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【1405247】「下流の宴」 林真理子著 毎日新聞連載

投稿者: 読んでおられますか?   (ID:CBANVsPBgN6) 投稿日時:2009年 08月 24日 18:23

スレ違いでしたら、ご指摘下さい。
タイトルの連載小説を読んでられる方いらっしゃいますか?
必死に「上流」にしがみつく福原家母の言葉の数々「今時こんな事言う人いるの~(笑」と思いつつ、一方で「下流役」の姉弟が沖縄出身という事があり「沖縄の方はこれを読んでどう思われているかしら」等々、ツッコんだり考えたり。
余談ですが、作者の分身(もしくは感情移入してる登場人物)は珠緒かな、と思うのですが。
もし、読まれてる方がおられましたら、感想等、書き込んで頂けると嬉しいです。

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  1. 【1551120】 投稿者: Disney 鴨  (ID:DCquWf0Dips) 投稿日時:2009年 12月 21日 21:06

    健治がかすかに笑ったのは、「北沢君がうつ病になって会社を首になり、北沢君の実家に行って北沢君のお母さんと暮らすのは可奈にとっては良い薬だ。可奈は、今まで苦労知らず、世間知らずの生活をしてきたから、これで今までに経験しなかった苦労をするし、世間の怖さも分かり、少しはまともな人間になるだろう。大体今までがおかしかった。自分は働かずに亭主の給料を当てにして世間の常識以上の贅沢をしようだなんて、まじめに働いてお金を最小限しか使わずに生きている人達を馬鹿にしているし、第一世間を甘く見ている。これで良かったのだ。」と考えているからではないかと思います。そして、おそらく、健治は、由美子が何と言おうとも、可奈が三重行きを拒絶して航一と一緒に福原の家に帰ってくることを許さないでしょう。また、可奈は、三重に行くことになれば、北沢の母親からはダサい服装を強いられ、化粧も許されず、早々に理髪店に連れて行かれて髪もばっさり切られ、家の中では、姑にこき使われ、至らないことが出てくれば、ねちねちと嫌味を言われ、航一の教育も任せてもらえないという生活になるでしょう。そして、北沢の通院には可奈が付き添うことが許されず、母親が同伴するということになるでしょう。

  2. 【1551490】 投稿者: りんご  (ID:A3CqocqfXPE) 投稿日時:2009年 12月 22日 08:14

    毎日読んでいないけど、たまにまとめて目を通しています。
    今朝の健治さんの一言読んで、なかなかうがった事を言うと感心しました。
    でも・・・きっと可奈は田舎についていかずに、実家に戻ってくるでしょうね。由美子があれこれ世話を焼きそう。


    ここで可奈が夫についていけば、可奈も人間的に成長するのでしょうが、健治さんの願う方向とは逆に進みそうな気がします。
    結局別居が引き金になり、可奈は実家に戻る事になるのでは?

  3. 【1551625】 投稿者: 五角バナナ  (ID:R0N29nSfx6k) 投稿日時:2009年 12月 22日 09:56

    離婚するにしてもしないにしても、可奈ちゃんは案外と髪を振り乱したワーキングマザーになるのでは。
    今や彼女のプライドの拠り所は、息子の将来にかかっているわけですから。

    おもしろいもので自分が母という視線で読んでいると、由美子さんの気持ちも分かるような気もします。
    実際自分の息子が連れてきた子が、足で靴を直し、両親は離婚で母親は元暴走族、弟は犯罪に荷担なんて子だったら
    やっぱり諸手を挙げて結婚に賛成なんて言えないと思いますしね。
    同じ事は北沢の母親にも言えるでしょう。
    女手一人で京大にまで行かせた自慢の息子が、うわべだけ飾り立てて中身はからっぽのような女に
    既成事実を盾に結婚させられたあげくに鬱病にまでさせられて・・・と。
    本来ならば可奈のような女は、北沢母にとっては最も受け入れがたい種類の女だったと思いますよ。

    珠緒は福原家の女を見返すために医者になろうとしたけど、結局は医者という仕事に人生の目的を見出した。
    可奈も結局は、あれだけ軽蔑していたワーキングマザーに人生の意義を見出すのではないでしょうか。
    由美子の母と同じ道を行くような気がします。

    結局、この小説の中で何もしていないのは由美子だけなんですね。
    医者の「娘」という自分自身とは何も関わりのない部分だけをプライドとし
    アールグレイをティーカップで出すといった事に価値を置くような、典型的な中流意識のごくごく平凡な価値観を持った女。
    彼女の手紙から始まったこの小説はやはり彼女の手紙、もしくは彼女の母親の回想で終わる気がします。
    そしておそらく読者が一番嫌っている由美子こそが、大方の平凡な読者そのものという気もします。
    だって自分なら由美子と同じ考えはしても、珠緒のお母さんのような生き方・考え方ができるだけの自信はないですもの。
    本当なら珠緒のお母さんにこそなりたいですけどね。

  4. 【1551634】 投稿者: Disney 鴨  (ID:DCquWf0Dips) 投稿日時:2009年 12月 22日 10:01

    私も、りんご様の意見に賛成です。もし、本当にりんご様の予想通りの結末になったとしたら、由美子の甘やかしが可奈を駄目にしたという結論に達したと考えざるを得ません。また、由美子は、翔には重圧をかけて駄目にしているので、結局、子育てに失敗したということになるのでしょう。そして、その原因は、由美子が健治の意見を聞かずに自分の考えだけで突っ走ったことにあるように思います。

  5. 【1551682】 投稿者: 皆さんの周りに  (ID:29qYSETmEuY) 投稿日時:2009年 12月 22日 10:45

    日本の中流家庭が抱えている通俗的価値観が少し極端に描かれているのが関心を呼んでいるのでしょうね。
    特に女性から。日本では女性が自分で運命を切り開
    くというより、結婚相手の男性の「レベル」で規定
    される割合が高いと思われている。働く女性の割合は
    多くても、女性自ら運命の決定者として男性と同等ではない。子育てにおける学歴信仰への傾斜はその代
    替物である。
    「下流」であること、あるいは「上流」であること
    へのこだわりは同じ価値観の所有者のみの「勝負」
    で、土俵は同じの人種であると、作者はいいたいの
    ではないか。それとは直交する軸があるのに、
    なぜ気がつかないのかと。「勝負」で勝とうが負けようが、変わらぬ価値の世界を。

  6. 【1551789】 投稿者: でも・・・  (ID:2oR6uY6zc3I) 投稿日時:2009年 12月 22日 12:21

    自己推薦文だったか面接だったかのタマちゃんの言葉と言うか
    タマちゃんに言わせた林真理子さんの意図が
    妙に引っ掛かるんです。


    私は今まで何かに努力したことがなかった、
    そこらへんのバイトのおネエちゃんだった、等々。


    高卒で地元に就職がなく、やむを得ずバイト生活に入った人って
    林さんにとってはしょせん
    「まともに努力したことない結果そうなっている」
    という位置づけなんでしょうか、うーん。
    そりゃタマちゃんはしゃかりきな受験勉強こそしなかったけど、
    まじめに通学して卒業し、たしかそのあと簿記の専門学校にも
    行ったんですよね。
    大学進学させるほどの経済力やモチベが親になく、
    本人もとびきりの努力家ではない、
    でも道を踏み外さずふつうにまじめにやってきた、
    ささやかながら資格も取った、
    そんな普通のいい子が正規の職に就けずに
    使い捨てのアルバイトでしか働けない。
    またそういう使い捨ての労働力によって
    24時間いつでもモノが安く買える便利な世の中ができている。
    若い人の意欲がないとか言う以前に
    そもそもそういう世の中がおかしいと思うんだけど
    林さんは今やセレブリティ、支配層側の人との交流が深い方なので
    いろいろな場面での日ごろの言動も含めて
    「世の中能力に応じてけっこう公平」とでも思ってるのかなあ。
    で、自分の分身のようなかわいいタマちゃんは
    勉強させて「こちら側」に引き上げ、
    反対に美人の可奈の方は・・・
    基本的には軽い楽しいお話なのでそういうやな読み方したくないんですが
    ここに来てなんかそういう風に読めちゃってどうしたものか。



    あと、
    髪振り乱して、と言うのはあくまでも心がまえの表現で、
    いくら忙しくても大人の女が人前で身だしなみが乱れているのは
    やっぱりまずいですよね。なので、うっかりそうなってた場合、
    人が注意してくれたら謙虚に反省しないとダメかなと思います。
    子供が小さい頃はある程度しょうがないよなあと思うのですが
    チャラい派遣美人にスカートのチャック開けっ放しを注意され
    逆に
    「あなたも結婚したらこうなるわよ~、今みたいに綺麗になんか
    してられないわよ~。」は
    コンプレックスと勝ち組意識がドロドロと、しかもあけすけに
    混ざり合ってて
    私としては忘れられないいや~な一言でした。
    話の筋としてはべつにこだわるとこじゃないんでしょうけど
    小説読んでるとそういうことが時々ありますね。

  7. 【1551830】 投稿者: ふーむ  (ID:jpnxPpYQfVY) 投稿日時:2009年 12月 22日 12:55

    珠緒はいままで、流されてここまで来た(受験の決意まで)ので
    自分の意志で動いた、頑張ったという事がなかったんだと思いますよ。
    それが、面接の時の言葉になったんだと思います。

    早稲田のワーキングマザーの台詞は、私には、捨て台詞ではなくて
    満たされている余裕から出た言葉に思えました。
    (まあ、チャックあけっぱはみっともないとは思いますが、、、)
    彼女は可奈の事をいちいち気にしてないと思うんですよね。
    可奈ちゃんにとってはスゴークイヤな呪詛の言葉に聞こえたとは
    思いますが、本人は他意は無かったと私は思いました。

  8. 【1552161】 投稿者: パイナップル  (ID:k2t7PdusCps) 投稿日時:2009年 12月 22日 16:21

    本日の健治の言葉は正しいと思います。ただ、正しいのが善とも断定できず。なにか可奈を、隣家の子か同僚の子を批判しているような、傍観者のような言葉に思えます。父親としての情愛と言うか暖かさが私には感じられません。それなら由美子の方がまだ、ハチャメチャに混乱している分、母親らしいと感じます。
    健治のように冷静な判断が下せ、客観的にものを見る視線があるのなら、子育て中にもっともっと、日常茶飯のなかでそれを示すべきだったと思うのです。健治も日本の男性によくあるタイプで、子育ては女の仕事、ボクは会社でいっぱいいっぱいと、どこかで家庭を放棄してきた嫌いがないでもなし。
    それから次は私の偏見と独断です。お聞き捨てください。この掲示板に何人かが、由美子は子育てに失敗した云々のくだりがありました。世間でも「私は子育てに失敗したのよ」と耳にします。謙遜して言ったにしても、コレはその子供に対してたいへん失礼な発言です。そしたらその子は失敗作となります。欠陥品となります。親は間違ってもそんな発言はしてはいけない、と頑固な私は信じています。

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