています。

はじまる志望校対策~後期保護者会~

ということで娘は私の母校ともう一つの学校をどちらも第一志望として両輪で回していくということになりました。過去問も交互に行っていくことになります。
9月に入ってから後期保護者会が久しぶりに対面で行われ、私も行ってみました。        

内容としては主に2週目から始まるSS特訓についてと志望校の過去問の取り組み方についてのお話ですが、終わったあと担当の先生方が残って質問に応じてくださったのは対面ならではでした。
私も、案の定奮わなかった夏期マンスリー実力テストの結果の受け止め方や過去問実施方法について教えていただきました。

コロナ禍以降先生方にお会いする機会がほとんどなく、初めてお会いする先生方もいらっしゃいましたが、名前を出すと病後を労い励ましてくださいました。
この後期保護者会で、教室長から言われた「今後気を付けてほしいこと」が一番胸に残りました。それは「マイナスの言葉を言わない」ということ。
完璧な受験勉強も完璧な娘もありません。本人のモチベーションを上げ自ら取り組む姿勢をつくるには、親はただただ見守るのみ…。ついつい欠点を指摘しがちなので、毎日心に刻んでいきたいと思います。
次回はSS特訓や過去問の取り組み方について書けたらいいなと思います。

K-mamaさん

K-mamaさんのプロフィール

小学校6年生になる女の子(2023年中学受験予定)のママ。お子さまは3年生の10月からサピックスに通塾しています。夫婦ともに中学受験を経験しており、ご自身の経験から娘さんにも中学受験をさせることにしました。
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