在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
東大寺の社会
息子は東大寺に憧れ現在奮闘中です。といいましても偏差値は程遠いです。
ですのでこの夏が最後のチャンスです。
先日、赤本を買い社会の問題を見て愕然としました。
今までいろいろ入試問題を見てきましたが中学受験の範疇を超えるような
内容でしたので正直途方に暮れてしまいました。
塾のテキストをこなすだけでは無理ですよね。
学校側のメッセージはよくわかるのですが・・答えるに足る実力をつけるには
どうすれば・・・??新聞をしっかり読めるようになることくらいしか思いつきません。
何か有効な学習方法がありましたら教えていただけませんでしょうか?
宜しくお願いします。
(息子は歴史が好きで歴史関係の本は読んでます。)
うちも次男が灘落ちで3科で合格を頂きましたが、今年は、灘と東大寺両方落ちているお子さんが数名おられたようです。また甲陽と東大寺をうけて東大寺のみ不合格のお子さんも多かったようです。理科と社会の平均点の差が大きく開いたことで4科受験はかなり有利な展開となったようです。
学校の意図さんへ
>>これだけ、理社の難易度が違うと、何らかの学校の意図を感じます。
近鉄・阪神の乗り入れにより、これまで以上に阪神間からの奈良・奈良からの阪神間への受験者の相互受験が予想されます。そこで、偏差値を
東大寺 > 甲陽
を明確にてW合格者は、偏差値の高い東大寺へ入学するように考えられているのではと思いますが。
昨年秋の入試説明会でも、「ぜひ4科で受けてください」
「自信のある方は3科でもどうぞ、大歓迎です」とおっしゃってました。
4科に通じた学生を採り、かつ灘落ちを独り占めにする。・・・
まさに、学校が狙った通りの結果が出ただけでしょう。
東大寺恐るべし。
うちは東大寺第一志望で灘落ちではないですが3科受験で合格を頂きました。
ちなみに洛星は4科で合格でした。
東大寺は出願のぎりぎりまで3科と4科で悩みましたが
息子は算数そこそこ、国語、理科得意、社会が大の苦手のため最終的に3科受験にしました。
後で頂いた成績分布表の理科の平均点の低さを見てやはり3科の場合は
理科の出来が合否に直結しているのだと実感させられました。
なんとか合格を頂きましたがヒヤヒヤものですね。
この傾向は今後も続くのかもしれませんね。
「東大寺第一志望の方は是非4科で受験を」のお言葉が身にしみました。
東大寺の社会は、昔はきわめて難問が多かったですな。平成の最初の頃は、赤本(英俊社)も青本(駸々堂)も解答を間違えていたくらいです。知識を正確に理解していることが大切です。例として
昭和62年出題
日本の裁判所の仕事として正しいものを次のア~エから選んで、その記号を書きなさい。
ア、 内閣のおこなう政治が憲法に反していないかどうかを審査する。
イ、 衆議院を解散させるべきかどうかを審査する。
ウ、 法律をつくるにあたって、憲法に反していないかどうかを審査する。
エ、 内閣総理大臣が国民によって支持されているかどうかを審査する。
まず赤本の解答解説は、
「正解はウ 裁判所は、法令を審査し、憲法に反している時は、その適用を拒否する機能を持つ。(違憲立法審査権)」
となっています。もちろん、答えはいうまでもなく「ア」で、裁判所の違憲審査は行政権にも及ぶ。違憲立法審査権の発動は立法時ではなく、個々の法律摘要事例において判例という形でなされるもので、「法律をつくるにあたって」というのは間違い。
つまり、塾で「違憲立法審査」ということを教条的、暗記的に覚えさせるような学習をさせていると、赤本のような間違いをしてしまうと言うことです。内容に踏み込んで、しっかりと理解する学習が必要です。
もう一例:平成11年出題
戦争・紛争について述べた文として誤っているものを次のア~エから選んで、その記号を書きなさい。
ア、 1990年におきたイラクのクウェート侵攻をきっかけに、翌年、国連安全保障理事会の決議にもとづき、アメリカ合衆国を主とする多国籍軍とイラクとの間で湾岸戦争がはじまった。
イ、 1950年、韓国と朝鮮民主主義人民共和国の間に朝鮮戦争がおこり、アメリカ合衆国や中国も加わり激しい戦争となったが、1953年には和平条約が結ばれた。
ウ、 カンボジア紛争の和平を打ち立てるため、国連がおこなった平和維持活動の一環として、1992年、カンボジアに自衛隊の部隊が派遣された。
エ、 中東において、長い間、紛争を続けていたパレスチナとイスラエルが、ノルウェーの協力もあって、1993年に和平協定を取り結んだ。
この問題の場合、暗記中心の勉強をしてきた者は、まず、年に疑いの目を向けてしまう。次に国名、戦争・紛争に注目する。思考のプロセスを追ってみると、まず、年については誤りがない(なさそうだ)。次に国名。湾岸戦争は、イラク・クウェート、アメリカ中心の多国籍軍で間違いはなさそう。イはどうか。朝鮮戦争は大韓民国(韓国)と北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国の戦争で、国連軍といっても実態はアメリカ軍、それに中国の義勇軍が加わった。間違いはなさそうだ。ウはどうか。カンボジア紛争で日本が初めてPKO活動をおこなったのは間違いない。エはどうか。中東紛争の原因はイスラエルとパレスチナ(PLO)の対立だ。しかし、この和平の仲介に立っているのはアメリカ合衆国だ。ノルウェーじゃない。答えはエだ、となる。これが赤本の解答でもありました。しかし、答えはイです。この問題のねらいは、論理的帰結から誤りを見つける問題なのです。解説すると、1993年ノルウェーの首都オスロでイスラエルのラビン首相とPLOのアラファト議長が秘密裏に会談を行い、暫定和平協定を結んだ。これは、アメリカの仲介による和平交渉にイスラエル・パレスチナ双方の内部で反米感情が大きく、表に立てないアメリカに代わり秘密裏に和平会談を行う場所・方法が必要だったので第三国であるノルウェーが協力して実現したのです。ゆえにエは正しい。イは38度線が「休戦ライン」、つまり戦闘を停止した線であるという事実、板門店は国連の休戦ライン監視団が駐留していることを思い出せば、結ばれたのが「和平条約」ではない、ということに気がつくはず。この問題では、国際外交において「仲介」と「協力」、「停戦・休戦」と「和平」の概念・定義の違いを正しく理解・整理していなければなりません。「仲介」と「協力」、「停戦・休戦」と「和平」は6年生とすればごく普通に使用する語ですが、その熟語が意味する概念について十分に認識・理解していなければ判断はできないということです。
以上のような問題は、今は出されることが少ないかもしれませんが、社会の勉強を行うときに、どのようなことをポイントにおけばいいか、参考までに。
また、四谷大塚のような、関東系の教材は避けたほうがいいです。地理において、ろくに資料に当たらずに昔ながらの先入観だけで記載している部分が多いので。例えば、紀ノ川沿いは「みかん」と言うようなことが書いてある教材もありましたので。今は「もも」です。




































